作品一覧

  • プーシキン詩集

    プーシキン詩集

    小説・文芸

    3.0
    1巻792円 (税込)
    プーシキン以後のロシア文学はすべて彼の仕事の継承と発展にすぎないとさえいわれる.中でも平明簡潔な言葉でうたい上げた彼の詩は,今なおロシア人の心の故郷として人々の胸深く刻みつけられて来た.その詩の数々は苦難にあえぐものに勇気となぐさめを与えるに違いない.改版に当り訳を改めると同時に作品も撰びなおした.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • スペードの女王/大尉の娘

    スペードの女王/大尉の娘

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    カルタにはいっさい手を出さなかった青年将校ゲルマンは、フェードトヴナ老伯爵夫人が必勝法を知っていると聞くと、老夫人の書斎へ忍び込み、ピストルまで突きつけて秘伝を教えろと強要する。老夫人はショックのあまり死んでしまう。ある夜、夫人はゲルマンの夢枕にあらわれて、「三」「七」「一」の順で張れと教える。ゲルマンは「三」で勝ち、「七」で勝ち、最後に「一」を張る。だが、出たのは…。「大尉の娘」はプガチョーフ反乱をバックに辺境の砦の大尉の娘マリアをめぐって展開される歴史小説と家庭小説をミックスさせた物語で、プーシキンの最大傑作といわれる。
  • 大尉の娘

    大尉の娘

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,012円 (税込)
    心ならずも地方連隊勤務となった青年グリニョーフは、要塞の司令官の娘マリヤと出会い、やがて相思相愛になる。しかし実父には反対され、プガチョーフの反乱が起こり、マリヤも囚われ、グリニョーフも捕虜になってしまう……。実直な老従僕、憎き恋敵、謹厳な“義父”とおおらかで勇敢な“義母”、情に厚い反乱の首謀者プガチョーフらを配し、最後に劇的な結末が訪れる歴史ロマンス。みずみずしい新訳で甦るプーシキン晩年の傑作。
  • ベールキン物語

    ベールキン物語

    小説・文芸

    5.0
    1巻110円 (税込)
    ロシアを代表する文豪の一人。プーシキンの示唆に富んだ含蓄のある短編5編。「その一発」射撃の達人シルヴィオ。相手が幸せの絶頂の時、決闘の相手は訪れる。果たしてその一発は撃てるのか。プーシキン自身も決闘による傷で亡くなっている。「吹雪」偶然の吹雪によって引き裂かれた恋人たち。やがて男は戦死。女は3年もの間、悲嘆にくれていた……。「葬儀屋」自分のことを卑下していた葬儀屋は過去自分が埋葬した亡者たちを呼び寄せてしまう。「駅長」勤勉実直な駅長はある日愛娘をさらわれてしまう。「百姓令嬢」利発でお転婆なリーザは美男子と評判のアレクセイを見たくてたまらない。しかし親同士は犬猿の仲。そこで村娘に変装して出かけるのだが……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • スペードの女王

    スペードの女王

    小説・文芸

    -
    1巻110円 (税込)
    ロシア文学の最高傑作のひとつにしてプーシキンの代表作。倹約、節制、勤勉を旨とするゲルマンはカルタの賭けで儲けて巨万の富を夢想していた。ある日、伯爵夫人の、カルタ必勝法の話を聞き、聞き出すため脅したところ、誤って殺してしまう。しかし後日、亡霊となってゲルマンの前に現われ必勝法を授けるのだった。それは『三』『七』『一』の順番通りに出せば勝てるというもの。ゲルマンは持ち金の全てを賭けて勝負する……。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 大尉の娘

    大尉の娘

    小説・文芸

    -
    1巻649円 (税込)
    暴徒のため父母を惨殺されたマリーは、相思の将校グリニョーフに危難を救われるが、のちに嫌疑をかけられシベリア流刑に処せられた愛人の赦免を求め、ペテルブルクに行き女王に決死の嘆願をする。エカテリーナ二世の治世に起ったプガチョーフの反乱を背景とし、歴史小説と家庭小説が巧みに融合した、19世紀ロシア・リアリズム文学の先駆的作品であり、プーシキン芸術の最高峰と言われる。
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

