岸博幸の作品一覧
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小説・文芸
Posted by ブクログ
本書の題名が「遺言」とある森永卓郎氏と岸博幸氏の対談書である。中でも日本の政治も経済をも牛耳きるのが「財務省」であり、究極の「ガン」である、という指摘。その財務省は首相をも凌ぐ絶大なる権威である国家予算を握り、常に「増税」を掲げ、達成できた人材は出世、高評価される仕組みが存在する事だ。昔の「大蔵省」は権限が分散していた関係で他の省庁との駆け引きもあったが今は「財務省」様様の天下となった。ここにメスが入らない限り日本経済は復活しないとまで感じさせる内容だ。現代、かつて日本はGDP世界2位が現在は38位に落ち、労働生産性はOECD38カ国中31位にまで落とされる羽目になった。また、過去30年日本経済が全く成長していないその原因は企業の分配不平等にある、と言いう。大企業の利益が内部保留で溜め込み、賃金として分配していない事(GDP600兆円の国で企業内部保留が550兆円、米国賃金の半分以下に抑え付けた)や、グローバル資本主義(対米全面服従路線)に巻き込まれたのが最大の原因だ、と言う。更に驚愕する事は、バブル時代当時の財務官僚の生活は贅沢三昧だったことだ。例えば、接待は日常茶飯事、金と女の「毒饅頭」=個室と専用車と秘書と交際費+海外旅行付きで、天下りは当たり前、年収2千万前後で就職、年間1億円。最終的に老後まで10億から20億を提供した(している)とされる。巻末には、森永氏の「遺言」から絶望の日本のとるべき姿の提言が2つ、1、グローバル資本主義、米国完全服従を捨てること 2、東京一極集中化を止めること、と括っている。
Posted by ブクログ
同時期に霞が関で働き、癌で余命宣告を受けている2人の対談。
過激な余命4か月の森永さんに対し、穏やかに受け止める余命9年の岸さん。
岸さんの本はこれまで1冊読んだだけだが、その時の本より岸さんがわかった気がした。
あの森永さんと相いれないこともありながら、基本は一緒、という感じ。
もっと政府寄りの人と思ってた。
竹中大臣に仕えていたこともあり、彼が批判を浴びることについて、
世間で言われているのと事実が違う、と語る部分と、
世間の評価にゆだねる部分を使い分けしているのは興味深かった。
森永さんはもうさんざ文化放送やらで聴いているので、新しい話はない。
この本が出されたのは去年の9月だから、余命4か月ならもうこの世にはいないはずだった。
自ら死ぬ死ぬ詐欺と言っているが、言いたいことを言うことが生命力につながっているのか、
まだ元気だ。
1章 さらば「霞が関」
2章 「がん」と向き合う
3章 「失われた30年」と経済産業省
4章 ザイム真理教
5章 防衛政策
6章 小泉構造改革
7章 株式市場はバブルか?
8章 森永流「これからの生き方」