一番手堅い資産と考えられていた不動産だが、昨今の経済構造の変化により考え方が変わってきている。 今後の不動産の付き合い方を種々のデータを元に導き出す本。
不動産は未来永劫価値を持つ物、または持っていれば価値の上がる物というイメージがあるが、ここ数年のデフレ経済下で様相は大きく変化してきている。
...続きを読む また、人口少子化・高齢化、晩婚化に伴う日本社会構造の変化が不動産の意義を大きく変化させている。 本書では単純に不動産に係わるデータだけでなく、社会構造の変化を示す各種データを紹介しつつ、日本で何が起こっており、それが不動産にどの様に影響を与えているかを解説している。
経済成長期には一戸建ての家を買うことがステータスとなっていたが、今はその考え方がそぐわなくなっている。 自らの経済状態も踏まえ、持たない、という選択肢も重要となってきている。
著者が結論づけている内容を見ていると、不動産投資的な視点と合致する。 つまりは自分の持ち家を買うときに考えることは、”売る”ことも考えて、資産価値が高い、又は下がりにくい物件を選ぶ。その判断が出来る目を養うことが重要なのだろう。