作品一覧

  • 宮中某重大事件
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    近代日本の成立を宮中某重大事件を軸に描く。昭和天皇ご成婚をめぐる暗闘の持つ意味とは? 藩閥政治から軍国主義台頭へのターニングポイントとなった事件を新資料をもとに新視点により息詰まる筆致で追う衝撃ノンフィクション。知的興奮の一冊。 ●9時25分、まず皇太子の御用車が到着した。興奮をおし殺した観衆は、ゆったりと右、左へと顔をむけて応える皇太子に、手を合わせて拝む者、頭を垂れて拝礼する者と、思いおもいの恰好で迎える。軍人たちは、不動の姿勢で敬礼をする。…… 9時43分、「カッ、カッ、カッ」と、二重橋のまえに蹄の音も高らかに、良子女王の儀仗の列が到着した。女王の着た緋色の唐絹が窓の中であざやかに輝いている。最敬礼をする将校たちの前を、朱塗りの自動車が駆け抜けて二重橋の正門に消える。 …… 6年余の曲折をへて、裕仁皇太子と良子女王は、晴れて夫婦になったのであった。(本文より)
  • 近衛秀麿 日本のオーケストラをつくった男
    4.3
    1巻1,705円 (税込)
    その生涯、華麗にして波瀾万丈!――。兄は宰相・近衛文麿、恋人・愛人は数知れず。山田耕筰との確執、フルトヴェングラーとの交友、そしてユダヤ人救出。世界をうならせた名指揮者の知られざる全貌に迫る。 <主な内容> 序章 忘れられたマエストロ 第1章 公爵の家     やんちゃ坊主/父篤麿の死 第2章 青年指揮者     東京帝大音楽部/ヨーロッパへ 第3章 オーケストラの黎明     山田耕筰との訣別/『越天楽』誕生 第4章 開眼     フルトヴェングラー/苦い握手 第5章 恋と栄光の日々     芸者喜春/女優澤蘭子 第6章 戦火のタクト     ユダヤ人救出/ベルリンの孤独 第7章 再起に賭ける     文麿の最期/立ちはだかる壁 終章 読まれなかった弔詞
  • 裸の天才画家 田中一村
    5.0
    1巻2,112円 (税込)
    奄美の陋屋で死を迎え、このまま歴史の波間に埋没する運命にあった田中一村。異端の日本画家は死後いかにして見出されたか。その生前から下支えした無名の人たちの物語。
  • 伊藤博文を暗殺したのは誰なのか 安重根と闇に隠された真犯人
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    なぜ真犯人は歴史から黙殺されたのか!? ヒットマンにされた義士・安重根と歴史から抹殺された楊成春とはいったい何者なのか? 外交資料から浮かび上がってくる秘匿された情報とは?  当時の極東情勢、韓国併合に潜む外交史の闇を暴く衝撃のノンフィクション! □ 日本を近代化にみちびいた幕末の英傑は   なぜ暗殺されたのか。 □ 安重根が背負っていたものとは何だったのか。 □ その影に見え隠れする歴史に黙殺された人物とははたして―― ~日清韓露の複雑な関係が交錯する! 日韓外交史の闇に震撼する歴史ノンフィクション~ 明治四十二年十月、枢密院議長・伊藤博文がハルビンで暗殺された。 狙撃犯は安重根、今でも韓国で英雄とされる人物である。 しかし、可能なかぎりの当時の外交機密文書を丹念に読み込むと―― そこに浮かび上がってきた人物とは、はたして何者だったのか。 日本を近代化にみちびいた幕末の英傑・伊藤博文が目指していた韓国併合とは? 日本政府の思惑とは?
  • 天皇は暗殺されたのか 150年後に明かされる明治維新の真相と南朝の闇
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    維新成立の謎を追う! 孝明天皇の謎の死が南北朝の対立を呼び覚ます―― 維新成約に秘められた真意とは? 日本史を覆す衝撃の秘密を追う異色ノンフィクション。 南朝の末裔を主張する自称天皇の出現 疑惑の群像写真 孝明天皇の謎の死 苦悩する西郷隆盛 宮廷の御医の手記には何が書かれていたのか?  なぜ明治維新は南朝を正統としたのか?  明治天皇すり替え説の根幹となる大室家とは?  ある地域で祀られ続ける伝説の南朝の落胤とは? 維新最奥に封印された闇に迫る!
  • がん生還者の記録
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    がんは、けっして「不治の業病」ではない! いちどは絶望におちいり、家族をもまきこむ苦悩にさいなまれながら、さまざまな努力のすえ無事生還した人々の、迫真のドキュメント。生と死のはざまから、がんに克ち、希望ある未来にむけて、それぞれに、新しい生と生きる喜びをつかみなおした闘病の軌跡は、だれをも感動させずにはおかない。「生のドラマ」が感動をよぶ希望の書。
  • もう投げられへんって、ベェーや がん宣告と闘った野球少年の250日
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    突然、右腕に痛みが走った少年ピッチャー。忍びよる「骨の腫瘍」に、不安は次第に色濃く拡がる。治療・闘病に揺れる少年の心には、何が去来したのか? 治療法を求めて各地の病院を訪ねる両親、子どもに病名を告げた母の葛藤、はげます級友の熱き想いなど、迫真の取材で、13歳の生命を閉じた250日を描く感動的記録。
  • 吉田兼好とは誰だったのか 徒然草の謎
    3.0
    1巻919円 (税込)
    日本三大随筆の一つ「徒然草」は鎌倉後期、吉田兼好によって書かれた作品。だが爾来、兼好の実体は藪の中である。本名はわかっているが生没年ともに不詳。徒然草原本は消失。最古の写本も兼好の死後数十年のものである。そもそも原本は存在せず、兼好が反古を壁や襖の張り紙としていたものを死後、弟子が剥がし集めたのが徒然草になったという伝説もある。誕生から六百六十年、研究が始まってから二百六十年、ずっとベストセラーであり続けた特異な随筆文学を残した兼好の人物像を、ノンフィクション作家があぶりだした。
  • 山本五十六 自決セリ
    -
    1943年、山本長官撃墜死……戦史に残されたこの記述は、実は軍部の捏造だった! 真珠湾の英雄の名誉を守るため、墜落後も生き延び、そして自殺したという事実は闇に葬られ、目撃者は次々に消された……。綿密な史料調査に裏付けられた、迫真の実録小説!

