北川歩実の作品一覧
「北川歩実」の「虚ろな感覚」「硝子のドレス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
10年以上前に読んで衝撃を受けた本作を再読。高校生のときと子どもを持つ立場になってからだと、心が揺れる場面も変わったと思う。
命の重さについて考えさせられるとともに、ミステリ性の高さに驚愕し、読み終わった後に呆然とした読後感は今もそのまま。自分の中にある、健常者の方が生き残るべきだ、という無意識に気づいてしまったときは少しショックだった。
先が気になりすぎて、禁断の「少し先の文章を薄目で見てから先に進む」を何度もやってしまった。登場人物の多さと関係の複雑さはあるが、入り組んだ伏線が最後にするすると解けていく快感は、やはり今まで読んだ小説の中で突出していると思う。映画化してほしいけど、ここまで複雑だと映像化難しいか、、、
Posted by ブクログ
交通事故で脳に損傷を負い、長い間は新しく記憶を行なうことができない前向性健忘症になった科学者。彼にとっては月日は同じ毎日にすぎなかった……。彼の娘との結婚を許可してもらいに訪問をした主人公だが……。
設定がうまい!!その日は1月7日で、何人かが彼の自宅に集まって話をしようということになっていた。だから、誰が来ても来なくてもおかしくはない。窓は防音になっていて、気温は空調でごまかす……。ううむ、いや現実にこういうことが可能かな、と考え込んでしまいましたね。できたとしても、これでは周囲の人間がノイローゼになりそうです。以前、TVで見た前向性健忘症の症状とは少し違っているようで、なるほどこれなら1日という時間をごまかすことができるのかもしれない。しかし、人間は成長し、または老いていく。魅力的な設定ですね。連続殺人が身近で起こったとしても、彼は記憶していることができない、あるいは彼自身が事件に関与していたとしても……。
驚愕の真相と帯に書いてあるけれど、この場合は嘘偽りのない言葉ですね。読み始めてから読み終えるまでうなりっぱなしでした。