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ジャーナリズムの劣化はその国の劣化を意味する。新型コロナの非常事態宣言下での東京五輪強行は、危惧された通り感染爆発と医療崩壊を招いた。当初から問題に塗(まみ)れたこの五輪を批判しきれず空気に迎合した大手メディアは、日本のジャーナリズムの限界を象徴的に露呈した。原発事故、森友加計、公文書改竄等、未解決のまま忘れ去られる問題が堆積する現状は権力監視の役割を果たせないメディアの追認の結果だ。本書は映画「i-新聞記者ドキュメント-」の森達也と望月衣塑子が安倍・菅時代のメディア状況を総括。一方向に暴走する「空気」の壊し方、ジャーナリズムの役割と復活の方途を語りあう。
「この国のメディアはおかしい。
ジャーナリズムが機能していない。
そんな言葉を日常的に見聞きするようになってから、
もう何年が過ぎただろう」森達也
「“鉄壁”という菅(義偉)氏の幻想を創ったのはメディアにほかならない。
もっと強い言い方をすれば、
菅首相を生み出した“共犯”でもある。
菅氏は、市民の命を預けられるような人ではなかった。
メディアの責任は重い」望月衣塑子
Posted by ブクログ 2023年06月18日
ジャーナリズムの役割は空気を壊すこと。森達也先生と望月 衣塑子先生の著書。ジャーナリズムが機能していない国は劣化する。ジャーナリズムが機能していない国は悪い方向にしか進まない。空気を壊すジャーナリズムと空気を壊すジャーナリストがいてこそ健全な国。空気を読まないで空気を壊すジャーナリズムとジャーナリス...続きを読む
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