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  • 天皇の暗号 明治維新140年の玉手箱
    3.5
    1巻1,780円 (税込)
    孝明天皇の謎の死は、近代とともに南北朝の対立をも呼び寄せた。南朝の末裔を主張する熊沢天皇の登場、明治天皇すり替え説を主張する大室家、大逆事件の真相、そして座礁した幻のクーデター……。維新成立にひそむ密約と暗号を追う異色のノンフィクション!

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ユーザーレビュー

  • 裸の天才画家 田中一村

    Posted by ブクログ

    田中一村が好きで、奄美の旅行をした後に読みました。

    田中一村の生涯についての本かと思っていたら、その周辺の人々の経歴や今までの人生まで説明している、なんでだろう?と思っていたけど、

    田中一村を応援したり、支えた人、興味を持って優しくした人、可能性を感じて世に出そうと奔走した人、そういう名もなき人々がいて、「田中一村」という世間的にはなんの肩書きも称号も評価も受けていなかった画家が世の中で知られるようになったというお話でした。

    奇跡的な偶然が人の縁をつないでいく様を見ました。それの発端には田中一村という人の、自分の描きたい絵を描きたいままに描くという烈しい熱があったからであって。それがなけ

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    2022年10月01日
  • 裸の天才画家 田中一村

    Posted by ブクログ

    田中一村さんの名を知ったのは
    もう20年以上も前になるでしょうか、
    当時、
    自分たちが歌いたい歌は
    自分たちが創ればいいのだ、
    と 日本全国を「自分の歌」を持って
    駆けまわっていたフォークシンガー笠木透さん
    に出逢った頃でした
    コンサートの終わった後、
    「いゃあ どえらい絵描きだわ」
    と笠木さんが熱っぽく語っておられた。
    その時以来
    田中一村さんは
    私の中では特別な存在となっている。

    NHK出版の「田中一村画集」を
    始めとして、
    「田中一村 豊饒の奄美」大矢 鞆音
    「 アダンの画帖田中一村伝」南日本新聞社
    「評伝 田中一村」大矢 鞆音
     などなど

    むさぼるように
    手にしてしまうこととなっ

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    2020年04月02日
  • 近衛秀麿 日本のオーケストラをつくった男

    Posted by ブクログ

    近衛秀麿について、なぜ今忘れられているか、その経緯がわかる。
    音楽界および NHK の歴史を見直すことができる。

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    2011年06月17日
  • 天皇の暗号 明治維新140年の玉手箱

    Posted by ブクログ

    明治維新とは何だったのかと言う事が書かれている。
    明治維新とは南朝の革命だったのではないかと。
    そしてかなり説得力のある内容だ。
    明治維新とは何だったのか。
    もう少し突きつめて調べてみたい。

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    2020年08月13日
  • 近衛秀麿 日本のオーケストラをつくった男

    Posted by ブクログ

    「戦火のマエストロ 近衛秀麿」は戦前のドイツとその周辺での
    秀麿の活動に焦点が当たっていたが、こちらは伝記。
    生まれてから死ぬまでが詳細に・・・良い面も悪い面も、
    称賛も批判もひっくるめての、近衛秀麿の一生を克明に刻んでいる。
    人柄、公家という生まれからくる世間一般とは違う生活とものの見方。
    生まれた頃、36人も召使がいたそうな。
    「よきにはからえ」な感じで丸投げして裏切られるというのも、
    そうなのかもしれない。
    思えば、明治以前は側室がいたし・・・。

    ともあれ、“指揮者”“オーケストラ”を追求し続ける執念は
    スゴイものです。

    0
    2017年10月14日

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