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Posted by ブクログ 2013年10月25日
「これが先進国日本の本当の姿なのだと有希は思った。いくらアジアのリーダーを気取っても、いったん水が止まれば、都市生活に慣れてしまった人々は、自分たちの汚物すら自らの手では処理できない。どうしようもない吐き気を覚えて、有希はトイレの外へ出た。戦後五十年間、日本人はただあの汚物の山を積み上げるために、人...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月11日
第8回鮎川哲也賞受賞作とのことですが、この年は氷川透、城平京、柄刀一と凄まじい面子が揃っていたようです。そんな中、見事受賞した本作は当初から「メッセージ性が強すぎる」という批判、言ってしまえば社会派を気取るな、という意見が少なからずあったそうです。
しかし、本作に至っては事件と震災は乖離など起こして...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月16日
神戸の震災がテーマ、ということで、ちょっと重いかな。。。と少し寝かせてしまった本。
でも、読み始めたら、一気でした。
時間のある日でよかった。
震災を通じて関係ができる人々を、1945年から紹介し始める。
人って、さっきまで全く関係なくても、ちょっとしたきっかけで知人になったりするんだなぁ。。。と、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月04日
神戸の大地震直後の連続殺人犯を探偵が捜査する。これが話の骨子だけど、それの記述はなんだかなあ、といった感じ。神戸の公園のテントで生活する主人公と女友達が大阪に来て、自分たちとの境遇の違いに驚くシーンがあったが、このシーンは「なるほど」と感じた。大地震が起きて、家やインフラが大きく毀損した時、そこで生...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月19日
1995年1月17日未明、神戸を未曾有の地震が襲った。
崩壊したマンションから脱出した私立探偵・有希真一は、馴染みの古本屋・多田夫妻の様子を見に行くが、無残にも店は崩壊していた。偶然通りかかった倉田明夫に援助を求めるも、瓦礫の下から救い出せたのは、多田の一粒種の鈴々だけであったが、彼女も既に事切れて...続きを読む
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