プロフィール

  • 作者名:宮尾與男(ミヤオヨシオ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1948年
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:近世文芸研究家

日本大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。『上方舌耕文芸史の研究』、『道ゆく大神楽 獅子舞と曲芸の芸能史』などの著書がある。

作品一覧

  • 醒睡笑 全訳注

    醒睡笑 全訳注

    小説・文芸

    4.5
    1巻2,970円 (税込)
    誓願寺法主の安楽庵策伝が江戸初期に編纂し、板倉重宗京都所司代に献呈した笑話集。うつけ・文字知顔・堕落僧・上戸・うそつきなど、多様な庶民の登場人物がつくる、豊かな笑いの世界。のちの落語、近世笑話集や小咄集に大きな影響を与えた。慶安元年版・全8巻42章311話の翻刻文に、現代語訳、語注、鑑賞、解説を付した、はじめての書。(講談社学術文庫)
  • きのふはけふの物語 全訳注

    きのふはけふの物語 全訳注

    小説・文芸

    4.7
    1巻1,815円 (税込)
    近世初期に成立した笑話集。古活字版、整版、書写本など、さまざまな形で庶民に浸透し楽しまれた噺の数々。「仮名草子中一、二のベストセラー」とも推測され『醒睡笑』にも引き継がれた笑話には、当時の民衆の笑いの感覚が表れている。身近にいる「うつけ」者の噺、艶笑・男色の噺、尾籠な噺から信長・秀吉が登場する噺まで、無名の人々の手になる作品集成。
  • 対訳 日本昔噺集 第1巻(合冊版)

    対訳 日本昔噺集 (合冊版)

    ビジネス・実用

    -
    1~3巻5,500円 (税込)
    120数年前に英訳された日本昔噺“Japanese fairy tale series”の全21冊作品に日本文を添え3巻に収録。翻訳者の優れた英文と小林永濯、鈴木華邨ら錚々たる画家達による挿絵を鑑賞してほしい。本書第1巻には、『1.桃太郎(小さな桃の子)』、『2.舌切雀(舌を切られた雀)』、『3.猿蟹合戦(猿と蟹の戦い)』、『4.花咲爺(枯れ木に花を咲かせたお爺さん)』、『5.勝々山(カチカチ山)』、『6.鼠嫁入(鼠の結婚式)』、『7.瘤取(おじいさんと鬼)』を収録。
  • 対訳 日本昔噺集 第1巻(分冊版《1》)桃太郎 小さな桃の子

    対訳 日本昔噺集(分冊版)

    ビジネス・実用

    -
    1~20巻990円 (税込)
    120数年前に英訳された日本昔噺“Japanese fairy tale series“の全21冊作品に日本文を添え3巻に収録。翻訳者の優れた英文と小林永濯、鈴木華邨ら錚々たる画家達による挿絵を鑑賞してほしい。本書『分冊版《1》』には、『1.桃太郎(小さな桃の子)』を収録。

ユーザーレビュー

  • きのふはけふの物語 全訳注

    Posted by ブクログ

    古語と現代文が両方掲載されており、古典の勉強に最適です。解説や鑑賞が充実しているため、現代語だけ読むなど様々な楽しみ方ができます。笑い話集としてだけでなく、説話集としても楽しめる一冊です。

    0
    2026年08月19日
  • 醒睡笑 全訳注

    Posted by ブクログ

    時代が違って文化的背景もわからないと面白いとは思わない話が多いと思う。自分でも理解できるダジャレが多いのは救いだが。
    あとは昔に『日本笑い話』のようなタイトルの本を読んだが、そこに書かれていた話の出典がこの本みたい。懐かしい話が結構あった。
    ちなみに青海苔をまぶした炒り豆の菓子を出された秀吉が細川藤孝に「どう詠む」と問い、「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむす豆」と答えたエピソードも出典はこれ。
    個人的に気に入って覚えている話が、白い犬を飼っている人が二十四と呼んでおり、理由を聞くと「白く(四六)ございますので」と答えたと。まぁダジャレなんだけど、それを聞いた人も白い犬を飼って二十四と呼んで、それを聞いた別の人が理由を聞いたら「白うございますので」と答え、ダジャレにもなってないやんって話。

    0
    2025年11月16日
  • きのふはけふの物語 全訳注

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたいとおもっていたのが廉価版で文庫化してくれて非常にうれしかった。234話の小話集で、 宮尾與男先生が尾籠なお話もソフトにやんわりと訳してくれているのが泣ける。受験古文知識で十分読解できます。当時のナウなので、まさにブログ的というか、ツイッター的というか。とにかく、おもろい。

