作品一覧

  • かつお節と日本人
    3.7
    日本の食文化の名脇役、かつお節。かつては北海道から沖縄、台湾、そして占領下のミクロネシアやインドネシアでも生産されていた。この300年間に、かつお節の生産はどのように変わっていったのか。そして生産に携わった人びとの生活はどう変わったのか。現地調査で証言を集め、“かつお節ネットワーク”のダイナミズムを描く。

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  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法
    4.0
    1巻880円 (税込)
    社会学は、みんなにとって大事なことについて、しっかりしたデータにもとづいて考え、それを表現する営みです。 ・自殺を少なくするにはどうすればいいだろうか? ・どうしたら、みんなにとって居心地のよい職場ができるだろうか? ・災害からの復興って、何がゴールなのだろうか? 社会学は、たとえばこんな問題に取り組んできました。さあ、次はあなたの番です。この社会の複雑な問題をなんとかしたいと思ったら、社会学があなたの力になります。
  • 実践 自分で調べる技術
    -
    本の見つけ方。ネット検索の極意。現場で調査。値を測定。そして人の声を聴く。専門家でないからこそできる「調査のデザイン」により、これらを縦横無尽に組み立てながら、統計や分析で調べていく方法を具体的に解説。ロングセラー『自分で調べる技術』に科学的な視点を加えて新たに書き下ろす。「知的生産の技術」への一歩。

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  • 自分で調べる技術
    3.4
    誰でもできる実践的な情報収集・整理のノウハウ。書籍や雑誌記事の探し方、統計データ、記事検索の方法、インターネット検索、現場でのフィールドワークの技術、メモのとり方から効果的な聞き取りのテクニックまでさまざまな調査の技術を紹介。行動派の社会学者による現代版・知的生産の技術。

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ユーザーレビュー

  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

    Posted by ブクログ

    社会学者というと、キャッチコピーで勝負する広告会社の人みたいで、学者としては何だか浮ついた存在、という印象を持っていた。本書を読むと、社会学者がなぜそうした印象をもたれかねないスタンスをとるのかがわかり、「社会学、大事かも」と思わされた。著者があとがきで書いているように、社会学を「合意形成の技法」ととらえ、それがどのようなものであるかを、やさしい言葉で的確に説明している。プリマー新書やジュニア新書によくあることだが、文体はソフトながら内容的にはかなり難しいことを密度濃く語ろうとしている。「やっかいな問題」「被害構造論」「サードプレイス」「感情労働」「弱い紐帯の強さ」「流動的近代」「中範囲の理論

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    2025年05月13日
  • かつお節と日本人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     帯にあるように300年4000キロの旅の物語というのが、カツオではなく
    かつお節であったことがすごい。
     以前荒俣宏著の「男に生まれて」の副題が江戸鰹節商い始末。この本では老舗の「にんべん」を扱っていて、文中で西伊豆の田子のかつお節を書いていた。私事で、親子二代に渡って西伊豆の小さな鰹節店から花がつおを取り寄せ続けていた舌が、今度はどんな出会いもたらすか、とこの本を手にした。
     戦場にもっていく携行食としてかつお節が登場したのが16世紀。明治の殖産工業の後押しと日清・日露戦争といった需要の増大で、漁場と加工場が次々と南方へと出ていく。
     4000キロというのが、戦後でなく、すでに明治末から大

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    2013年11月10日
  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

    Posted by ブクログ

    社会学という、名称だけでは何をやっているかよくわからない分野について、わかりやすく解説されている。
    こうあって欲しい、こうあるべきだ、という規範的な思いを起点に、特定の社会的現象にフォーカスし、その解決を目指して、現状の構造化や解決策を見つける分野であると理解した。
    どんな分野にしろ、こういった問題解決のアプローチは根底にあるべき思想かと思う。

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    2024年08月15日
  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

    Posted by ブクログ

    社会学とはなにか知らずに読んだ。

    簡単にいうと社会学とは、社会のために良さそうな規範を共同で作って行くこと。ある事柄に関して対話をベースとして人の話や文献・資料からインプットし、分析して暫定理論として提言していく。その一連(プロセス)全てが社会学であると僕は認識した。

    社会学は知るだけではピンとこない。実践に移して初めて、社会学が何のためにあるのか分かる気がする。

    僕の感覚ではあるが、社会学的アプローチは調査・分析をベースとするので、効果的な分野としてはすぐ答えを出さないといけない事象でなく、長期的な事柄に対してだろなと思っている。

    できる範囲で人の話を聞き、分析して、よい社会を作って

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    2024年07月03日
  • 自分で調べる技術

    Posted by ブクログ

    本書が出版されたのは2004年。(手元にあるのは2008年の10刷) 本書の出版当時よりもなおさら「調べる」という作業におけるインターネットの比重が大きくなっていて、それ以外に発想しようがないぐらいにまでなっている人も多いのではないかと思う。

    本書は「資料・文献調査」「フィールドワーク+アンケート調査」「まとめかたとプレゼンテーション」という形で、市民が自ら何かを調べる際に取り得る方法の全体像を解説する。

    「資料・文献調査」としては例えば雑誌記事や論文、書籍、新聞記事、統計データ、インターネットなどの具体的な調べ方やそれぞれのメリットの解説がなされている。具体的な情報源が示されていたり、練

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    2020年12月01日

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