【感想・ネタバレ】冷戦後の日本外交(新潮選書)のレビュー

あらすじ

「外交の失敗は一国を滅ぼす」。1980年の初当選以来、その信条と共に政治活動を続けてきた希代の外政家・高村正彦。その軌跡は、国民世論と国際貢献の狭間で苦闘してきた冷戦後日本の姿と重なる。自衛隊の海外派遣、強大化する中国との関係、アジアの民主化、集団的自衛権の一部容認まで、日本外交の舞台裏を語る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おそらく21世紀では最高の外交・安全保障に関する政治力が高かった政治家・高村正彦による回想録。正直な話「外交の安倍」という評価の8割はこの人が後ろで支えていたお陰だと思っている。
冷戦が終結し、世界の枠組みが変わっていく中で旧来の「9条平和論」に拘泥していた政・官を根気強く変えていった著者の苦労が読み取れる。
当時はあまりそんな感じはしなかったけど小泉さんとはかなり険悪で安倍さんとはずっと仲良かったんだね。小泉時代に総裁選出てたとはいえそこは意外。
終盤は憲法9条論における芦田修正の根拠のなさと砂川事件の唯一の判例性に触れていたのが面白かった。判例を絶対視しすぎるのもどうかと思うけど、現状それ以上のエビデンスが無いのは確か。
あとはまぁ、やっぱり総理大臣やるなら財務大臣か外務大臣は経験してないと厳しいよなぁとつくづく思った。岸田さんについては(悪い話も含めて)全く触れてないけどどう思っていたんだろうか。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

外政家、高村正彦氏のオーラルヒストリー。

氏の「外交の失敗は一国を滅ぼす」との信念は至言であろう。豊富な外交経験に裏打ちされた実務家の提言の数々は、単なる警句に留まらない説得力を有している。理念に閉じこもるのではなく、現実の国際情勢と正面から向き合った、外交リアリストとしての一面が印象的であった。

また、第二次安倍政権による平和安全法制の成立を、副総裁の立場で自民党内部から支えた証言は貴重である。憲法文言や最高裁判例を最重要視する、真の立憲主義の立場からは、法律家としての矜持が窺い知れた。「限定的な集団的自衛権」の確立を、砂川判決や国連憲章といった法の論理に従って緻密に組み立て、日本の安全保障政策を一歩前進させた氏の功績は、今なお顧みられるべき偉業であろう。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

なんかいまいち。

長く外交、安全保障に関わってこられた高村正彦氏のオーラルヒストリーらしいのだが。

なんか、名前くらいは知ってるおじさんの自慢話。
実は俺が裏で動いてたんだ、俺は王道、自分の考えで進んできて、一本筋が通っている。
俺の一言で色々決まったんだ。

そうかもしれない。
そうじゃないのかもしれない。

取り巻きが集まって持ち上げながら持論を展開している。
ご本人も、なんだかちょっと面倒臭そうな感じが伺えて、特段裏話的なもんもないし。

まあなんと言うか、結果今、石破政権で日本はとんでもない方向へ落ちかけてるんですが、その辺どうすか。それ踏まえての、雑談?

でも、「内政の失敗は内閣を潰すが、外政の失敗は国を潰す」は全くの至言。

潰しそうなんですけど。

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2025年01月29日

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