不動産ウォッチングのプロが豊富なデータから時代を読み、「『売れない不動産』は買わない」[ 「購入価格よりランニングコストを考える」など行動指針を具体的に説く。僕にはまだまだ知らない世界がある。
ちょっと興味がったもので、手にとって読んでは見たのですが…。少し、僕には難しすぎたかなというのが読後感で
...続きを読むした。利殖で不動産というのは『金持ち父さん、貧乏父さん』シリーズでおなじみのロバート・キヨサキさんの本を読んで、それからいろいろブランクがあったりなかったりで、ちょこちょこ不動産に関する本を読みかじってきたんですが。まだまだ自分の勉強不足を痛感させられるものでございました。
肝心の内容については、さまざまなデータを駆使して日本における不動産の動向と、日本経済が今後復活することがない、というのと。そして僕はこの箇所に戦慄を覚えたのですが、近年、離婚が増加傾向にあり、『愛の巣』として購入した一軒家を処分する、という方が増えていて、そのときに買ったときから資産価値が目減りして、売却してもなお数千万単位の負債が残ってしまい、その処理をめぐって、なおもまた争い、もしくは数十年にかけてその枷を背負っていく、という記述に気分が少し落ち込みました。
そして、日本経済における終身雇用制が崩壊したことによって、人生のリスクが飛躍的に高まったということ。失業のリスクを考えないで、高い買い物をして、後でにっちもさっちもいかなくなった例などが書かれていて、なんともいえない気持ちにさせられました。利殖で不動産の売買をやっている、という方は一読してみるときっと面白いでしょうね。僕は個人的にはあまり読んでいてもわからなかったので、もう少しやさしい本で勉強しなおしてから、読み直したいと思います。まる。