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「十二年後、次の祭りの日に、ここでまた集まろうよ。みんなで」
山に囲まれた早蕨部村で12歳を迎える6人の少女たちは、未年にのみ行われる祭りの巫女に任命される。それは繁栄と災厄をもたらす「おひつじ様」を迎えるため、村の有力者たちが代々守ってきた慣習だった。祭りの日、彼女たちは慣習に隠された本当の意味を知る――。そして12年後、24歳になった彼女たちは、村の習わしを壊すというかつての約束を果たすため、村に集う。脈々と受け継がれた村の恐るべき慣習と、少女たちの運命が交錯する中、山で異様な死体が発見される。
あなたは、真実に気づくことができるか。衝撃のホラーミステリが幕を開ける!
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Posted by ブクログ
山間の小さな村、早蕨部村では12年に一度未年にだけ執り行われる祭りがある。祭りでは村に繁栄をもたらすおひつじ様をお迎えするため、未年生まれの12歳の女子が巫女を務める。
主人公の祥子を含めた6人の巫女たちは祭りの準備を進める中でおひつじ様と村の暗部を知ることになり、祭りを壊すことを決意する。
そして次の未年にまた6人で早蕨部村で会う約束をした。
おひつじ様のおかげで田舎ながらも景気のいい村だけど、未年の子供は何故か女の子だけだったり、山では惨殺死体が発見されたりと、だいぶ怪しい雰囲気。
24歳になり祭りを見るために村に帰ってきた現在の祥子と、巫女として祭りに参加した12年前のことが交互に語られて、今回の祭りがどうなるのか、12年前には何があったのかが徐々に明らかになる。
ラストは少し切なさが残った。
Posted by ブクログ
ひつじと呼ばれる不穏な怪異が蔓延る地域、早蕨部村は大人はみなその存在を認めながら知らぬふりをして過ごしている。未年生まれの女子は未年に巫女として12年に一度の神社の祭でひつじさまのために舞い、祝詞を奏上する。なぜか未年生まれは男子がいない。そして、毎回未年生まれは数人しかいない。……というように、ヒタヒタと隠された真実が解っていきます。民俗学風のホラーで、怖さを楽しみながら読めました。ちょっとずつ真相が明かされていき、ん?これはどういうこと?という展開がなかったのも良かったです。
遠田志帆さんの表紙も素敵でした。頭骨を持たせてる発想力!私なら羊歯の葉っぱとか麻袋とかになってしまいそう。あ、羊歯の裏側って、種によりかなり気持ち悪くないですか。ぶつぶつ模様嫌いには忌避案件です。
巫女の純血などの話題がちょこちょことでてくるので、中学校以上。
Posted by ブクログ
ひつじという言葉と不穏な描写、何かをした少女たちが12年後にまた集まると約束をするところから始まるホラー?サスペンス?
現実と、それに呼応するように思い出す過去とが、順々に描かれる形式で、過去編もその時を経過させながら現在編への提示?謎?があるので過去から未来への唐突感がなく読みやすい。
因習村お馴染みの、行き過ぎた父長制やお金による感覚の摩耗、諦念と過去にプライドを置くことで自分を保っている女性たち、女性はその家の持ち物であるかなのような振る舞いなど自然に描かれており、滅ぶことに読者も賛成し、裏切るキャラや諦めたキャラの登場にも納得のできる流れ。
生贄の作り方、方向の逸らしかた、神事として包み隠しかたなども面白い。設定も大好き。
ただ気になるのは、戦う少女がメインなので、覚悟を決めた女神役の賛美の仕方が口説い、あと一人称で書かれているがあまりにも無理がある。ミステリーではないし、フェアを求めるものでもないし、途中で違和感から気づくけれども、いくらなんでもである。実は二役とかで気をつけて読めばわかる、とかならまだしもそうでもなさそうだし。
この、不定形の羊を先導する役の羊も、この村の女性たちと同じ役割なのであろう。搾取される女性、その生き方しか許されていない女性、それを喜んで受け入れなければいけない女性、どちらも同じ構図であるからこそ、このシステムが双方にできたろだろうとは思うし、そういうのを書きたかったのだろうとも思う。
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