宮内泰介のレビュー一覧

  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

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    社会学者というと、キャッチコピーで勝負する広告会社の人みたいで、学者としては何だか浮ついた存在、という印象を持っていた。本書を読むと、社会学者がなぜそうした印象をもたれかねないスタンスをとるのかがわかり、「社会学、大事かも」と思わされた。著者があとがきで書いているように、社会学を「合意形成の技法」ととらえ、それがどのようなものであるかを、やさしい言葉で的確に説明している。プリマー新書やジュニア新書によくあることだが、文体はソフトながら内容的にはかなり難しいことを密度濃く語ろうとしている。「やっかいな問題」「被害構造論」「サードプレイス」「感情労働」「弱い紐帯の強さ」「流動的近代」「中範囲の理論

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    2025年05月13日
  • 実践 自分で調べる技術

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    自分で、自分たちで調べ、分析し、考えること、その重要性を改めて考えさせられた。

    タイトルにあるとおり、実践的な手法・ノウハウが紹介されていて、アカデミズム外にあるものにとっては、学び直し、新たな学びとなった。これからの社会を作っていく上で重要なことを学ぶことができた。

    自分で設定したカテゴリで「Hou-to」と分類したが、いわゆる「ハウツー本」とは一線を画すもの。誤解しないでね。

    宇井純さん、高木仁三郎さん、鶴見良行さんらの志を継ぐ、著者お二人の熱い思いも感じられた。

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    2022年03月30日
  • 実践 自分で調べる技術

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    卒論で十分に使える本である。このままで何から何まで卒論が書けるわけではないが、卒論でフィールド調査をやるために、データの集め方、分析の手段、結果の公表の仕方などイタレリツクセリである。ただし調査の資金の集め方なども書いているのは卒論向きではなく、修論や博論向きである。googleのポップアップの翻訳アプリ、分析ソフト、KJ法のソフト、発表の画面録画ツールなど他書にない新しい事も入れてあるので、大学生にとっても使いやすいであろう。

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    2021年05月19日
  • 実践 自分で調べる技術

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    前半部分はは大学一、二年生に
    後半部分は大学三、四年生に
    全ては社会調査を考えている人に、おすすめ良書。

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    2020年12月11日
  • かつお節と日本人

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    ネタバレ

     帯にあるように300年4000キロの旅の物語というのが、カツオではなく
    かつお節であったことがすごい。
     以前荒俣宏著の「男に生まれて」の副題が江戸鰹節商い始末。この本では老舗の「にんべん」を扱っていて、文中で西伊豆の田子のかつお節を書いていた。私事で、親子二代に渡って西伊豆の小さな鰹節店から花がつおを取り寄せ続けていた舌が、今度はどんな出会いもたらすか、とこの本を手にした。
     戦場にもっていく携行食としてかつお節が登場したのが16世紀。明治の殖産工業の後押しと日清・日露戦争といった需要の増大で、漁場と加工場が次々と南方へと出ていく。
     4000キロというのが、戦後でなく、すでに明治末から大

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    2013年11月10日
  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

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    社会学という、名称だけでは何をやっているかよくわからない分野について、わかりやすく解説されている。
    こうあって欲しい、こうあるべきだ、という規範的な思いを起点に、特定の社会的現象にフォーカスし、その解決を目指して、現状の構造化や解決策を見つける分野であると理解した。
    どんな分野にしろ、こういった問題解決のアプローチは根底にあるべき思想かと思う。

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    2024年08月15日
  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

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    社会学とはなにか知らずに読んだ。

    簡単にいうと社会学とは、社会のために良さそうな規範を共同で作って行くこと。ある事柄に関して対話をベースとして人の話や文献・資料からインプットし、分析して暫定理論として提言していく。その一連(プロセス)全てが社会学であると僕は認識した。

    社会学は知るだけではピンとこない。実践に移して初めて、社会学が何のためにあるのか分かる気がする。

    僕の感覚ではあるが、社会学的アプローチは調査・分析をベースとするので、効果的な分野としてはすぐ答えを出さないといけない事象でなく、長期的な事柄に対してだろなと思っている。

    できる範囲で人の話を聞き、分析して、よい社会を作って

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    2024年07月03日
  • 実践 自分で調べる技術

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    調べる方法から、まとめかたまでわかりやすく書かれた本。特に前半の調べる手段については、知らなかった事も多く参考になりました。

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    2022年04月26日
  • 実践 自分で調べる技術

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    調査・統計・アンケート等、最近の数値はどれを見ても怪しいものが多い。それは目的が明らかに趣旨(目標・ゴール)に操作されたモノだからだ。特にネットで自由に検索できる数値には疑い持って取り組み必要があると感じる。ましてや最近の政府からの発表数値も偏った側面(故意に仕掛けた企業・団体・集団)からの数値は疑うべきだ。さらに間違った数値がネットで拡散され、あたかも事実であるかの如く今後は浮遊する可能性が高い。だから「自分で確かめる技術」を知るべきだと言う、この書籍だ。

