ヨハン・テオリンの作品一覧
「ヨハン・テオリン」の「赤く微笑む春」「黄昏に眠る秋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ヨハン・テオリン」の「赤く微笑む春」「黄昏に眠る秋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の四作目。最終巻。
夏のエーランド島はスウェーデン各地から避暑客が訪れ、リゾート地と化す。
夏のエーランド島に君臨する、リゾートホテルを経営するクロス一族と、様々な想いと因縁を抱いてエーランド島に集う人々。
照りつける陽光の中に、厳寒の旧ソビエト連邦の話が入り組む。
スターリンの粛清の恐ろしさに震えた後の真夏のエーランド島。
心の気温変化が激しいのよ・・・。
これまでの三作と違って伝説の生物や幻想的な某が出ては来ないが、これでもっての最終巻!
しめくくりに相応しい傑作だった。
ああ、終わっちゃった・・・読みおわっちゃった・・・
このシリーズ、おも
Posted by ブクログ
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の三作目。
エーランド島に春が来る。
やっぱり家がいいと老人ホームから戻って来たイェルロフ。
シングルファザーファミリーのペール・メルネルと双子たち。
共依存夫婦のヴェンデラ・ラーションとマックス・ラーション。
物語はシングルファザー、ペールにセックス産業を生業としていたペールの父から「迎えに来てくれ」と電話が来ることから動き出す。
前作の冬はオカルト(死者・霊)で寂とした気持ちの悪い雰囲気だったのだが、今作はエルフやトロール、ヴァルプルギスの夜が幻想的かつ神秘的で、エーランド島の春の訪れを見ることができる。
そして「性に奔放な国スウェーデン」のイ
Posted by ブクログ
エールランド島4部作もいよいよ3作目。長い冬を終え、春に突入…とはいえ、あったかポカポカ気持ち良い弛緩といかないところが、ヨハン・テオリンの作品。
本作の主人公は2人、元ポルノ映画製作者、現在認知症を患う父と重篤なガン患者の娘を持つ、若干冴えない男ペール。
もう一人は、元エールランド島の住人で、強圧的な夫に振りまわされて心が疲れている婦人ヴェンデラ。
二人がエールランド島、シリーズ通しての主人公イェルロフ(83歳になり死に場所を求めて老人ホームを自発的に退所する)の近所に越してきたところから物語がギシギシと動き出す。氷河が溶けだして河口へ向かうように、ジワジワとでも確実に。
今回も全2作
Posted by ブクログ
なんとも、地っ味ぃ~な話(笑)
もちろん誉め言葉。それも最大限!
北欧ミステリーは前に何冊か読んだけど、どれもイマイチで。
読んでる時はそこそこ面白いんだけど、読み終わった途端「あぁー、つまんなかった」と、なぜか口から出ちゃう昨今のハリウッド映画みたいだなーと、すっかり敬遠していたのだが、これは逆転満塁ホームランだった。
とにかく地っ味ぃ~に、少しずつ少しずつ話が進んでいくところがよかったんだろうなぁー。
最期の「なんだよ、それ?」的な明後日の方から飛んでくるような変化球が全然気にならないくらい、というより世の中の事件なんてまぁそんなもんだよなぁーと思えるのは、やっぱり地味なストーリーの一つ
Posted by ブクログ
スウェーデンの新鋭のデビュー作。
哀切という言葉が似合う傑作です。
20数年前、霧深いエーランド島の平原で、イェンスという5歳の男の子が行方不明になった。
母のユリアは立ち直れないまま。
少年の祖父イェルロフは元船長だが80歳を過ぎ、老人ホームに入っている。
その父からユリアに電話があり、イェンスが当時履いていたらしいサンダルが送りつけられてきたという。
今頃、誰が何のために‥?
あれ以来、ユリアは父と疎遠になり、父さんと呼ぶこともなくなっていた。
だが父が気になっている手がかりを追って、二人は島で聞き込みを始める。
疑いをかけられた一人のニルス・カントは、事件当時既に死んでいるはずだった‥