作品一覧

  • 曖昧な弱者の時代
    4.4
    1巻1,012円 (税込)
    SNSで駆り立てられた「正義」.「真の弱者」から向けられた「偽りの弱者」への怒り.多くの人々が「この社会で損をしている」という思いに突き動かされている今,社会の至るところで噴出する「敵意」や「憎悪」から,私たちは何を聞き取るのか.そして,どう向き合うべきなのか.もっともクリティカルな日本社会論!

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  • 炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで
    4.0
    インターネットやSNSを中心に沸き起こる、尽きることのない分断・衝突・ぶつかり合い――。「炎上」という現象をかくも夥しく呼び起こしてしまう今日の社会、すなわち「炎上社会」は、どんな対立構造を持ち、いかなる紛争状況を抱えているのか。また、その背景にはどんな社会構造があり、時代状況があるのか。本書の意図は、炎上社会の成り立ちを分析し、炎上という現象の社会的な意味と文脈を明らかにすることである。 【目次】 第1章 自粛警察と新自由主義 第2章 SNSの倫理と新自由主義の精神 第3章 ハッシュタグアクティヴィズムの光と影 第4章 差別と反差別と反・反差別 第5章 誹謗中傷と共感市場主義 第6章 キャンセルカルチャーの論理と背理
  • ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    保守的・愛国的な信条を背景に、その言動でしばしば他者を排撃する「ネット右派」。彼らはどのように生まれ、いかに日本社会を侵食していったのか。その真の意図とは何だったのか。 前史にあたる1990年代の雑誌論壇と草創期のネット論壇、55年体制の崩壊から現政権の成立までの政治状況、マンガ・アニメや「2ちゃんねる」などの文化状況、歴史教科書問題や外国人労働者問題、日本会議・在特会・極右組織などの団体の動向――。 日本社会に全面展開するネット右派の2000年代までを、嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディアという5つのアジェンダ(論題)と、サブカル保守・バックラッシュ保守・ネオナチ極右・ビジネス保守という4つのクラスタ(担い手)からあざやかに分析する。 圧巻の情報量で「ネット右派の現代史」と「平成のアンダーグラウンド」を描き出す「ネット/右翼」研究の決定版。
  • フラッシュモブズ : 儀礼と運動の交わるところ
    4.5
    1巻3,784円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の2ちゃんねるオフから中東のフェイスブック・デモまで、世界中で繰り広げられるフラッシュモブ現象。そこでは人間行動の地殻変動が進行しているのではないか? ネット群衆のうねりに時代の躍動を探る、新しい群衆論。

ユーザーレビュー

  • 曖昧な弱者の時代

    Posted by ブクログ

    「曖昧な弱者」をキーワードにして、右派と左派の対立から「オールドな彼ら」と「ニューなわれわれ」という対立軸に持ち込んで勝利していく自民党と新興政党伸長の説明は、極めて明晰で分かりやすく、伊藤氏の慧眼に感銘を受けた。なるほど、昨今の政治情勢にかかわる謎の多くが説明されている。リベラル派の主張は理想主義的かつ高邁な「文化政治」に傾きすぎていて、もはや多数派となった日々の暮らしに汲々とするロウアーミドルの人々には響かない。手取りを増やす、社会保障の負担を減らす、というような即物的「経済政治」を訴える党が伸長するのもむべなるかな。本来は結託すべき「明白な弱者」と「曖昧な弱者」に分断をもたらし、政治的に

    0
    2026年06月18日
  • 曖昧な弱者の時代

    Posted by ブクログ

    今まで手厚く保護されてきた生活保護受給層等を「明白な弱者」、いわゆる弱者男性のような近年の格差の拡大で生まれた社会保障の網にかからないが社会的困窮者を「曖昧な弱者」、と定義して現状の日本社会を描いた本
    今まで意識していなかった対立軸等に目を向けられて、世の中の見方が変わる本だと思った。
    名著すぎる

    0
    2026年06月17日
  • 曖昧な弱者の時代

    Posted by ブクログ

    岩波新書にしては大変読みやすく、またなるほど!と手を叩きたくなる内容だった。

    今の日本社会の見取り図を示してくれている。でてくる、曖昧な弱者、明白な弱者、真ん中等、直感で理解できる秀逸な言葉だと思った!

    0
    2026年06月07日
  • 炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者自身が後書きで触れているように、現代社会、特にSNSを媒介としたコミュニケーションにおける様々な不寛容さを問題提起した書なので、これを元に、自分の考え方を整理するための書として非常に良書と思う。
    ざっと感じた点をメモ。
    1章 自粛警察の原動力が、新自由主義に基づく自己責任感にあり、結果の責任を事後的に自分で引き受けないとならない状況では他者のルール破りが許せないから、という視座が興味深い。こと日本人は、他人が得をするのが許せない、という足の引っ張り合いから来ると思っていたので。誰が弱者を問うのが大事、という考えは重要と思う。
    2章 他者を批判するのは自分が「正しい」が和にいることをアピール

    0
    2024年08月01日
  • ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代

    Posted by ブクログ

    非常に示唆的。
    いわゆる「ネトウヨ」的な言説に対する長年の疑問のいくつかに解答を得ました。
    例えば、主張思想的には、完全に「保守」の産経グループのフジテレビがなぜネトウヨの敵になっていたのか?とか。
    最終章で、「ネトウヨ」は停滞していったと過去の事象のように捉えられているが、変質してより、社会全体に蔓延しているといったほうが良い状況。
    ぜひ、2010年代~現在を再度考察した論考を。

    0
    2022年09月26日

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