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わが国の文壇を代表する11人の文豪による文学の饗宴。魔術を習った男の行く末を追った芥川龍之介の「魔術」、かつていじめ抜いた女中に落魄した後に再会する太宰治の「黄金風景」、婀娜っぽい大家の妻に下宿人が悩まされる永井荷風の「人妻」、女の手を握る衝動に大学生が悩む坂口安吾の「握った手」、夫が出征した理髪店の若い妻と少年の性の衝動を描く三浦哲郎の「乳房」など、いずれも傑作の誉れ高い12編を集めた。
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ドラマ&映画化作品
コンセプトがわからないという声が各所でちらほらとありますが、
BUNGO -日本文学シネマ-という題で放送されていた短期ドラマと
同シリーズで映画化された作品を集めたものです。
数年前に短期ドラマを見てそれっきりでしたが、
最近になり原作をじっくり読みたいと思い出したとき、
こういう短編集になっていると知り(紙で)購入しました。
これら全部をそれぞれに読もうとすると、
(特に短編は)ちょっと苦労するので
こんな短編集はありがたいですね。
もっと増えてほしいです。
映像の方もおすすめですので興味のある方はぜひ。
Posted by ブクログ
以前、映画化されたオムニバス作品の原作。玉石混交の短編集。
『BUNGO 文豪短編傑作選』角川文庫
鈴木梅太郎が脚気の原因がビタミンB1の不足だと特定し、年間死者数万人と言われた国民病を劇的に改善したのに、陸軍軍医総監の森鴎外はエリート根性から百姓学者が何を言うかと馬鹿にしてそれを取り入れなかったため、陸軍兵士はバタバタ死んだ。というエピソードをかつて知ったばかりに鴎外は読まず嫌いだったので、この中に所収の『高瀬舟』が初鴎外だった。生き方は共感できないが、作品は実に面白かった。
弟殺しの罪で島流しになる罪人を護送中の同心は、どうしてもその男が肉親を手にかけるような罪人に見えなかった。男はなぜ弟を殺してしまったのだろうか・・・
昨今のシリアルキラー全盛のミステリー小説ばかり読んでいると、こういう人情味のある、止むに止まれぬ殺人事件というのは人の心を感じられて良い。
たぶん実際の鴎外は相当な偏屈で、とても友達になれないタイプだと思われるけれど、文豪といわれるだけのことはある。人柄と作品の出来はつくづく別だと思う。この本には載ってないけど、ついでに『雁』も読んだ。これも良かった。物語の構成はうまくいってなかったけど、文章が上手いからすぐに読み終わった。
『即興詩人』も読んでみたい気はするが、たぶん一生読まないで終わる気がする。
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