    スペードのクイーン/ベールキン物語

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,122円 (税込)
    必ず勝つという3枚のカード。伯爵夫人がかのサン=ジェルマン伯爵から授かったというカードの秘密をゲルマンは手に入れるが……。現実と幻想が錯綜するプーシキンの代表作『スペードのクイーン』、皮肉な運命に翻弄される人間たちを描く5作の短篇からなる『ベールキン物語』。あのドストエフスキーも激賞したロシア近代文学の父プーシキンの傑作を、原文の特徴を見事に再現した新訳で。

ユーザーレビュー

  • 大尉の娘

    Posted by ブクログ

    新訳のため主人公の口調が若者らしく軽さがあってとても読みやすいのですが、そんな語り口の中にも内乱の残酷さやその後の混乱などが直接感じられます。

    【ロシア人名を覚えるための自己流三原則】
    ①個人名(洗礼名)+父称+名字
    ②愛称や名前の縮小がある。
    ③名前も名字も、男性名と女性名がある。
    一人の人間に対していろいろな呼びかけが出てきますが、お互いの立場や親しさにより変わります。
     ●名前+父称は畏まった呼び方
     ●名字は一般的な呼び方


    ===
    地方地主の息子ピョートル・グリニョーフは少年時代を「どら息子」としての生活を送り、軍務に就いたらペテルブルグで面白おかしく暮らすんだ☆と思っていた。だが16歳になった時、厳しい父アンドレイにより辺境で反乱が多発する地域、オレンブルグ地方のベロゴールスク要塞(架空)に送られる。
    世話係として付き添うのは馬丁の老従僕のサヴェーリイチ。
    慣れない荒野で彼らは大吹雪に合って遭難しかけたが、たまたま一人旅の男と一緒になったことから乗り切ることができた。ピョートルは旅の男に古外套を与える。


    ベロゴールスク要塞の守備隊長はイヴァン・クジミーチ・ミローノフ大尉で、彼の女房ヴァシリーサ・エゴーローヴナはこの辺境の地の守備隊員の肝っ玉母ちゃんといった位置づけで、軍の会議なんかにも参加している。二人の間の一人娘がマーシャ(マリヤ)で、ピョートルは、大人しく恥ずかしがり屋だが感受性が豊かな彼女に恋をする。


    この要塞にはピョートルと同年齢のアレクセイ・イヴァーヌイチ・シヴァーブリンがいる。彼は殺人によりこの要塞に左遷されていて、明るく強いんだけど、ピョートルはどこかいけ好かないところを感じている。シヴァーブリンがマーシャを馬鹿にしたことで二人は決闘騒ぎを起こす。どうやらシヴァーブリンはマーシャにいいよっていたけれど断られていて、ピョートルがマーシャに近づくことを阻止したかったらしい。


    そんなころベロゴールスク要塞に「亡き皇帝ピョートル三世の名を語るプガチョーフ率いる反乱軍が攻撃してくる」との知らせが入る。


    えーっと、一度時代背景確認。
    ❐ロシア帝国 皇帝、女帝
    ●1730年から1740年:アンナ・ヨアーロヴナ
    ●1741年から1961年:女帝エリザヴェータ
    ●1762年の半年間:ピョートル三世
    妻のエカテリーナ派から朝廷クーデターを起こされて殺害される。
    ●1762年から:エカテリーナ二世


    ❐反乱
    ●1741年 バシキール地方の反乱
    ●1772年 ヤイーク・コサックによるロシア帝国への反乱
    ●1773年から1775年 プガーチョフの反乱
    プガーチョフが、死んだピョートル三世の名前を僭称し、農奴や労働者、地方民族(キルギス人、タタール人など)を率いて反乱を起こした。


    そんな時代背景で、次々勃発する反乱軍を抑える辺境要塞を率いるミローノフ大尉とヴァシリーサ・エゴーローヴナ夫妻の素朴な家族経営的軍隊運営、そして戦いになったら覚悟を決める強さと、悲惨な結末が印象的です。
    このあとプガチョーフ反乱軍は要塞を攻撃し、多勢に無勢の要塞はあっけなく崩れて警備兵たちは囚われ、プガチョーフに従わない者たちは処刑されていく…。


