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  • かつお節と日本人
    3.7
    日本の食文化の名脇役、かつお節。かつては北海道から沖縄、台湾、そして占領下のミクロネシアやインドネシアでも生産されていた。この300年間に、かつお節の生産はどのように変わっていったのか。そして生産に携わった人びとの生活はどう変わったのか。現地調査で証言を集め、“かつお節ネットワーク”のダイナミズムを描く。

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ユーザーレビュー

  • かつお節と日本人

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    ネタバレ

     帯にあるように300年4000キロの旅の物語というのが、カツオではなく
    かつお節であったことがすごい。
     以前荒俣宏著の「男に生まれて」の副題が江戸鰹節商い始末。この本では老舗の「にんべん」を扱っていて、文中で西伊豆の田子のかつお節を書いていた。私事で、親子二代に渡って西伊豆の小さな鰹節店から花がつおを取り寄せ続けていた舌が、今度はどんな出会いもたらすか、とこの本を手にした。
     戦場にもっていく携行食としてかつお節が登場したのが16世紀。明治の殖産工業の後押しと日清・日露戦争といった需要の増大で、漁場と加工場が次々と南方へと出ていく。
     4000キロというのが、戦後でなく、すでに明治末から大

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    2013年11月10日
  • かつお節と日本人

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    宮内さんは、Folkeなどを引用しつつ、沖縄やインドネシアのおっちゃん達に聞き書きをして、市民調査で、かつお節の調査をしている。恐るべし。

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    2020年04月03日
  • かつお節と日本人

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    たんに日本の伝統だ、という話ではない。産地が広がり、また収縮していく様が想像以上に大きく描かれている。以前、かつお節工場を見せてもらったこともあり、食品としてのかつお節や産地については知っているつもりだったが、歴史についてはまだまだ知らなかったと痛感した。かつお節は伝統食品的扱いな割に、消費が減っていないのだ、という。「にんべん」という一企業をよいしょしすぎかな、なんて気もするけれど、にんべんの器が大きかったことも、いまかつお節が受け入れられている土壌かもしれないなあ。タイトルから想像するよりも動きが激しく愉快な本。

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    2013年12月10日
  • かつお節と日本人

    Posted by ブクログ

    かつお節に漠然と抱いていたイメージを改めさせてくれた好著。伝統食品と言われつつも、庶民の食卓にはいってきたのは割と最近で(こういうのは他にもいろいろあるかも。昔の食はきわめて質素である)、パック入り削り節や風味調味料の登場もあって今日に至るまで消費量は右肩上がりに伸びている。また日本の南洋進出とかつお節の歴史も知らないものだった。

    ・三枚におろした半身から作ったのが亀節。大きめのカツオはそれをさらに背と腹の4枚に切り分けて、そこから作ったのを本節とよぶ。

    ・カビ付けも整形もしていないのが荒節。パック入り削り節た風調の原料に。

    ・現在と同じようなかつお節が作られだしたのは17世紀終わりごろ

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    2018年11月05日
  • かつお節と日本人

    Posted by ブクログ

    かつお節と聞くと、訪れたことのある枕崎を思い浮かべてしまうのだが、東南アジアおよびミクロネシアにまで戦前からその生産ネットワークが広がっていたとは。
    @アンマン

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    2014年05月28日

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