藤林泰の作品一覧
「藤林泰」の「かつお節と日本人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「藤林泰」の「かつお節と日本人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
帯にあるように300年4000キロの旅の物語というのが、カツオではなく
かつお節であったことがすごい。
以前荒俣宏著の「男に生まれて」の副題が江戸鰹節商い始末。この本では老舗の「にんべん」を扱っていて、文中で西伊豆の田子のかつお節を書いていた。私事で、親子二代に渡って西伊豆の小さな鰹節店から花がつおを取り寄せ続けていた舌が、今度はどんな出会いもたらすか、とこの本を手にした。
戦場にもっていく携行食としてかつお節が登場したのが16世紀。明治の殖産工業の後押しと日清・日露戦争といった需要の増大で、漁場と加工場が次々と南方へと出ていく。
4000キロというのが、戦後でなく、すでに明治末から大
Posted by ブクログ
かつお節に漠然と抱いていたイメージを改めさせてくれた好著。伝統食品と言われつつも、庶民の食卓にはいってきたのは割と最近で(こういうのは他にもいろいろあるかも。昔の食はきわめて質素である)、パック入り削り節や風味調味料の登場もあって今日に至るまで消費量は右肩上がりに伸びている。また日本の南洋進出とかつお節の歴史も知らないものだった。
・三枚におろした半身から作ったのが亀節。大きめのカツオはそれをさらに背と腹の4枚に切り分けて、そこから作ったのを本節とよぶ。
・カビ付けも整形もしていないのが荒節。パック入り削り節た風調の原料に。
・現在と同じようなかつお節が作られだしたのは17世紀終わりごろ