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イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した――。島を守る聖ヨハネ騎士団との五ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く歴史絵巻第二弾。
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Posted by ブクログ
塩野七生氏 海戦三部作の第二 ベネチアの高い技術力 造船・築城 国家経営もそうだが。高い知力が不可欠 教育・人材育成システムは? ロードス島の城壁を強化 トルコ スレイマンの勝利 騎士の時代の終わりの始まり 塩野七生氏の歴史観 歴史は物語である 近代歴史は科学であろうとして痩せていった ...続きを読むベネチアの歴史の教訓は現代日本へのもの
中世で数限りなく起こったキリスト教勢力とイスラム教勢力の戦いの一つの解説だが、一部、塩野先生好みの歴史小説めいた部分もある。 戦いの解説とはいえ、実際に放火が交えられるのは半分を超えた後であり、それまでは歴史状況の説明や防衛側の防衛強化の方策などの説明が入る。 また、この時期に登場した大砲により、そ...続きを読むれまでは城塞の防御力の象徴であった城壁の高さが却って攻撃側のメリットに転じるあたりはわかりやすく、例えば我が国の大坂の陣での天守閣への大砲直撃のエピソードなどを想起させられた。
めちゃ面白い。騎士団もスレイマン1世も、 まさに"ジェントルマン"! 私はロードス島に行ったことがあるので、 話の中の砦とか場所にも馴染みがあり、 すごく楽しめた。 ロードス島行く方には、ぜひ読んでほしい。 マルタ共和国も行きたいなぁ。 スレイマン1世の話も読みたくなった!
イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン1世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した―。島を守る聖ヨハ...続きを読むネ騎士団との5ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く歴史絵巻第2弾。 闘いが始まる前にロードス島に着任したイタリア騎士のアントニオと、 ヴェネツィア共和国が密かに送り込んだ城塞築城技師のマルティネンゴ。 この二人を登場させたことで、圧倒的防御にまわったロードス島攻防記の、 騎士たちの戦闘による活躍と、市民たちまでもが協力にまわった要塞防御の二面を、 分かりやすく物語にしている。 時のトルコのスルタンはスレイマン大帝。 トルコという国としても、国力充実していた時期であるし、 スレイマン大帝という非常に有能な人物のおかげで、ますます威力に拍車がかかる。 もしもスレイマン大帝でなかったら、非常に徹底した封鎖作戦と物流作戦、 および聖ヨハネ騎士団敗北後の住民および騎士たちの無事な撤退はありえなかっただろうと思える。 この戦争を通して騎士の中の騎士と呼べるのはスレイマン大帝である。 そして、ロードス島を撤退した後の騎士団の後日談があるのがよかった。 スペイン王カルロスの思惑もあり本拠地をマルタ島に移す騎士団。 マルタには行かず修道僧としての生き方を選んだアントニオ。 怪我のために自らはヴェネツィアに戻り、弟子をマルタに派遣したマルティエンゴ。 マルタ島で何もかも一から築き上げた聖ヨハネ騎士団は、 ナポレオンに追放されるまで、北アフリカを戦場にマルタを守りきる。
聖ヨハネ騎士団がロードス島防衛に敗北し、若きイスラムの長スレイマンに開城する、歴史的分岐点の物語です。 イスラム世界は異教徒に対して寛容であり、征服者として優れていたと思われます。 ロードス島征服においても、騎士や住民に対して蛮行は少なく、紳士的な交渉によって解決へ向かいます。 極めて洗練された外交...続きを読む(戦争も含む)は無駄がなく、更には双方に人間的な余裕を与え、望ましい結果へ導きます。 当事者だけでなく、後世の我々も心地よく感じることのできる一冊。
歴史に興味があるわけではなく、聞いたこともない島での戦いを綴ったこの小説は、家に読むものがなくて渋々読み始めた。 やっぱり読み始めは、外国の慣れない単語、宗教、歴史、地理などと興味が湧かず頭に入っていかないのだが、途中からだんだんとパズルが繋がっていき、面白くなってどんどん読み進めた。 1500〜1...続きを読む530年のどこの国というわけではない、ロードス島という特殊な背景にある島で起こったひとコマの物語。あらすじを読んだだけでは絶対に読みたいと思えない小説が、ドラマチックに描かれ、エンターテイメントであるのと同時に観光、地理、歴史書の類いでもあると言っていい。 何より、著者の状況説明や背景の描写が素晴らしく、読者だけ置いてけぼりにならない。歴史をよく理解していないとできない所業だろう。 とにかくお勧めしたい本。ロードス島へ行ってみたくなるだけではなく、ヨーロッパの歴史や宗教を面白く理解するのに適した一冊。
聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)を知りたくて。 約250ページあっという間!史実を中心に読み進めていたので、アントニオとオルシーニのまさかの展開にはびっくり。笑 面白かったです。塩野さんはやはりすごいんだなあ…
『コンスタンティノープルの陥落』に続くキリスト教世界VSイスラム教世界の対決第二ラウンドです。 コンスタンティノープルを攻略した後、巨大な帝国へとその勢力の拡大していたオスマン・トルコにとって、ロードス島は喉元のトゲのような存在でした。時の大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻...続きを読む略を開始します。攻めるオスマントルコ軍は二十万、一方でロードス島の守備隊・聖ヨハネ騎士団はわずか六百人。初めから勝負は決まっていましたが、ヨハネ騎士団は五ヶ月にわたり砦を守り抜きます。 ペルシャとスパルタの「テルモピュライの戦い」や日本でいえば楠木正成の「千早城の戦い」と同じで数の戦力差は信用できませんが、圧倒的に不利な戦いに挑みゆく騎士道精神と宗教的使命感に感銘を受けます。
一四五三年のコンスタンティノープル攻防戦は、戦争が歴史を変える好例である。大砲活用によって以後の築城技術、つまり戦法全般に改革を強いたことと、大軍投入によって、大君主国時代への移向を強いるという、歴史的変革をともなった戦争であった。一五二二年のロードス島攻防戦は、この二面とも、七十年前に起ったことか...続きを読むら生じた影響を、全面的に受けるかたちで行われる。 歴史の忠実性がどの程度かは分からない。だから小説として捉えて良いのか、いや、区分はいらないのだろう。例えば、司馬遼太郎のように、創作が混じったとしても仕方ない。既存の資料だけで物語を紡ぐのは難しいから、空想がそれを埋めるのだろうから。 本作は、時代背景の説明と物語、7対3位の比率だろうか。だから淡々と進む感じもあるのだが、しかし、面白い!この淡々としたストーリーテラーの中に、騎士道精神を彷彿させる人間ドラマがたっぷりと滲み出てくる。時代、世界観が伝わってくる内容で教養的にも、エンタメ的にも充実した読書だった。
登場人物みんなかっこいい アントニオとオルシーニの間に微かなブロマンスを感じ取りながら読み進め、最後は本を閉じて天を仰いだ。防衛側も熱いが侵略側のスレイマンがまた魅力的。勝者が敗者に敬意を示す瞬間はフィクションでもリアルでも、感慨深い気持ちになります。
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