作品一覧

  • 物語 イタリアの歴史II 皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで
    4.0
    1巻814円 (税込)
    ローマ、テーヴェレ河畔に威容を誇るカステル・サンタンジェロ(聖天使城)は、紀元2世紀に皇帝ハドリアヌス自らの陵墓として築かれて以来、数々の歴史的事件に立ち会ってきた。本書はハドリアヌス帝、大教皇グレゴリウス、ロレンツォ・デ・メディチ、画家カラヴァッジョら8人をとおして、古代ローマ帝国の最盛期からバロック文化が咲き誇った17世紀までの1500年を描く、もうひとつの「歴史=物語」である。
  • 物語 イタリアの歴史 解体から統一まで
    4.4
    1巻946円 (税込)
    皇女ガラ・プラキディア、女伯マティルデ、聖者フランチェスコ、皇帝フェデリーコ、作家ボッカチオ、銀行家コジモ・デ・メディチ、彫刻家ミケランジェロ、国王ヴィットリオ・アメデーオ、司書カサノーヴァ、作曲家ヴェルディの十人を通して、ローマ帝国の軍隊が武装した西ゴート族の難民に圧倒される四世紀末から、イタリア統一が成就して王国創立宣言が国民議会で採択される十九世紀末までの千五百年の「歴史=物語」を描く。

ユーザーレビュー

  • 物語 イタリアの歴史 解体から統一まで

    Posted by ブクログ

    アペニン半島の通史を、人物に焦点を当てながら物語る一冊。
    教皇庁が強力な支配権を維持するために、イタリアの政治的統一を嫌っていたというのは、なるほどと納得。ダンテの「神曲」がホメロスやヴェルギリウスに劣らぬ世界文学の傑作となり、そこで使われていた俗語がイタリア語となり、国民統一の凝集力として大きな歴史的な意味を持っていく、という言語から見た歴史のダイナミズムも面白い。フィレンツェとミラノの対立は、その源泉から見れば共和制ローマと帝政ローマ、表現された芸術的側面から見れば反ゴシックとゴシックの対立。旅して見た二都市の建物や雰囲気の違いを鮮やかに思い出しながら楽しく読んだ。

    「あとがき」は短いが

    0
    2024年12月07日
  • 物語 イタリアの歴史II 皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで

    Posted by ブクログ

    人物伝として非常に楽しく読めるうえに、時代を超えて象徴的なキーワード(特にカステルサンタンジェロ)がそれぞれの物語を繋いで壮大な一つの歴史を紡いでいるようで、ひと息に読みきってしまった。
    イタリアに向かう飛行機内で読んだのもよかった。これを読む前と後ではイタリア(特にローマ)を見る目が変わるかも。ローマの性質ってなんかだいぶダメ人間ぽい。宗教権威や観光、実体のないもので数千年もタダ飯食うことに慣れてしまうと性質もそうなるのかな、それはそれで人間らしいが。今でも地下鉄ローマテルミニ駅の治安は世界最低。

    0
    2024年06月05日
  • 物語 イタリアの歴史 解体から統一まで

    Posted by ブクログ

    まるでイタリアの各都市を歴史散歩しているような錯覚になる筆致。コロナが収まったら、是非行ってみたくなる。

    0
    2021年12月26日
  • 物語 イタリアの歴史 解体から統一まで

    Posted by ブクログ

    買った当時は難しそうだと思っていたけど、いざ読み始めてみると面白い。というよりも、読みやすく書かれていて良かった本です。

    0
    2010年06月15日
  • 物語 イタリアの歴史II 皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで

    Posted by ブクログ

    古代ローマから17世紀まで前作と同様時代ごとに人物をピックアップして語られるイタリアの歴史物語です。
    今回の舞台はローマの聖天使城(カステル・サンタンジェロ)です。超イタリア行きたい。

    前作『物語 イタリアの歴史(1)』も良作でしたが、これも凄く良い本でした。
    読みやすい文章と程よい情報量で歴史が苦手でも飽きずに最後まで読めます。
    もちろん(1)から読むのがお勧めですが、これ一冊でも十分興味深くて面白いです。
    (1)に比べて今回取り上げられている人たちはあまりメジャーではない人が多かったのも良かった。
    カラヴァッジョについては実はこの本を読むまで知らなかったのですが、読後にテレビで取り上げら

    0
    2009年10月04日

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