作品一覧

  • アフリカの歴史
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    人類誕生の舞台であり、民族移動や王朝の盛衰を経て、他者と共存するおおらかな知恵を蓄えたアフリカ大陸。現地調査を重ねた文化人類学者が、「世界史」の枠組みをも問い直す、文明論的スケールの通史。
  • マグレブ紀行 [復刻版]
    4.0
    1巻880円 (税込)
    マグレブはアラビア語で“日の沈む国”を意味し、モロッコを中心に、ジブラルタル海峡を挟んでスペインと向いあったアフリカの一角である。ここはオリエント、オクシデント、アフリカの接点であり、また十五世紀に始まる、旧世界と新大陸との再会を準備した所でもある。本書は、アフリカ史を専攻する著者が、日本とは地球半周を隔てたこの地方への「旅」の見聞を語りながら、西洋近代や日本を再考しようとした、異色の紀行文である。
  • 〈運ぶヒト〉の人類学
    3.7
    アフリカで生まれ、二足歩行を始めた人類は、空いた手で荷物を運び、世界にちらばっていった。この〈運ぶ〉という能力こそが、ヒトをヒトたらしめたのではないか? アフリカ、ヨーロッパ、東アジアの三つの地点を比較対照し、〈運ぶ〉文化の展開と身体との関係を探る。人類学に新たな光を当てる冒険の書。

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  • 曠野から―アフリカで考える―
    -
    西アフリカ長期滞在中に出会った、サヴァンナに暮らす人々やとりまく環境を、精緻な描写と豊かな表現で綴る。無文字社会でのフィールドワークを通して人間存在の根源に迫った、人類学の碩学の代表的エッセイ集を復刊!
  • 人類学的認識論のために
    -
    現代世界の急速な変貌のなかで,人類学はどのような可能性をもつのか.本書は,民族,文化,地域などの基本概念を再検討し,人類学の記述や方法を根底から問い直すことで21世紀における理論的枠組みを示すものである.研究者のみならず,多元化する世界の中で「異文化」を考える読者にも必読の書.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • わが家の博物誌
    -
    1巻660円 (税込)
    名著『サバンナの博物誌』の著者が相模湾を見下ろす「わが家」に集まったモノから考察する身近な人類文化の断章。2012年2月から12月にかけて、7回にわたって「Web望星」に連載された原稿を単行本としてまとめた。著者自身が撮影した写真やデッサンを、連載時そのままに収録。

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ユーザーレビュー

  • アフリカの歴史

    Posted by ブクログ

    アフリカの事知らなかった時は読めなかったけど、今はグイグイ読めて面白い。旅と読書は相性良い。

    川田順造
    1934年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業、パリ第5大学民族学博士。西アフリカの無文字社会を中心に調査を重ね、語りや音楽に着目する口頭伝承論を切り開く。現在、東京外国語大学名誉教授、広島市立大学名誉教授。『曠野から』(筑摩書房)、『無文字社会の歴史』(岩波書店)、『口頭伝承論』(河出書房新社)、『レヴィ= ストロース論集成』(青土社)など著書多数。2021年に文化勲章を受章。

    「逆にヨーロッパ語で文学作品を書けば、地理的な意味では読者の範囲は広がるが、階層的にはアフリカの限られたインテ

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    2025年04月30日
  • 〈運ぶヒト〉の人類学

    Posted by ブクログ

    文化の三角測量と称して,西アフリカのモシの文化,日本の文化,西欧の文化を比較しながら,特異な視点でものを見ることを実践している好著だ.それぞれの文化の特徴を人間の道具化,道具の人間化,道具の脱人間化に類別して,それぞれの事例を列挙している.フランスの農業資料館で牛馬にひかせる荷車にブレーキがついていることに驚いたエピソードで(p144),日本では考えられないことに気づいた件を吐露しているのが,とても素晴らしいと感じた.

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    2018年07月09日
  • 〈運ぶヒト〉の人類学

    Posted by ブクログ

    インターネット、航空、鉄道、船、それより前まで遡って、人が物を運ぶという原始的な動作から浮かび上がる、根源的な、忘れられた違い。

    フランス、日本、アフリカを比較することで、人種による身体の違い、違いからくる運び方の違い、そこから見えてくる文化発展の方向性の違い。面白い観点だと感じました。

    やや古めの本なのでグローバルな視点に関してはもう一歩ほしかったなと思いましたが、読みやすく楽しめました。

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    2024年08月27日
  • 〈運ぶヒト〉の人類学

    Posted by ブクログ

    人類の祖先が二足歩行で世界中に散らばったとき、その人々は子供や食料、基礎的な道具などを何らかの方法で「運んでいた」はずである。著者のこの視点自体が非常に興味深く感じました。そして運ぶスタイルは、人類の祖先が世界中に散らばるにつれて、現地の環境(気候や植生等)にあわせて変化しているはずであり、また人間の体型も地域によって変化してきますし、文化的な要素や価値観にも影響を受けるはずです。そしてこの違いをわかりやすく例示するために、著者が「文化の三角測量」と呼ぶところの、フランス、日本、西アフリカ(モシ王国)の違いを非常に端的にまとめている本になります。本書に掲載されている「技術文化」という概念ですが

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    2023年04月28日
  • アフリカの歴史

    Posted by ブクログ

    アフリカの歴史を民族的・地理的・植民地支配等の歴史的背景から多角的になぞったアフリカ入門書。
    複数民族の支配を受けてきた地域における反発と受容の在り方など客観的に興味深く、アフリカに限らず今後の世界に求められる多様性への理解といったメッセージを受け取りました。

    0
    2022年10月23日

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