あらすじ
人類誕生の舞台であり、民族移動や王朝の盛衰を経て、他者と共存するおおらかな知恵を蓄えたアフリカ大陸。現地調査を重ねた文化人類学者が、「世界史」の枠組みをも問い直す、文明論的スケールの通史。
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Posted by ブクログ
アフリカの事知らなかった時は読めなかったけど、今はグイグイ読めて面白い。旅と読書は相性良い。
川田順造
1934年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業、パリ第5大学民族学博士。西アフリカの無文字社会を中心に調査を重ね、語りや音楽に着目する口頭伝承論を切り開く。現在、東京外国語大学名誉教授、広島市立大学名誉教授。『曠野から』(筑摩書房)、『無文字社会の歴史』(岩波書店)、『口頭伝承論』(河出書房新社)、『レヴィ= ストロース論集成』(青土社)など著書多数。2021年に文化勲章を受章。
「逆にヨーロッパ語で文学作品を書けば、地理的な意味では読者の範囲は広がるが、階層的にはアフリカの限られたインテリにはじめから可能性が制限されてしまうし、第一、背景となる文化の異なる言語で表現することにともなう、作者の文化の伝統との断絶の問題が生じる。ナイジェリアのノーベル賞受賞作家であるウォーレ・ショインカのように、英語で書くことの有利さを積極的に主張する作家もある。」
—『アフリカの歴史 (角川ソフィア文庫)』川田 順造著