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    2021年11月17日
  • 実践 自分で調べる技術

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    調べ方についての本。研究者などはこのように調べているのかと面白く読ませて頂いた。実践するには高度な気がしたが、具体的なので、本気になれば出来るのだろうと思った。この著者のような方のゼミに入れば、有意義な大学生生活を送れたのでは無いかなと思った。

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    2021年11月05日
  • 実践 自分で調べる技術

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     誰でも知っている「調べる」という行為。
     その入門書としては、分量も、内容も、適度にあっさりとしてスマート。

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    2021年01月15日
  • 自分で調べる技術

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    本書が出版されたのは2004年。(手元にあるのは2008年の10刷) 本書の出版当時よりもなおさら「調べる」という作業におけるインターネットの比重が大きくなっていて、それ以外に発想しようがないぐらいにまでなっている人も多いのではないかと思う。

    本書は「資料・文献調査」「フィールドワーク+アンケート調査」「まとめかたとプレゼンテーション」という形で、市民が自ら何かを調べる際に取り得る方法の全体像を解説する。

    「資料・文献調査」としては例えば雑誌記事や論文、書籍、新聞記事、統計データ、インターネットなどの具体的な調べ方やそれぞれのメリットの解説がなされている。具体的な情報源が示されていたり、練

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    2020年12月01日
  • 実践 自分で調べる技術

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    インターネットの普及により、様々な情報はすぐに手に入れることは可能となったが、付随して間違った情報やポジショントークからくる情報も氾濫している。自分で仮説を持ち調査してはじめて正しい情報となるし、そのことを踏まえていろんな情報に触れるべきである。著書の中にも書かれているが、論文であろうと本であろうとクリティカルリーディングが必要である。普段の読書にも応用したい。

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    2020年11月23日
  • 自分で調べる技術

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    ネットを使えばなんでも簡単に調べられると思ってはいるが、いざ欲しいデータがなかなか探せなかったので、この本に書かれている「検索サイト」は使えそうだ。
    また単なる検索サイトの紹介だけでなく、情報の洪水を取捨選択し、自分で考える力を養う姿勢も書かれている。
    中でも「アンケート調査の功罪」の章は興味深い。当たり前のように行われているアンケートに実は多くの誤りがあることに気づかされる。思わず”あるある”と笑ってしまった。

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    2016年10月06日
  • かつお節と日本人

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    宮内さんは、Folkeなどを引用しつつ、沖縄やインドネシアのおっちゃん達に聞き書きをして、市民調査で、かつお節の調査をしている。恐るべし。

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    2020年04月03日
  • かつお節と日本人

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    たんに日本の伝統だ、という話ではない。産地が広がり、また収縮していく様が想像以上に大きく描かれている。以前、かつお節工場を見せてもらったこともあり、食品としてのかつお節や産地については知っているつもりだったが、歴史についてはまだまだ知らなかったと痛感した。かつお節は伝統食品的扱いな割に、消費が減っていないのだ、という。「にんべん」という一企業をよいしょしすぎかな、なんて気もするけれど、にんべんの器が大きかったことも、いまかつお節が受け入れられている土壌かもしれないなあ。タイトルから想像するよりも動きが激しく愉快な本。

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    2013年12月10日
  • 自分で調べる技術

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    文字通り、自分で調べたいと考える市民のための本。かなり具体的な技術が詰まっていて、実際に調べてみようという気になる。ただ、websiteの紹介なども多いため、今でも使える技術かどうかは、実際使ってみないと分からない。

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    2013年02月02日
  • 自分で調べる技術

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    [ 内容 ]
    資料を調べる、データを探す、フィールドワークに出る、プレゼンテーションをする―行動派社会学者の情報収集・整理のノウハウ。

    [ 目次 ]
    1 市民が調査をするということ(自分たちのことは自分たちで決める;調査は難しくない ほか)
    2 資料・文献調査(資料・文献調査とは?;雑誌記事・論文を探す ほか)
    3 フィールドワーク(フィールドワークはなぜ必要か;フィールドワークは立体的 ほか)
    4 まとめかたとプレゼンテーション(1つ目の“一覧化”=フォルダにまとめる;2つ目の“一覧化”=カード化とキーワード化 ほか)
    5 最後に―市民調査を組織しよう(市民調査を組織する;ノウハウの相互交

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    2010年07月01日
  • 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

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    社会学とは何か、学ぶことができました。

    多様性といわれるようになったからこそ、「やっかい」なことが明らかになった部分もありますが、考え行動して少しでも社会が良くなっていくといいなと思いました。

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    2024年08月14日
  • 実践 自分で調べる技術

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    ●一分野マスター読書「情報収集・活用」5冊目。調査の手法について、一連の流れに沿って詳細に解説した本。なるほどと思うところも多かった。

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    2023年01月31日