    0
    2016年07月05日
  • 醒睡笑 全訳注

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    落語のもととなった安楽庵策伝による笑い話の収集作品。不文字や生臭坊主、言い間違いや食いしん坊の稚児や駄洒落に和歌などの話がテーマに沿ってまとめられている。落語などの笑いのパターンなど共通点を見ることができる。

    0
    2023年04月25日
  • きのふはけふの物語 全訳注

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・宮尾與雄訳注「きのふはけふの物語 全訳注」(講談社学術文庫)は私が初めてきちんと読んだ笑話集と言へさうである。「醒睡笑」等もそれなりには読んだが、かうして1冊、最初から最後まで通して、しかも注つきでは読んでゐないはずである。本書は「きのふはけふの物語」本文とその口語訳に注と鑑賞ついたものである。古典も近世初期あたりまでくるとかなり読み易くなり、ほとんど注なしでも読めたりするのだが、それでもやはりよく分からない語や内容はあるもので、そのやうな時にはこれらが大いに役立つ。誠にありがたい。至れり尽くせりといふ感さへある。ただ、それでもなほかつ問題はある。その中身、内容である。「解説」にかうある、この笑話集の中に「艶笑表現をもつ笑話がどのくらいあるのか。上巻百四十三話のうちの五十一話。下巻九十一話のうちの三十五話を数え、この八十六話は全二百三十四話の37パーセントにあたる。」 (588頁)4割近くが艶笑譚である。個人的には多いと思ふのだが、他の笑話集と比べるとどうなのであらうか。「これは艶笑の話は聞き手も読み手も知りたいもの、見たいものであり、その好奇心に応えたための数でもあった。」(同前)とあるからには、この数字が艶笑譚の多いことを意味しないといふことなのであらう。人間、それほど艶笑好みであるといふことである。確かに、今もさうに違ひないのだから、近世の人々がさうでなかつたはずはない。艶笑譚こそ笑話の花であるのかどうか。笑話集にこんなに艶笑譚が収められてゐるのだと今更ながらに確認した次第。
    ・とはいふものの、巻頭はかなり調子が違ふ。1の話、このどこが笑話なのだと思ふ。鑑賞には明確に、「将軍の陣地にと選んだ屋敷が、天皇の住む皇居であることも知らない。この無知さ加減が笑いとなる。」(13~14頁)とある。私も無知であつた。「禁中」といへども陣地となることはあらうと思ふことがそもそものまちがひであり、「ばうじやくぶじんなるものども」の言を素直に受け入れることは当時の、少なくともこれをまとめたりするほどの人々からは「無知」ととられる類のものであつた。しかし、その反面、これがまた「力尽くで手柄をあげる下克上の時代となっていた。」(14頁)ことを端的に示してゐるのであった。そんな時代の笑ひである。私には分かりやうがない。2の信長の話もよく分からない。信長の団子好きをからかふ京童の言葉をそのまま信長の傍近くで言つてしまつた小姓が笑ひの対象であるらしい。その粗忽な小姓を助けた曲直瀬道三の手柄話と容易に読める。しかし、これを笑話と感じるのは難しい。説明な しには笑へない。3の瓢箪から駒の話になつてやつと私にも分かるやうな気がする話となる。瓢箪から駒の由来を聞いて、その言葉通りに大量の山椒を買つて蒔いた男が笑ひの対象である。由来がいかなることであれ、瓢箪から駒が本当に生まれるわけがない。それを信じた男の「無知」がここでも笑はれてゐる。かくして徐々に私にも分かる話が出てくる。それでも注と鑑賞が頼りといふ話は多い。しかし、さすがに艶笑譚となるとそのまま分かつてしまつたりする。この道は今も昔も変はらない。20の粗忽坊主の話、艶笑譚入門編である。最後の「我らの寺へも、わかき後家の参らるゝが、あぶ」(61頁)と慌てて口を押さへるのは身に覚えのある証拠、自身がやつてゐるのか、住職がやつてゐるのか。これを初めとして、寺に関するタブーを笑ふ話が多いのも、寺院がそれだけ大きな権威であつたことの証左であらう。性を笑ひ、権威を笑ひ……これが笑話の本道であらうか。単純に楽しめば良い古典ではあつた。

    0
    2016年06月27日

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