プーシキンのレビュー一覧

  • ベールキン物語

    読みやすいです

    短編集で、最初から入りやすくワクワクします。物語の展開が上手いし,興味シンシンにさせるのはホントうまいなーと感心します。
    ゴーゴリやドストエフスキーもプーシキンのファンだっと聞きました。この短編集で納得です。
  • 大尉の娘
    プガチョフの乱を軸に展開する、主人公と「大尉の娘」の間の恋愛譚。
    当時のロシアにおける民衆の実情がありありと描写されていて、ロシア史好きにはたまらない。この小説の為に3年もの年月をかけて史料考証や農民への聞き取りなどを行い、歴史書まで書いているというから驚きだ。
    こうした作者の歴史に対する情熱に裏打...続きを読む
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
    読んでいて、すごく愉しい気分になりました。
    まるで、クレイアニメーションを観ているような。
    そこでは、ロシアの市井の人たちが、ピョコピョコ動いて喜怒哀楽を演じているような、そんなユーモラスでかわいい感じ。
    翻訳が素晴らしい。膨大な量の作品解題もまた素晴らしい。
  • 大尉の娘
    ロシアの大家、プーシキンの戦争、そして恋愛を描く作品。序盤は平和な雰囲気だが、恋人マリアどの出会いの後、ならず者のプガチョーフが攻め入って来るところからいきなりシリアスな展開に。主人公、グリニョーフの勇気と信念、可憐なマリア、主人公との複雑な関係を形成するプガチョーフ、恥知らずで悪役のシヴァーブリン...続きを読む
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
    200年近く昔の作品とは思えないくらいおもしろい。

    特に短編5篇からなるベールキン物語の中の『吹雪』のプロットが、近年の映画でよくあるように、時間軸が行ったり来たり入れ替わってドラマティック。偶然と気まぐれから他人の結婚式で誓いを立ててしまった青年が、「自分には妻がいる」と思い悩む場面は、誓約が重...続きを読む
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
    小学生の頃嫌々ピアノを習っていた。その先生が強弱記号にうるさくて「そこはアレグロ」「そこはアンダンテ」「そこはアレグロアンダンテよ」どーだってええやん!意味あるんかね! 意味はあったよ。この作者の素晴らしい強弱記号の付け方は、まるでオーケストラのようだ。 今思うといい先生だった。「理解」するまで次の...続きを読む
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
    プーシキンの作品の多くはチャイコやムソルグスキー、リムスキー=コルサコフのオペラの原案となっているので前から親しみやすかったが、原典として読むのは初めて。スペードのクイーンは最後の結末の解釈が謎を読んでいて詳細な解説で楽しめる。ペールキン物語は読みやすい小品集で、小噺的要素、ラブストーリー的な要素満...続きを読む
  • 大尉の娘
    必要に迫られて読んだが、とっつきやすくてホッとした。
    (岩波の同書も入手したのでいずれ読み比べます)
    プーシキンはおそらく初めて読んだ。
    ロシア文学自体、あまり熱心に読んでこなかったジャンル。
    今後も長編には手を出せないと思うが、米原万里のおかげでロシア文学のイメージはかなり向上した。

    ロシア文学...続きを読む
  • 大尉の娘
    主人公は貴族出身の将校。
    コサックの発起を鎮圧する立場で、捕まった時には首をはねられる運命だった。
    敵と味方。人として関わりがなければ物事は単純だが、首領と主人公は顔見知りで助かる。という話でオケ?
    結局コサック達のいきつくところってのは決まっている。征服。それは死ぬまでやったやられたで、終わりがな...続きを読む
  • スペードのクイーン/ベールキン物語
    貴族や下層貴族、市井の人たちの滑稽譚?という感じ。解説によると含み等色々あるみたいだけど、物語として楽しく読めます。ロシアの昔の人たちの暮らしをちょこっと覗いてきたみたい。