加工を意識した設計。
大学の「機械設計Ⅰ」の参考書として購入。あらゆる加工法を取り上げる。基本である切削、研削、鍛造を主としながらも、エッチングや3Dプリンターまで網羅している。
ただし本書を読んでも、加工できるようにはならない。実は、加工のしかたの教本では無く、設計との関わりに重点を置いている。
...続きを読む各種加工法の寸法精度の出やすさや、加工しやすい逃げの配置など、設計や加工指定に活かせる基礎知識が得られる。加工で自分の首を絞めない設計がわかり初心者向けで非常に良い。
豊富な工具のイラストは特徴を押えていてわかりやすいが、どうせなら写真が欲しかった。特定のメーカーの製品イメージでなく、一般の形を示そうとする意図があるのかもしれないが、実物(写真)を見るほうがはるかに理解が進むはず。
目次
1.加工知識の全体像
2.削って丸形状をつくる旋盤加工
3.削って角形状をつくるフライス加工
4.ボール盤による穴あけ加工
5.砥石で仕上げる研削加工
6.型を使って変形させる成形加工
7.材料同士の接合加工と局部的に溶かす加工
8.材料の特性を変える加工と材料取り
9.品質を保証する測定器