藤沢道郎の作品一覧
「藤沢道郎」の「物語 イタリアの歴史 解体から統一まで」「物語 イタリアの歴史II 皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「藤沢道郎」の「物語 イタリアの歴史 解体から統一まで」「物語 イタリアの歴史II 皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
物語 イタリアの歴史
目次
第一話 皇女ガラ・プラキディアの物語
ラヴェンナの石棺
テオドシウス帝の出撃
テッサロニケの暴動と宗教改革
テオドシウスの死
名将スティリコの死
ローマ陥落
プラキディアの不幸
摂政プラキディア
太妃の死
第二話 女伯マティルデの物語
ローマ教皇と新時代
髭の殿様の野望
新教皇グレゴリウス七世
教皇と皇帝の確執
ハインリヒ四世の反撃
マティルデの復讐
教皇ウルバヌス二世の十字軍布告
第三話 聖者フランチェスコの物語
異形の修行者フランチェスコ
旧秩序の亀裂
軌跡
フランチェスコ修道会
フランチェスコの隠棲と死
サン・フランチェスコ聖堂
第四話 皇帝フェデリー
Posted by ブクログ
アペニン半島の通史を、人物に焦点を当てながら物語る一冊。
教皇庁が強力な支配権を維持するために、イタリアの政治的統一を嫌っていたというのは、なるほどと納得。ダンテの「神曲」がホメロスやヴェルギリウスに劣らぬ世界文学の傑作となり、そこで使われていた俗語がイタリア語となり、国民統一の凝集力として大きな歴史的な意味を持っていく、という言語から見た歴史のダイナミズムも面白い。フィレンツェとミラノの対立は、その源泉から見れば共和制ローマと帝政ローマ、表現された芸術的側面から見れば反ゴシックとゴシックの対立。旅して見た二都市の建物や雰囲気の違いを鮮やかに思い出しながら楽しく読んだ。
「あとがき」は短いが