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Posted by ブクログ
1995年1月17日未明、神戸を未曾有の地震が襲った。
崩壊したマンションから脱出した私立探偵・有希真一は、馴染みの古本屋・多田夫妻の様子を見に行くが、無残にも店は崩壊していた。偶然通りかかった倉田明夫に援助を求めるも、瓦礫の下から救い出せたのは、多田の一粒種の鈴々だけであったが、彼女も既に事切れていた。
余震が続く中、真一は友人の占い師・雪御所圭子の安否を確かめるため、元町へ向かい奇跡的にも圭子を救出する。だが、彼女は精神に異常をきたしていた。
混乱と絶望に投げ出された神戸で、連続猟奇殺人が発生する。刑事の鯉口よりその話を聞いた真一は聞き込みを開始した。
事件は震災前後に起こるが、過去から遡って人物背景が丁寧に入れて有ります。これが妙に長い。読むのに一苦労といった感じです。で、丁寧に掘り下げているワリには後半であまり生きてこないという感じがしたり。
嫌という程、大震災の模様が書かれてあります。アバウト10年経ち、風化しつつあるので読むと結構思い出します(被災者では無いけれど地震は体験したので)。その辺は辛いというか・・・重いです。事件よりむしろ地震にウェートを置いているという感じがしました。
なので、最初から犯人描写はあるのだが、なかなか登場人物に埋め込めれない。推理モノの筋から言って、おそらくこの辺りだなという感じで犯人は判るのだが、なんかインパクトに欠ける感じが……。真一主点じゃなく、犯人主点で書いた方が狂った感じが出て面白味が増した気がするんだけど。全体的に淡々とした感じを受けました。
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