あらすじ
その生涯、華麗にして波瀾万丈!――。兄は宰相・近衛文麿、恋人・愛人は数知れず。山田耕筰との確執、フルトヴェングラーとの交友、そしてユダヤ人救出。世界をうならせた名指揮者の知られざる全貌に迫る。
<主な内容>
序章 忘れられたマエストロ
第1章 公爵の家
やんちゃ坊主/父篤麿の死
第2章 青年指揮者
東京帝大音楽部/ヨーロッパへ
第3章 オーケストラの黎明
山田耕筰との訣別/『越天楽』誕生
第4章 開眼
フルトヴェングラー/苦い握手
第5章 恋と栄光の日々
芸者喜春/女優澤蘭子
第6章 戦火のタクト
ユダヤ人救出/ベルリンの孤独
第7章 再起に賭ける
文麿の最期/立ちはだかる壁
終章 読まれなかった弔詞
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「戦火のマエストロ 近衛秀麿」は戦前のドイツとその周辺での
秀麿の活動に焦点が当たっていたが、こちらは伝記。
生まれてから死ぬまでが詳細に・・・良い面も悪い面も、
称賛も批判もひっくるめての、近衛秀麿の一生を克明に刻んでいる。
人柄、公家という生まれからくる世間一般とは違う生活とものの見方。
生まれた頃、36人も召使がいたそうな。
「よきにはからえ」な感じで丸投げして裏切られるというのも、
そうなのかもしれない。
思えば、明治以前は側室がいたし・・・。
ともあれ、“指揮者”“オーケストラ”を追求し続ける執念は
スゴイものです。