伊藤昌亮のレビュー一覧
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非常に示唆的。
いわゆる「ネトウヨ」的な言説に対する長年の疑問のいくつかに解答を得ました。
例えば、主張思想的には、完全に「保守」の産経グループのフジテレビがなぜネトウヨの敵になっていたのか?とか。
最終章で、「ネトウヨ」は停滞していったと過去の事象のように捉えられているが、変質してより、社会全体に...続きを読むPosted by ブクログ -
■ハッシュタグとはSNSでの投稿をカテゴライズするためのラベルとして使われるものだが、それが今日では社会運動のスローガンとして用いられることが多くなっている。
人々が特定のハッシュタグとともに自らの思いを投稿していくことで、それが多くの人々の思いと結びつき、全体として一つの運動体が構成され「ハッシ...続きを読むPosted by ブクログ -
大変な労作。分厚い本です。右派の近代から2010年代までの動きを丹念に追っています。タイトルにあるネット右派についてももちろん詳細に書かれていますが、個人的には幕末から近代の「保守」は決して排外的な「右翼」のイデオロギーを持っておらず、アジアと連携していく姿勢を見せていたということと、ネオナチとディ...続きを読むPosted by ブクログ
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NPOを始めとする社会課題解決の取り組みに関わる仕事をしていると「多様性への寛容」というのは核となる考え方であり、なぜそれが反発を受けるのか、なぜヘイトスピーチにまで至るものが受容されうるのか、社会課題の放置が容認されるのか、理解が難しく感じることがしばしばある。またそもそもNPOや関連するセクター...続きを読むPosted by ブクログ
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「ネトウヨ」って言ってしまうとしょうもないねんけど、蚊だってボウフラだって研究すれば有益なこともあるわけで。いやはや、しょうもない言うてたらそれなりに力は持ってはるし、出自から成長過程から懇切丁寧に説明してくれてるので、恐いもの、汚らわしいモノ見たさでも一読の価値あり。Posted by ブクログ
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実に豊穣な本であった。ネット右派についてはそれを糾弾する本ばかりが多いが、それだけに、このようなある程度はネット右派を弁護する立場の本が欲しかった。
この本では1989年頃から2010年前後までのネット右翼各派(右翼系の既成右翼・新右翼・ネオナチ右翼、保守系のサブカル保守・バックラッシュ保守・ビジ...続きを読むPosted by ブクログ -
なげぇ!!!笑
長いけど、内容はよかったー!
あ、長いとはいえ、最初のうちがまんして読んでいると、
最後の方にいくにつれどんどん面白くなってきます。
フラッシュモブの成立とその原因(?)について、ここまで詳しく書いた本って初めてだと思う。
「ほー、そういう表現で説明できるのか!」と何回も思ったし...続きを読むPosted by ブクログ -
軽い気持ちでやったことや、意図していないことにフォーカスが当たることで、起こりうる「炎上」は今や聞き慣れた言葉だが、丁寧に考察してみるとその構造や原因は単純なものではなく、捉え方も難しい。
本書では単に「不祥事」としての「炎上」と片付けるのではなく、時代の変化やネオリベラリズムをはじめとした思想の...続きを読むPosted by ブクログ -
No.609
フラッシュモブとは瞬間的な群衆という意味。
それをまじめに論じているところが興味深い。
これもひとつのことを成し遂げる組織形態。Posted by ブクログ