    この翻訳は現代的な読みやすい若者口調であるんだけど、事実を事実として残酷な処刑やら捕虜の身体に見える拷問の痕跡やらを語る…。酷いもんだ、僕の手記を読む君たちよ、思い出してくれ、<最良の、最も確実な変革とは、習俗の改良から生じるものだ。暴力による変動なんて一切いらない。(P108)>


    しかしピョートルは処刑を免れた。なんと、要塞に向かう途中の大吹雪で道を共にした旅人がプガーチョフ本人だったのだ!
    プガーチョフは、大吹雪で自分に親切にしたピョートルに個人的好意を持ち配下になるように言う。だがピョートルは「僕は貴族として女帝陛下に忠誠を誓っているから、あんたの配下にはなれない。僕のことを思ってくれるならこのまま行かせてほしい」と申し出て、二人は今後敵として出会うかもしれないけど、今後のことは神様の思し召し、ってことで別れる。
    その時、マーシャは農夫の娘のフリをして神父に匿われていた。だがさっさと裏切ってプガーチョフの配下に入ったシヴァーブリンはマーシャに「助かりたければ自分の妻になれ!」と迫っていたのだ。


    プガーチョフの元から、ロシア帝国軍のいる要塞に合流したピョートルだが、マーシャが強引にシヴァーヴリンの妻にさせられそうだと知って、老従僕サヴェーリイチと共にベロゴールスク要塞に戻る。
    あっさり捕まって再度プガーチョフの前に引き出されたピョートルは覚悟を決めて「私の婚約者がシヴァーヴリンの妻にさせられそうだ。ここから連れ出させてほしい」と伝える。
    シヴァーヴリンは腹いせ?に「この娘は農夫の娘じゃなくて、要塞のミローノフ大尉の娘だ!」と暴露。
    でもプガーチョフは、コソコソしているシヴァーヴリンよりも、正直なピョートルを信じて二人を開放する。


    …冒頭のピョートルは「都会で楽しく暮らすぜ☆ ついつい掛けで失っちゃったけど気にしない騎士にない☆」という見通しの甘いどら息子だったけど、道中で行きあった男(プガーチョフ)にお礼を渡すなどの貴族としての礼儀とおおらかさを見せ、マーシャを助けようとしてからは、ロシア帝国と女帝に忠誠を誓った軍人として自主的に行動を起こすようになっている。
    しかしこの時点で、題名になっている大尉の娘であるマーシャは控え目すぎてあまり個性がないんだよなあ。(両親処刑され、自分の身も危ないとなったら隠れたり倒れたりするのは当然だけど)


    ピョートルは、老従僕サヴェーリイチをマーシャに付き添わせて、自分の両親の屋敷に送らせる。そして自分はプガーチョフの反乱軍との戦いに加わるために要塞に戻った。


    戦いはやはり数と統制で有利なロシア帝国軍の勝利に向かっていく。だが行く先々でピョートルは残酷な暴力の痕跡、その後の無秩序な状態を見るのだった。


    ※※※※最終原稿には残らなかった「省かれた章」がここに加わる。
    そこではピョートルが自分の父の領地に行くと、農夫たちはぽがーチョフに同調して反乱に加わり、ピョートルの屋敷は焼き払われ、処刑された土地管理人の死体がぶら下がっている光景を目撃する。
    そしてピョートルの両親とマーシャは捕らえられて納屋に閉じ込められていた。そしてぽがーチョフ反乱軍の指揮官はシヴァーヴリンだった!積年の恨みが重なり、ピョートル一家に「降参するか、焼き殺されるか」を迫る!
    マーシャは「自分が彼のもとに行って話をする」と言うが、ピョートルの父が「貴族としてそんなことはできん!戦うぞ!」と決意。
    これがうまくいき、ピョートルと父がシヴァーヴリン相手に戦っている所に要塞から援軍が間に合い、シヴァーヴリンは捕縛される。
    この部分が最終原稿には残らなかった※※※※※※


    さて、反乱は鎮圧された。
    だがピョートルはプガーチョフの客人であったことからスパイと疑われて裁判にかけられることに。ピョートルを讒言したのは先に捕まっていたシヴァーヴリンだったのだ。
    ピョートルは、プガーチョフとの関係は正直に答えたが、マーシャのことは彼女の名誉のために黙秘した。それが疑われてしまう。


