作品一覧

  • 言語学講義 ──その起源と未来
    3.5
    1巻935円 (税込)
    生成文法、構造主義、社会言語学、……旧来のイメージや枠組みを飛び越え、複雑系言語学、言語死の問題など、言語学には新しい知見や切り口がどんどん登場している。本書では、言語学の全体像や基本の構造を俯瞰しつつ、重要な分岐点にさしかかっている議論や新しい枠組みまでを縦横無尽に取り上げ「言語学の今」を浮かび上がらせてみたい。国家、発達障害、人工知能、……現代に即したキーワードも切り口に、最新言語学をガイドする。
  • 日本人も悩む日本語
    4.2
    1巻850円 (税込)
    言葉は進化する。十数年前まで眉をひそめられていた言葉は、あっという間に辞書に載り、人々の定番の使用例となっていく。本書では、なぜこうした誤用が生まれ定着していくのかをはじめ、日本語の複雑な世界を豊富な事例で解読する。
  • その言い方が人を怒らせる ――ことばの危機管理術
    3.7
    1巻770円 (税込)
    謝罪の場面で真意が伝わらず怒らせる、誤解を与える、だらだらと長く続く言い訳文、空気の読めない発言、どこか変な敬語…。コミュニケーションの行き違いを生じさせる言い方や表現は、実は言語学的な理由がある。「まずい」具体例を取り上げながら、言語学的に分析していく。知っておきたい表現の落とし穴とは!?
  • 日本語を知るための51題
    3.0
    1巻880円 (税込)
    「友達が3人来た」と「3人の友達が来た」はどう違うのか。「私は田中です」と「私が田中です」はどう違うか。私たちが普段何気なく使っている日本語には、いろんな不思議がつまっています。2人の若手言語学者が、日本語の不思議にまつわる51題の難問を作成しました。クイズ形式でいろんな日本語の不思議を考え、あなたの日本語の知識がどれくらいあるかを試してみませんか。さて、あなたは学生レベル? それとも研究者レベル?

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • その言い方が人を怒らせる ――ことばの危機管理術

    Posted by ブクログ

    日本語学者であり「語用論」の専門家である著者による、「我々はなぜ相手を怒らすことを言ってしまうのか」をアカデミックな視点から解説した本。

    著者によれば、我々が普段生活していて不愉快に感じる発言には必ずそのロジカルな理由があるという。相手の言葉に微妙に現れている感情や思いを感じ取って不快に思う。

    著者の説明はわかりやすく、また納得できるものが多かった。例文も多く載っており実用性に優れる。
    これまでに持たなかった観点から日本語というものを見つめ直すきっかけになった。

    特にロゴスとパトスの解説は秀逸。
    アリストテレス等の著書でこれらの概念は一通り理解していたつもりだったが、ロゴスは結局向こう側

    0
    2022年10月03日
  • 日本人も悩む日本語

    Posted by ブクログ

    これはとても面白い本でした。お薦めです。
    現代の日本語の誤用を、「正しい日本語」でダメ出しするのではなく、まず「正しい日本語」がどういう背景を持った言葉なのか、次に誤用はどうして発生したのかを、全ての言葉に対して述べられているので、とても興味深く読む事ができました。
    これが正しい文学者の取るべきスタンスだと思うし、生半可に「正しい日本語」を知っていて誤用を指摘するのはやめようと思える一冊でした。

    0
    2018年11月01日
  • 日本人も悩む日本語

    Posted by ブクログ

    「日本人が間違える日本語」を集めた本はこれまでにも数多く出されているが、この本の良い点は、単なる「語録集」ではなく「どうして誤用がうまれるのか」について言及している点だ。正誤は簡単に判断することができないという視点にたち、読み手側にも考えるよう示唆している点がすばらしい。

    0
    2015年03月30日
  • その言い方が人を怒らせる ――ことばの危機管理術

    Posted by ブクログ

    予想以上に実践的な内容。目から鱗。
    「なぜ、その言い方は人を不快にするのか?」を、心理学や経験則からではなく、言語学的に分析していて新鮮。
    「他者のパトスを断定しない物言い」の重要性に大いに納得。
    ロゴスの正当性だけではなく、パトスへの共感が必要」という主張を、この本自体が損なわないように、著者が配慮しながら書いているように感じた。
    福島原発事故で、東京電力がなぜ世間を怒らせるのかも理解できたような気がする。東電の上層部は一読した方がいいかもしれない。

    0
    2011年04月16日
  • 言語学講義 ──その起源と未来

    Posted by ブクログ

    言語学についての概説かと思っていたら全く違い、ほとんどが国語の話題であった。教科書や知識の整理では使えないが、一般向けの読み物としてはこうした書き方しかないのであろう。

    0
    2020年12月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!