竹中治堅の作品一覧
「竹中治堅」の「公務員「少国」ニッポン」「コロナ危機の政治 安倍政権vs.知事」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
1990年代、細川護熙政権の発足と選挙制度改革により小選挙区・比例代表並立制が導入されたことにより、従来の55年体制は崩壊し政治体制は変化の時を迎えた。小選挙区制の下では選挙基盤を持たない小政党は不利なため政党の改変が進み、小沢一郎を中心とする細川政権の重要人物は新進党を結成する一方、自民党内では政治資金改革により議員個人や派閥の資金力が低下し政党交付金への依存度が高まり、また総裁の公認権が認められたことで小選挙区制のもとで公認を得ることと当選が結びついたことにより総裁の人事権が増したことで、旧来自民党を動かしてきた派閥の影響力が弱まり、首相に権力が集中することになった。この動きは橋本龍太郎内閣のもとでの行政改革でさらに加速し、世論の大きな支持を持つ首相が族議員や派閥の有力者に配慮することなく行政改革を断行することが可能になった。一方で新進党は民主党に再編され、日本の政治体制は二大政党制になった。またこの過程で、首相が解散権を持たず自民党の議席数も少ない参議院の自民党議員が影響力を持つようになる。こうした一連の変化は2001年の小泉純一郎の首相就任により定着を見せ、彼の行った郵政解散により世論の支持を集めた首相への権力集中は確立することとなった。
この本は2006年に書かれており、その後の民主党の分裂やインターネットによる選挙運動の変化はフォローしていないが、安倍政権の長期化や自民党の一極化を考えると、ここで言われている2001年体制、すなわち首相に一元的な権力が存する二大政党制、というものは、二大政党制を除きまだ続いていると言えるだろう。ここでは世論の支持が首相の資質となったことが言及されているが、これは安倍晋三を考えた場合さらに大きくなっているように感じる。
Posted by ブクログ
おそらく21世紀では最高の外交・安全保障に関する政治力が高かった政治家・高村正彦による回想録。正直な話「外交の安倍」という評価の8割はこの人が後ろで支えていたお陰だと思っている。
冷戦が終結し、世界の枠組みが変わっていく中で旧来の「9条平和論」に拘泥していた政・官を根気強く変えていった著者の苦労が読み取れる。
当時はあまりそんな感じはしなかったけど小泉さんとはかなり険悪で安倍さんとはずっと仲良かったんだね。小泉時代に総裁選出てたとはいえそこは意外。
終盤は憲法9条論における芦田修正の根拠のなさと砂川事件の唯一の判例性に触れていたのが面白かった。判例を絶対視しすぎるのもどうかと思うけど、現状それ以上のエビデンスが無いのは確か。
あとはまぁ、やっぱり総理大臣やるなら財務大臣か外務大臣は経験してないと厳しいよなぁとつくづく思った。岸田さんについては(悪い話も含めて)全く触れてないけどどう思っていたんだろうか。
Posted by ブクログ
本書では、日本国内における新型コロナウイルス感染症への対応過程を、2020年1月から9月にかけて順を追って詳細に記録されている。
こうした詳細な記録が、今後、政府や自治体の対応方法を検証する上で重要になってくることは間違いないと思われる。
本書では、日本でのコロナ対策が円滑に進まなかった要因の一つとして、地方分権化が局所的に進められたことをあげている。局所的な分権化は、様々な施策と不整合を起こし、今回のコロナ対策における対応の遅れにつながったと本書では指摘している。
政治家それぞれの思惑ではなく、大局観を持った制度設計が必要だということを改めて実感させてくれる一冊。
こうした詳細な記録を記した本は、今後重要になってくるだろう。