作品一覧

  • アメリカの大問題―百年に一度の転換点に立つ大国
    3.6
    1巻880円 (税込)
    アメリカはいま、百年に一度の転換期に立ち、三つの大問題に直面している。第一は格差と移民の問題である。EUは100万人の難民で大騒ぎになったが、アメリカは過去25年にわたり年平均100万人の移民を受け入れており、2016年大統領選挙の争点となった。第二は力の行使の問題である。全家庭の43%が銃をもつ米国は力の行使を是とし、長年「世界の警察官」を自任してきたが、一転して孤立主義に立つ可能性が生じている。第三はエネルギーの問題である。シェール革命後どのようなエネルギー・モデルを構築するかによって、この超大国の命運は決まる――。歴史的転換の本質を、2013年から2015年までヒューストン総領事を務めた著者が、外交官の目で読み解く。
  • 外交官が読み解くトランプ以後
    3.7
    トランプ大統領誕生には“行き過ぎたグローバル化への反動”という必然的要素があった。アメリカは現在100年に一度の転換点にある。そしてトランプ旋風は、ヨーロッパ、中東、アジアにまで及び、もはや二十世紀の常識は通用しない。アメリカ、ヨーロッパ、中東の駐在経験と豊富な人脈を有し、トランプ氏勝利を予測した外交官が、この歴史的大変動をわかりやすく解説、日本の選ぶべき道を示唆した。トランプ以後の世界はどこへ向かうのか。
  • グローバリズム後の世界では何が起こるのか?
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    アメリカをはじめ世界6か国に駐在し、国際政治の現場を見てきた外交官が語る国際社会論。外交官ならではの視点から、アメリカ・ヨーロッパ・中東・中国の今後を検証し、ニュースでは語られない世界情勢の展開を読み解く。
  • 日本はスウェーデンになるべきか
    4.0
    1巻789円 (税込)
    リーマン・ショック後の世界はどのような国家モデルを目指せばよいのか。市場機能重視の「小さな政府」か、財政機能を重視した「大きな政府」か。一方、巨額の財政赤字を抱える日本はどうするのか? 万能薬とはなりえないが、一つの答えが「スウェーデン・モデル」である。同じ大きな政府の中でも、この国の財政は健全で、「世界トップクラスの所得・国際競争力」を誇り、年金・医療・雇用・税制にも個性的な政策が並ぶ。今、決定的に重要なのは、無批判にこの北欧の雄を成功モデルとして礼賛することではない。日本との立場の違いを明確にした上で、深く多面的に理解することなのだ。読了の後、「日本はスウェーデンになるべきか」というスウェーデン公使からの問いにわれわれは一つの方向性を見出すはずだ。

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ユーザーレビュー

  • 日本はスウェーデンになるべきか

    Posted by ブクログ

     今年の4月からスウェーデン語を勉強し始めた自分にとってスウェーデンの文化について断面的に横断しているこの書は概論として非常に良かった。
     筆者によるとスウェーデン人の強さの秘密には2つの側面「自立した強い個人」と「規則に基づく組織力」にある。人類学者のÅke Daunはスウェーデン人を「北欧の日本人」と表現し、有名洋服ブランド「H&M」の日本市場での成功の一要因として見ている。彼も述べたように、スウェーデン人の国民性には横並び意識の強さ、内気で上下関係に敏感、など日本人のイメージに近いものがあり、親しみを持つ事ができた。この内気な国民性は外国人を受け入れることに乏しかったこと、日照時

    0
    2014年08月12日
  • 日本はスウェーデンになるべきか

    Posted by ブクログ

    スウェーデンの実生活からスウェーデン人の価値観や社会システムのあり方に切り込んでいる。僕の実感とも近い。

    0
    2012年02月18日
  • アメリカの大問題―百年に一度の転換点に立つ大国

    Posted by ブクログ

    アメリカの大問題―百年に一度の転換点に立つ大国
    著:高岡 望
    PHP新書

    大転換時期を迎えた21世紀のアメリカの大問題というか、特徴といったほうがいいのではないかと思います。

    その問題とは3つ
     ①格差と移民
     ②力の行使
     ③エネルギー(=シェール:頁岩からとれる、天然ガス、石油)
    である

    ■格差と移民
    世界的な傾向として、格差が広がっている
    その象徴が医療費 10分の診療で錠剤を処方してもらっただけで、なんと30万
    その計測は、ジニー係数と、実効税率、西側では格差は広がりつつあるが、顕著なのは、USAだ
    人種間の所得格差は過去40年間驚くほどかわっていない その比は、白人100:黒人

    0
    2023年12月18日
  • 外交官が読み解くトランプ以後

    Posted by ブクログ

    トランプを支えたのは、自由貿易の結果、大学にもゆけなかった貧しい白人層であった。
    取り残された白人、虐げられた白人に光を当てて、かれらを救おうとしたのがトランプだ。
    トランプ政権の発足から5カ月たった状況をまとめたのが本書です。

    気になったのは以下です。

    ■選挙に勝つための方法
     ①穏健戦略 中道、無党派層を取り込む戦略
     ②大衆動員戦略 トランプが採用した、従来からの支持者の投票率を劇的に上げるもの

    ■トランプの政策は、ポピュリズムか
     ・アメリカで唯一、死亡率が増大している層があった、それは、高卒以下の貧しい白人層だった。忘れられていた存在、失業、不法移民、イスラムのテロ、そして、世

    0
    2023年07月21日
  • グローバリズム後の世界では何が起こるのか?

    Posted by ブクログ

    この100年で政治のルールが変わり、大転換をむかえた混沌を極める世界情勢の要点を、アメリカ、ヨーロッパ、中東、東アジアの四大地域に分けることでかなり分かりやすくまとまっています。アメリカやヨーロッパに見られるグローバリズムとナショナリズムの綱引き。日本を含む東アジアでこの政治の流れが必ずしも当てはまらない事を理解しないまま、アメリカのマネばかりしていると将来を見誤ると思いました。地政学の入門、復習に良いですね。良書!

    0
    2021年10月24日

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