同時通訳者の田中慶子さんの本。読むとつい遠くを眺めてしまうような本だった。私はここだけではない。いろんな国とつながっているんだと思わせてくれる本だった。
印象に残ったこと
・「ねえ、私の話聞いているの?」に“Yes, I am listening”と答えるのは、「聞いてるアピール」。 相手の気持ちに寄り添う時の“I hear you”は「あなたの気持ちは伝わるよ」 。“Can you elaborate on that?”の“elaborate”は「精巧な」とか「入念な」などの意味。直訳すると「細かくして欲しい」、つまり「詳しく聞かせてくださいますか?」 掘り下げたい時によく使う表現。
・英語は男性と女性で、“he”または“she”と代名詞を使い分ける。日本語は区別がないので、訳すのが難しい。なるほど!
・テイラー・スィフトの言葉。“Nice to meet you”ではなく、“Nice to see you” だと、「また会えてうれしい」になる。
・” I do not apologize”は直訳すると「私は謝りません」 だが、誤る必要がないほど頑張ったことを示す言葉でもある。
・“sometimes”と”sometime”は、最後に“s”があるかないかで意味が違う。“sometimes”と“s”がつく場合は、「時々」という意味。“sometime”は、「いつか」や「そのうち」という意味。“ sometime”と似た言葉の“someday”は“sometime”よりも遠い未来の「いつか」。
・「いつか」を表す表現として、“one day”を使うこともある。 キング牧師の演説が有名。
・「人は設定したゴールの『一歩手前』までしか到達できないらしい」英語を学ぶのも、「目標」ではなく「その先」にある本当に実現したいこと=“true north”を実現するための手段。大きな夢を見ることの本当の価値は、「目指している」と自分が思っていることの先にこそ、“true north”があるからではないか。
・ダイアログ・イン・ザ・ダーク創設者のハイネッケの口ぐせは、“The sky is the limit”。「空が限界」だが、空は果てしなくどこまでも続く。「空が限界」とは、「限界なんてない。何でもできる!」
・“Do you want to~”を、「掃除したい?」と聞かれているのだと理解して、“No, I don't want to(いや、掃除したくないよ)”と答えてしまうのはあまりよくない。“ I'm sorry, I have homework(ごめんなさい、宿題があるの)”と「できない理由」を述べつつお断りするのが、お世話になっているホストファミリーに対して角が立たない言い方。
・卒業校であるアメリカ最古の女子大、マウント・ホリヨーク大学の言葉を誤って出口さんに教えてしまったとのこと。こういうミスも教えてくださるのが慶子さんらしい。
・英語のスピーチでは“recognition” が重要。誰にお世話になったのかをいう。