池田潔の作品一覧

「池田潔」の「自由と規律」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 自由と規律 イギリスの学校生活
    4.0
    1巻968円 (税込)
    ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育まれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。

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ユーザーレビュー

  • 自由と規律 イギリスの学校生活

    Posted by ブクログ

    イギリスのパブリックスクールについての考察。ただ著者自身が通っていたのは戦前であるため、現在は色々と変化しているものと思う。

    ただの教育論というだけではなく、イギリス人についての深い見識があり、非常に興味深い。私自身も高校で寮生活をしていたこともあり、大変懐かしく感じた。

    「自由」の前提として「規律」がある。その「規律」を少年時代に身に付ける。現在でも必要とされる金言と思う。

    0
    2017年11月02日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

    Posted by ブクログ

    パブリックスクールでは、夜食が出ず、耐乏生活を過ごす。

    しかし、この経験を積んだ父兄の多くが、身に沁みてその苦痛を知る反面、かつ多大な効果を信じるがゆえに敢えて再びその子弟にこの道を踏ましうるであろう。

    長い将来についての利害をおもんばかって、一時の憐憫を捨てる、強く逞しい愛情をいうのである。
    愛児のために、かりそめの安易を捨てうる心構えを持つものは、国家再建のためには、たとい如何に過酷なものがあるにせよ、いっときの物質的欠乏には耐えうるはずだからである。

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    2011年03月23日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

    Posted by ブクログ

    書かれたのは戦前。印象に残っている箇所3つ。?ロンドンの街頭には子供がおらず、その理由は、多くの子供は田舎の学校で寄宿生活を送っているからだという。そうえいば、オックスフォードもケンブリッジも郊外に位置しているというのは聞いたことがある。理由は多々あるが。それも含めて学校は基本的に郊外に位置しているのだろうと思う。?イギリスでは1,2年の遅速を神経質に争う風がないとのこと。たまたま試験に合格しても実力に充分の自信が持てないものが上級の学校に入っても意味がないとか。試験に通っても原校に止まってその課目の勉強に身を入れようということはする者が多いとのこと。驚く。教育制度そのものというか、教育の考え

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    2009年10月07日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

    Posted by ブクログ

    昭和24年に書かれた本なのに、現在と本質的な問題が変わっていないことに驚き。
    論理的な議論よりも面子とかの方が勝ってしまうのは、日本人の変わらない特性なのか?
    自由の前提には規律があるという考え方は、うちの社員にも理解させたい。

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    2009年10月04日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

    Posted by ブクログ

    "自由"とはなんだろう?
    人間が自由を見つけて幾年も経ち、その自由の本質が大きく変化してきた。この本は、自由の定義を教えてくれるはず。
    自由とありますが、教育関連の本です。1963年の出版ですが、なにも古いことはありません。まさに教育が揺れている今、再生会議と呼ばれる機構に集められている何も知らない愚人どもが読むべき本です。
    結局、教育関連書籍の中では、この本の質が最も高かったと思う。ただ知名度が低いのが残念。岩波は新書セールを開いて、この本を全面的に売り出すべき。

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    2009年10月04日

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