作品一覧

  • ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場
    3.7
    米軍の撤退完了から、三十年が過ぎようとし、ベトナム戦争は忘却の淵に沈みかけている。ベトナムでもアメリカでも、この戦争を知らない世代が増えてきた。だが一方で、その実像を明らかにし、両国の誤算と誤解の解明を目指す試みも始まっている。ベトナムは、「民族の世紀」と「アメリカの世紀」が激突した戦場であり、各地に飛び火する地域紛争の原型だった。広い視野に立つ精密な記述で、ベトナム戦争の全体像が浮かび上がる。
  • ケネディという名の神話 なぜ私たちを魅了し続けるのか
    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    目 次  はじめに――アメリカを覆う巨大な影  第一章 ホワイトハウスへの道   1 政治家像の基礎固め   2 大戦の試練   3 政界への第一歩   4 上院への挑戦   5 プリンス&プリンセス   6 負けるが勝ち   7 驀進ニュー・フロンティア   8 決戦の日   9 船出の準備は着々   10 輝くワシントン  第二章 多事多難な一千日    1 対決を乗り越えて   2 宇宙の冷戦    3 突如出現した壁   4 核破滅の瀬戸際   5 破綻した侵攻作戦   6 革命の嵐に苦慮   7 繁栄の鍵   8 平等社会実現のために  第三章 甘い追憶の日々   1 ダラスの悲劇   2 服喪の四日間   3 キャメロット誕生   4 謎また謎   5 巨悪VS.善神   6 松明は再び落ちた   7 王妃出国   8 王朝の黄昏   9 亡霊の影のもとで   おわりに――夢は果てしなく     あとがき   主要参考文献   ケネディ関連年表   事項索引   人名索引

ユーザーレビュー

  • ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場

    Posted by ブクログ

    2005年に読んだ本を20年ぶりに再読。米国vs北ベトナムの戦いだけでなく、異なる6つの戦いが同時進行していたという主題。そのうち以下の第2、第3、第4の戦いが「味方こそが敵」という政治的な戦いでおもしろい。特に第2の戦いでなぜサイゴン陥落後のベトコン=解放民族戦線=臨時革命政府があっさりと北ベトナムに消滅されられたのか、かわいそうというか不思議で気になった。
     
    ★第2の戦い-北ベトナムvs南ベトナムの反政府勢力
    「ベトナム戦争はハノイの共産主義政権とサイゴンの反共政権との内戦だった。しかし勝利の果実を確実に手にすべく、ハノイが本当に粉砕すべき相手は、むしろ南の味方だったのである」(まえがき

    0
    2025年04月14日
  • ケネディという名の神話 なぜ私たちを魅了し続けるのか

    Posted by ブクログ

    アメリカ初のカトリック系大統領であり、若さとイメージ戦略により、新しいアメリカの象徴として国民も見ていたであろう。ニューフロンティア政策という夢を国民と一緒に見ていたのかもしれない。ただし、影のイメージ(体調面、女性問題、夫婦仲)の部分についてはあまり語られていなことが多いと思われる。ケネディが暗殺されていなければと語られることも多いが、それはケネディ暗殺後の混沌としたベトナム戦争や反戦学生運動などアメリカが抱えた課題が多かったから故なのかもしれない。

    0
    2024年02月12日
  • ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場

    Posted by ブクログ

    ベトナム戦争とはなんだったのか?
    この戦争について
    アメリカとベトナムが戦った悲惨な戦争。
    映画のネタにもなっている。
    その程度の知識。

    本書の前にベトナムの歴史を読んで
    下地の知識を得ていたのが良かったのか
    読み応えのある内容だった。

    0
    2023年02月24日
  • ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場

    Posted by ブクログ

    自分はベトナム戦争のことも、その前後の東南アジアにおける植民地支配や朝鮮戦争、それに関わる日本のことも、何も知らないことを痛感し、恥じる。

    0
    2022年10月05日
  • ベトナム戦争 誤算と誤解の戦場

    Posted by ブクログ

    初出は2001年だそう。中公新書。著者の専攻はアメリカ中心の国際政治史みたいな感じかと。

    「失敗の本質」が面白かったのと同じように、「ベトナム戦争」という物語が、当事者たちの「思惑」と「現実」のずれ、幾多の偶然によって紆余曲折したものだった、という観点がすごくフェアで、一種わくわくしました。

    相手があるプロジェクトだし、巨大なプロジェクトだし、誰も一枚岩でもない。お互いに「全然思ったようにいかない」という蛇行の末に、でもなるべきようになったと言うことか。

    アメリカにとって、味方(というか傀儡)である南ベトナム政権が、言ってみれば「ほんまに阿保ばかりやった」という苦悩が、巨大な悲劇というの

    0
    2022年07月15日

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