谺健二の作品一覧
「谺健二」の「赫い月照」「恋霊館(こりょうかん)事件」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「谺健二」の「赫い月照」「恋霊館(こりょうかん)事件」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
三部作の完結編。現実と創作とが渾然一体になり、現実と創作の境界線が分からなくなるようなミステリー小説。
まずは900ページ近くのボリュームに圧倒され、創作の中で語られる雪御所圭子の驚くべき過去、実際に起きた猟奇連続殺人事件、少しずつ綴られる超越推理小説『赫い月照』とともに進行していく物語の中の猟奇連続殺人事件という構成に頭の中が、数々の殺人鬼に侵食されるようだった。日本人作家で、ここまでシリアル・キラーにこだわり描いた小説にお目に掛かったことは無い。
三部作の完結編であるが、最初の『未明の悪夢』が非常に面白く、気になっていた作家であったが、何しろ寡作ゆえ、殆んど著作を本屋で目にすることが無
Posted by ブクログ
前作は震災の只中が描かれていたのに対し、本作は徹底してその後が描かれています。
震災が過ぎ去ってから浮き彫りになる問題は、東日本大震災が既に風化しつつある現状を鑑みる限り、単なる過去として読み飛ばすことは難しい。
かなり重い物語で、気力を削るとられるようでした。
個々の短編に関しては、ロジックよりはトリック。それも大掛かりな、という感じで奇想が売りのようです。なかでも表題作はバカトリック、多重解決が楽しめる良編です。
前編後編からなる「仮設の街の犯罪」は、とんでもない伏線にニヤニヤが止まりませんでした。
本作においてもミステリと震災は見事な融合を果たしているので、震災を描く必要性云々は全くの的