作品一覧

  • 人間機雷「伏龍」特攻隊
    4.5
    太平洋戦争終戦間際の昭和20年8月――。本土決戦を水際で食い止めるべく、人間機雷部隊が極秘に組織された。訓練自体に危険が伴い、多くの殉職者と行方不明者を出したとされる。ひたすら「死」に向かうだけの特攻潜水訓練がなぜ行われたのか。発案者は誰だったのか? その存在自体がほとんど知られていない「伏龍」。徹底取材を重ねていま明かされる「知られざる戦争」。
  • オウム真理教 偽りの救済
    3.8
    2018年7月、オウム真理教の教祖・麻原彰晃と幹部信者13人の死刑が執行された。「戦後最大の刑事事件」と言われたオウム真理教の数々の事件の背景には何があったのか? 実態はどうだったのか? 彼らが信じたものは何か? そして、何を残したのか? 1995年の地下鉄サリン事件以降、オウム報道にかかわり、元信者や裁判の取材を続け、死刑囚・無期懲役囚との面会や手紙のやり取りを続けてきた東京新聞社会部のベテラン記者による集大成。

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  • 東京新聞の「筆洗」 朝刊名物コラムで読み解く時代の流れ
    3.0
    1巻660円 (税込)
    東京新聞朝刊一面のコラム「筆洗」を2009年8月から4年間担当したのが現・社会部長の瀬口晴義氏。日本社会はこの間まさに激動期だった。 1000本弱に及ぶ「筆洗」原稿の中から本人が厳選し、東日本大震災を原点とし、現政権や保守層から“左傾新聞"と疎まれながら一貫して変わらぬその記述を採録する。 主な採録原稿 〇天皇の政治利用 〇東日本大震災マグニチュード9の衝撃 〇「FUKUSHIMA」の刻印 〇地震の後には戦争がやってくる 〇自衛隊が“日陰者"であり続ける国家の幸福 〇「国を愛せ」と国が言う 〇「集団的自衛権」まやかし戦争に荷担の危うさ 〇坂本一家殺害事件から20年、オウム真理教と日本社会 〇憲法は国民が国家権力を縛る道具 〇高倉健の忍ぶ人生 全156編

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  • 検証・オウム真理教事件 : オウムと決別した元信者たちの告白
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オウム事件の全貌にせまるある新聞記者のレポート。

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ユーザーレビュー

  • オウム真理教 偽りの救済

    Posted by ブクログ

    書店で見かけた「14人目の死刑囚は、私だったかもしれない」という帯文にひかれて購入。麻原が裁かれるのは当然だけど、純粋に彼を信じた人たちが死刑になったことにずっとモヤモヤしていたから。
    読めば読むほど、なぜこんな純粋な人たちが人を殺め、そのうえ死刑に処されなければならなかったのか、ますます分からなくなる。そして国家は死刑という制度をふりかざしてこんな風に人を殺すんだなぁと。宗教が浸透してる国だったらどんな判決になっていたんだろう?

    著者は「インターネットが作り出している世界は、麻原が作り出そうとしていた世界そのものじゃないのか?」という疑問も呈している。
    ネットの誹謗中傷や、曖昧な情報を垂れ

    0
    2020年08月08日
  • 人間機雷「伏龍」特攻隊

    Posted by ブクログ

     九死に一生という言葉があるが、特攻の本質は「十死零生」である。特攻とはどんな形であれ悲惨なものだが、中でも、ばかばかしいほど哀れなのがこの「伏龍」だろう。本土決戦は避けられないと判断した海軍は、米軍が上陸してくると思われる相模湾、九十九里浜等に、「人間機雷」を置く作戦を考案した。潜水服を着た特攻兵が、突端に機雷がついた3メートル余りの竹槍を持って、50メートルほどの間隔で海底に潜み、米軍の上陸用舟艇が上を通ったら、竹槍で船底を突き上げて自爆するという作戦だった。これが伏龍特攻隊である。
     人員は主に、海軍飛行予科練習生(予科練)や志願兵の10代の若者だった。日本にはこの少年たちが搭乗する飛行

    0
    2016年11月08日
  • 人間機雷「伏龍」特攻隊

    Posted by ブクログ

    終戦間近、本土決戦のために潜水服を着て海底に待機し、棒機雷を突き上げて自爆する原始的な特攻隊【伏龍】が準備されていた。幸い実用される前に終戦を迎えるのだけれど、人の命を何だと思ってるんだこの上の人たちは…と怒りがこみ上げてきます。原爆に関して、米国の免罪符として水増しされた被害予想も、何と言うか遣り切れない。戦争を知らない世代ですが、忘れてはいけないひとつだと思いました。あまりにも愚かすぎる上層部。

    0
    2012年05月08日
  • 人間機雷「伏龍」特攻隊

    Posted by ブクログ

    戦時中に特攻という無謀的な策があったことや、その時代の命に対する価値観も少し違うとは思っていたが、作戦の計画から訓練、戦後の対応について具体でドキュメンタリー番組を見ているかのように読み進められた。取材のボリュームに執念のようなものも感じ感服した。
    戦闘に出れずに訓練で命を落とす兵士はどんな思いだったのかとか考えさせられる内容だった。

    0
    2025年09月01日
  • オウム真理教 偽りの救済

    Posted by ブクログ

    東京新聞記者の著者による、当事者への取材に基づいた著作です。事件当事者である死刑囚とのやり取りの中で、その事件の本質を当事者視点で追っています。また事件当事者は、将来を嘱望された優秀な青年たちであり、そのような方々が、どのように事件に加担していったのかを分析しています。善良であった普通(相当優秀ですが)の人々が犯罪を引き起こす過程が記録され、再発させないためにも貴重な著作物であると思いました。本書では、当事者取材の結果として裏社会との関わりを否定的な立場の論調です。警察公安部の捜査のついても問題提起しています。
    死刑囚当事者との取材に基づいた本書は、事実の迫力を感じました。

    0
    2021年12月26日

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