    知らせを聞いたマーシャは、帝国の宮廷に行き、女帝陛下に直訴すると決意する。


    …それまで受け身だった(状況を考えると仕方ないけど)マーシャが決意の行動に!
    女帝の女官とうまく知り合うことにも成功。やるじゃん!
    マーシャが宮廷の庭を散歩していると優しそうな貴婦人がいて話を聞いてくれた。そして「私から女帝陛下にお伝えしましょう」と協力を申し出てくれる。
    …大半の読者が想像した通り、この貴婦人が女帝エカテリーナ御本人でした。
    マーシャの訴えが聞いてもらえたのは、両親ミローノフ大尉とヴァシリーサ・エゴーローヴナ夫妻が命懸けで戦い一歩も惹かずに処刑されたことが認められていたからだった。そして田舎の気の良い初老の大尉と女将さんが、「ミローノフ大尉といえば、あの!」と言われるくらいの大人物だった。辺境を守る軍人のことは中央集権でもちゃんと分かってるのね。




    さて、あとは大団円へ向かうのみ。
    女帝はマーシャの訴えを聞き入れピョートルを放免。
    それから割とすぐにプガーチョフは捕らえられ処刑された。その場にいたピョートルとは目と目で通じ合った。


    そして間もなくピョートルとマーシャは結婚したのだった。


    ===
    プーシキンはプガーチョフの反乱、そもそも戦乱自体には批判の目を向けているだろう。
    都合の良い側に就くシヴァーブリン、反乱だと言われれば乗っかって残虐行為に及ぶ農奴たち(だが領主が戻ってくると割とあっさり元に戻る)、そして反乱が収まったあとにピョートルが見た無秩序の国土への嘆き。反乱軍、鎮圧軍が入り乱れるために地方の統制は混乱状態、誰の命令を信じたら良いのかも不明。
    <このロシアの反乱、無意味で無慈悲な反乱は、神様、もう二度と見たくありません!(P219)>
    しかし小説でのプガーチョフ本人には個人では相手の名誉や友情を認める気っ風の良さを書いているんだよなあ。


    「省かれた章」を入れても300ページ程度の中編なのにかなり濃厚だし、スパスパと話が進んで読みやすいし、登場人物たちは印象的、お硬い話だと思っていたら新訳だからかもしれないけどとても読みやすく、その読みやすい口調でありながら戦乱の酷さも書かれていてとても良かったです。

    0
    2026年10月07日
  • ベールキン物語

    購入済み

    読みやすいです

    短編集で、最初から入りやすくワクワクします。物語の展開が上手いし,興味シンシンにさせるのはホントうまいなーと感心します。
    ゴーゴリやドストエフスキーもプーシキンのファンだっと聞きました。この短編集で納得です。

    #深い

    0
    2021年09月07日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーやトルストイのような重厚で哲学的なロシア文学ではなく、簡潔でテンポよく読める作品
    皮肉やブラックユーモアの効いたオチが良かった
    読んでから気づいたが岩波文庫版でも読んだかもしれない

    0
    2026年07月07日
  • 大尉の娘

    Posted by ブクログ

    昔宝塚で舞台になったと知り、そちらを先に観て面白かったので読んでみました。
    主人公ピョートルは幼いながらも肝が据わっていて、貴族としての矜持も持ち合わせており、プガチョフもやっていることは残忍だが義理堅く強い男で、二人がこの戦いとは違うところで出会えていたらなあ。
    この頃の物語は女が添え物のように扱われがちだけど、大尉の妻も娘も芯がありピョートルと同じく肝が据わっていてかっこいい。

    こういう外国小説?を読むと、注釈で現地の習俗を知れて面白い。翻訳もピョートル視点の若々しい文体で読みやすいが、ロシア特有の似たような名前が多くて時々混乱する。

    0
    2026年01月27日
  • スペードのクイーン/ベールキン物語

    Posted by ブクログ

    不勉強にして、初めて読んだ。おもしろいねぇ。
    現実と幻想が交錯し、いろんな解釈が可能な作品だ。当時のロシアについて詳しくないので、理解が及ばないところもあるけど、それでもいろいろと考えてしまう。
    普遍的な作品ってのは、こういうものだよね。

    0
    2024年11月17日

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