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  • オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    一気読み必至。常識が変わる生物学講義! 生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。

ユーザーレビュー

  • オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

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    オスとは何でメスとは何か?
    性スペクトラムという最前線 諸橋憲一郎 NHK新書

    全部で100%の内
    オスが〜%でメスが〜%という数え方ではなく
    100%のオス度の内〜%という数え方をするらしい
    細胞一つ一つにオス度があり常に変化している
    そのバラツキを調整するためにそれぞれ専属のホルモンが仲をとりもつのだと言う

    0
    2024年12月09日
  • オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

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    とても楽しい。やさしい語り口で読みやすいので中学3年生ごろから読める。生物学、医学基礎研究の楽しさがわかるので、進路選択前の高校生にもおすすめ。遺伝子に関しても分かりやすく学べる。

    0
    2024年06月18日
  • オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遺伝子とホルモン分泌によってオス・メス化、脱オス・脱メス化がされることで、性がスペクトラム上に決定される。

    この原則によって、性指向、性自認の多様性の蓋然性が示される。

    なるほど人間の直観的な理解というのは往々にしてアテになるが、また往々にしてアテにならない。社会科学だとか、理系の基礎研究だとかの重要性を「直感的」に理解するためには、こういう「目から鱗」を体験するのが1番いいかもしれない。

    0
    2024年03月24日
  • オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

    Posted by ブクログ

    トランスジェンダーは人間だけの問題なのか。
    男と女の狭間に存在する生殖における生を繋ぐ駆け引きでもあり、同性同士の競争であり、そのことが承認欲求や自己防衛本能、そのための集団化戦略だという事を考えれば、「人類の抱える悩みの根源は人間関係にある」とアルフレッドアドラーは言ったが、そのもっと本源には「性差」があるのだとも言える。トランスジェンダーを考えるという事は、「性差」とは何かを考えるという事にも近い。

    性にはグラデーションがある。女を好きな男っぽい男。女を好きな女っぽい男、男を好きな男っぽい男、男を好きな女っぽい男、どちらも好きな・・・と、身体的な男性だけでも、複数パターンが存在する。人間

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    2024年12月02日
  • オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線

    Posted by ブクログ

    私達にある2つの性。言葉にすると、2つにしっかり別れた、別個のものと感じる。
    しかし現実世界ではそうだろうか?
    2つの性の関係について、科学的知見から語ったもの。

    面白いし、ラベリングの理解しやすいという良い点と、良くない点について考えるきっかけになった。

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    2023年04月15日

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