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Posted by ブクログ
1990年代初頭くらいのエッセイ。以前にもこの作家のエッセイを読んでおり、途中既視感が有ったが、初読であった。
50音順に言葉をあげていき、それにまつわる大体は過去のあれこれを綴る。序盤は、世の中の人は好きだと言うが、私は違うけんね、というひねくれた話で、それも序盤で終わる。中盤以降は大抵は愚痴とツッコミなのだが、半分辺りからかなり逸脱し、それらが本書の醍醐味。
前の本のときにも書いたと思うのだが、インターネット時代にこの文章がリアルタイムで流れたら、かなり読者を掴むのではないかと思う。迷いや衒いのないザクザクした切り口で、次々と過去の知り合いを料理していく。普通の作家だと、知り合いのことを書くところで躊躇し、ぼんやりした話になってしまう。
エッセイの面白さは、1) 本人の強さ 2) 周りの人との人間関係の強さ(もしくは全て壊してよいという破天荒さ) 3) 誰にも怒られない程度のフィクションによるコーティング、ではないかと思う。この人の場合は1)と2) なのだろうか。3)もある気がする。2)に関しては、自分のことを書くことによるバランス感覚というものもある。
先に書いたが、本書の場合は半分過ぎたあたりからシモネタだったり、他人に文体を模してみたりだったり、とにかく何でもやってまえという悪乗りが始まるが、これがことごとく成功しているため、後半の読後感が良いのが特徴。
ブログで日記という名のエッセイを書いている人には読んでほしい。あいうえおでお題に関するエッセイねえ、やってみようかな。
Posted by ブクログ
イタい。イタすぎる。
もう二十年以上前の恋愛エッセイだから、今さら私が読んで熱く共感できるわけもないのだけれど、イタいなあ。
最初の「甘いもの」
熱く共感したよ。(笑)
“女で甘いものが嫌いだというのは、これは、なかなか面倒なことなのである”
うんうん。
“大きい図体して「甘いものは嫌い」と言うと「えーっ、甘いものが嫌いなのになんでそんなに体がごついんですか」と驚かれて対応に窮する。”
うんうん、うんうん。
でもねえ、この本を読んで思ったのは、新人のお笑い芸人みたいだなあということ。
空気を読まずに過激なネタをぶち込んできて、お客さん(読者)を置いてきぼりにしているところ。
または、お客さん(読者)の反応をみながら過剰に下手にネタを出してくるところ。
(この辺までは大丈夫ですかねえ。これよりディープだとアウトなんですね)なんて、心の声が聞こえてきそう。
結局シンプルに素直なネタが一番面白いのだけど、手さぐりしながら振れ幅大きくネタを放出する。
読んでいて疲れちゃうんだよ。
ベテランの芸人(文章)がバランスをとりながら笑わせて(読ませて)くれるのなら、もう少し違った感想を持てたのかもしれないけれど、最初から最後まで新人なんだもの。
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