作品一覧

  • 現実主義の 避戦論 戦争を回避する外交の力
    5.0
    1巻1,500円 (税込)
    2027年度から、防衛費をGDPの2%に引き上げることが決定した。これまで年間5.5兆円規模であったものが11兆円を超え、世界第3位の水準となる。一方で、日本の債務残高はGDP比260%という天文学的な数字となっている。防衛費倍増は本当に「しかたない」ことなのか。外交努力によって戦争を回避することはできないのか。「たとえば、外交交渉によりロシアのウクライナ侵攻を止められた可能性もあったのでは」と、米国や中国、北朝鮮と外交交渉を積み重ねてきた著者はいう。現代史における外交努力の歴史と、現場での豊富な経験に基づいて語る、現実主義の平和外交論! ■軍事費の推移――1944年は国家財政の85.3% ■避戦のための外交努力――キューバ危機、インド・パキスタン核戦争回避、イラン核合意 ■外交でウクライナ侵略を止める手立てはあった ■2019年、北朝鮮核問題解決の可能性があった
  • トランプ時代の日米新ルール
    -
    1巻880円 (税込)
    アメリカ・ファーストを掲げるトランプ大統領の就任以降、日米関係の構造は変わった。全て自分本位、そして「反オバマ」なのがトランプ流。これまでリチャード・アーミテージ氏とジョセフ・ナイ教授が作成したレポートが日本の政策に大きな影響を与えていたが、今後日本はトランプ氏やペンス副大統領との関係を維持しつつ、新たな指針を掲げなければならない。かつて日米貿易問題や六カ国協議を担当、誰よりもアメリカを知る元外務省事務次官が、当時の経験からの教訓も交えながら日米や世界の情勢を読み解く。特に北朝鮮問題については詳述し、日本人に知っておいてもらいたい情報を提供する。 【目次より】●ホワイトハウスの権力者たちの興亡 ●トランプ流喧嘩作法 ●麻生・ペンス協議メカニズム ●一九九〇年日米経済摩擦に学ぶ ●トランプ政権に対北朝鮮戦略はあるか? ●なぜ六者会合は失敗したか? ●アメリカ頼みの一本足打法からの脱却 ほか

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  • 世界に負けない日本 国家と日本人が今なすべきこと
    4.0
    1巻850円 (税込)
    元外務事務次官の著者は、日米貿易摩擦の解消のための日米交渉において、日米双方が国内の構造問題の是正を目指すという合意を導き、六カ国協議では北朝鮮の核と拉致の問題について中国の協力を取り付けた。米国や中国も信服した「ミスター外交」が、グローバル化時代に世界と渡り合う術(すべ)を語ったのが本書である。日本人がグローバル社会で渡り合うために身に付けたい5つの力――英語力、情報力、「個」の力、ロジック力、人間力を身に付ける方法について語り、続いてアメリカ大統領選挙など国際情勢の見方と国際社会における「ロジック」の具体例を述べる。また空母よりも威力がある「東シナ海油ガス田共同開発合意」など、日本国がアメリカや中国に主張すべきことを説く。巻末には著者主宰の私塾における瀬谷ルミ子氏の講演を収録。世界の紛争予防に努めてきた経験からグローバル人材の要諦を語る。

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  • 核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む
    3.7
    1巻799円 (税込)
    北朝鮮の挑発に翻弄される国際社会。激化するトランプと金正恩の言葉の応酬から戦争に発展するリスクはないか。日本と韓国の核武装化はあるのか。制裁に懐疑的な中ロなど各国の思惑が錯綜し、異様な緊迫に包まれる国際情勢を外交のプロが徹底討論。
  • 国家の命運
    3.6
    1巻660円 (税込)
    国益を背負う外交の現場とは、いかなるものなのか。世界という視座から見た日本は今、どういう国なのか。戦後最大の経済交渉となった日米構造協議の内実、にわかに台頭する中国の外交スタンス、独裁国家北朝鮮との話し合いの難しさ、先進国サミットの裏側……四十年余の外交官生活をふり返りながら、衰えゆく日本の国勢を転回させるための針路を提示する。

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  • 米朝首脳会談の衝撃
    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中朝首脳会談開催前に発売された『中央公論』6月号特集の電子化。(目次より)●対談「『ディール外交』には原理原則で対応せよ」薮中三十二(立命館大学特別招聘教授)×白石隆(熊本県立大学理事長)●「北朝鮮の『姿勢変化』はどこまで本物か」平岩俊司(南山大学教授)●「韓国・文大統領の外交力は賞賛に値するが……」マーク・カプリオ(立教大学教授)

ユーザーレビュー

  • 現実主義の 避戦論 戦争を回避する外交の力

    Posted by ブクログ

    近年、日本を取り巻く安全保障環境の脅威が増し、岸田首相は2027年度GDP比2%の防衛費を拡充することを決めた。筆者は、このことに対して警鐘を鳴らす。
    そもそも日本の脅威とは何か、防衛費2%が妥当であるのか、日本は今後どのような外交指針を持つべきか。これまでの日本外交や世界の潮流を踏まえて、ロジカルに述べる。
    本当に防衛費の増加が戦争の抑止になるのか、考えさせられる本である。

    0
    2024年05月11日
  • 現実主義の 避戦論 戦争を回避する外交の力

    Posted by ブクログ

    現在の日本を取り巻く安全保障について、筆者の意見が綴られた本。近日、防衛力の大幅な強化が必要だと一般論では唱えられているが、それに反旗を翻すスタンスをとっている筆者。しかし、筆者の論は理想的からは程遠く、より実務的、具体的なロジックが展開されている。

    0
    2024年02月23日
  • 国家の命運

    Posted by ブクログ

    六カ国協議の日本代表をとりまとめたアジア大洋州局長であり,最終的には外務事務次官であった藪中氏。
    その外交の実質トップが退任してすぐに書く外交の本なのだから,おもしろくないはずがない。
    普段,「外務省は・・・」と否定的に捉えることが多かったが,その外務省が実はどのように活躍していたか,活躍していなかったかがわかった。国際政治のバランスのようなものも感じ取ることができる。おもしろい。
    日本的外交は非常に敏感。例えば,オバマ大統領の一般教書演説に日本の名前が出るかどうかなどは,本来,日本としてはそれほど気にする必要がない事項。にもかかわらず,とくにマスコミが先導して,相手の反応を過大に感じ取りすぎ

    0
    2012年02月26日
  • 国家の命運

    Posted by ブクログ

    これまでに著者が携わってきた外交交渉の裏側や交渉術についての記述が面白い。個人的にはサミットの裏側で各国の代表者がどう動いているかの話が特に面白かった。長期的かつ国際的な視点を持って方針を決定することの重要さを感じた。

    0
    2011年10月17日
  • 世界に負けない日本 国家と日本人が今なすべきこと

    Posted by ブクログ

    グローバル人材の条件
    1.英語力
    2.情報力
    3.個の力
    4.ロジック力
    5.人間力

    瀬谷ルミ子さんの講演内容は経験に基づき興味深い。
    グローバル人材とはボーダレスに活躍できる人。それはフェアな物言いで言うべき事は言いつつ、不必要な敵は作らず、均等な関係作りができるコミニケーション力とバランス能力が高い人。とのこと。

    著者の経験に基づいた、国際的諸問題に対する意見が述べられていて興味深い。
    瀬谷ルミ子さんの講演は、著者が主催している、薮中塾グローバル寺子屋で行われたもの。

    0
    2022年07月10日

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