未明の悪夢

未明の悪夢

660円 (税込)

3pt

3.6

1995年1月17日未明、神戸を未曾有の大震災が襲った。一瞬にして崩壊した街で、私立探偵の有希(ゆうき)真一は多くの死を目の当たりにする。ようやく彼が救出した友人の占い師探偵・雪御所(ゆきのごしょ)圭子も精神に異常を……。そんな最中、バラバラ死体の消失、磔(はりつけ)殺人と、連続猟奇殺人事件が発生する! 著者自らの体験も色濃い渾身の筆致で、ミステリー界が驚愕した鮎川賞受賞作!

...続きを読む

未明の悪夢 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年10月25日

    「これが先進国日本の本当の姿なのだと有希は思った。いくらアジアのリーダーを気取っても、いったん水が止まれば、都市生活に慣れてしまった人々は、自分たちの汚物すら自らの手では処理できない。どうしようもない吐き気を覚えて、有希はトイレの外へ出た。戦後五十年間、日本人はただあの汚物の山を積み上げるために、人...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年08月11日

    第8回鮎川哲也賞受賞作とのことですが、この年は氷川透、城平京、柄刀一と凄まじい面子が揃っていたようです。そんな中、見事受賞した本作は当初から「メッセージ性が強すぎる」という批判、言ってしまえば社会派を気取るな、という意見が少なからずあったそうです。
    しかし、本作に至っては事件と震災は乖離など起こして...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年05月16日

    神戸の震災がテーマ、ということで、ちょっと重いかな。。。と少し寝かせてしまった本。
    でも、読み始めたら、一気でした。
    時間のある日でよかった。
    震災を通じて関係ができる人々を、1945年から紹介し始める。
    人って、さっきまで全く関係なくても、ちょっとしたきっかけで知人になったりするんだなぁ。。。と、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月04日

    神戸の大地震直後の連続殺人犯を探偵が捜査する。これが話の骨子だけど、それの記述はなんだかなあ、といった感じ。神戸の公園のテントで生活する主人公と女友達が大阪に来て、自分たちとの境遇の違いに驚くシーンがあったが、このシーンは「なるほど」と感じた。大地震が起きて、家やインフラが大きく毀損した時、そこで生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    三部作の一冊目です。神戸の震災の最中に殺人事件が起こる話です。作者の体験も入っている為か、地震の描写はリアルです。地震の怖さは勿論、精神的なショックやその後に待ち受ける現実が嫌なほど丁寧に描かれています。

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月19日

    1995年1月17日未明、神戸を未曾有の地震が襲った。
    崩壊したマンションから脱出した私立探偵・有希真一は、馴染みの古本屋・多田夫妻の様子を見に行くが、無残にも店は崩壊していた。偶然通りかかった倉田明夫に援助を求めるも、瓦礫の下から救い出せたのは、多田の一粒種の鈴々だけであったが、彼女も既に事切れて...続きを読む

    0

未明の悪夢 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

未明の悪夢 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

谺健二 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す