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ユーザーレビュー

  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパの歴史観の変化がわかってとても勉強になりました。当たり前ですが世界史は時代によって変わる……。

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    2024年01月28日
  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

    Posted by ブクログ

    古代世界においては、円環的時間が当然視されていた。歴史はその通り繰り返すと信じられていた。
    古代では「怪物」が信じられ、アウグスティヌスも「神の国」の中で怪物について論じられている。
    中世的普遍史の完成者オットー・フォン・フライシックの祖父こそ、カノッサの屈辱を経験したハンリヒ4世。
    アウグスティヌスらカトリックたちはギリシャ語聖書や七十人役を中心に歴史を考えていたが、宗教改革後プロテスタントはヘブライ語聖書中心主義となり、年代計算も異なるようになった。

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    2016年03月01日
  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

    Posted by ブクログ

    「世界史」史の本。
    ヨーロッパで語られた「世界史」は、それぞれの時代でどういう認識で語られたのかを、古代ローマから現代まで眺める。

    最近は、古代ローマの凋落以後、ヨーロッパでは文明が崩壊し、インド・中東・中国などの中心に対してヨーロッパは周縁だった、と言われている。キリスト教文化圏が息を吹き返したのは15世紀、もしくは18世紀以後で、それ以前のヨーロッパを描くときには、気をつけないと「創られた伝統」になってしまう。

    古代ローマの世界地図には、同時期に勃興していた中国などは記載されておらず、陸をぐるっと取り囲む海は「オケアノス」と言われていて、ああ、これがアレクサンダー大王が目指したオケアノ

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    2013年06月11日
  • 聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か

    Posted by ブクログ

    聖書が語る歴史と、教科書的な世界史が矛盾していることについてずっと気になっていた。なにしろ世界的なベストセラーである聖書に記載された歴史なのだから、矛盾をどのようにこれまで理解、解消されてきたのか知りたかった。
    結果として解消は諦められたのですね。中国やエジプトが説明のつかないほどとんでもなく古い歴史を有していることを発見し聖書に取り込むことを諦め、歴史家の解釈によって年表がずれてしまう創世記起源の年号を諦め…
    これが18世紀のことだということは、19世紀に「神は死んだ」と言われる前に神は瀕死の重傷を負っていたのかもしれません。その前後に地動説の市民権獲得もあるわけですし…

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    2013年05月10日
  • 世界史とヨーロッパ ヘロドトスからウォーラーステインまで

    Posted by ブクログ

    高校のとき世界史の最初の授業で、先生が「われわれが今から学ぼうとしているのはヨーロッパから世界をみた歴史だということを念頭においておいて」と言っていた。そのときからずっとぼんやりとではあるがその意識を持って世界史をみていたけれど、この本を読んだときはっきりとそれが理解できた。
    昔のヨーロッパの人(という言い方は厳密には正しくないが)がどのように世界をとらえていたか、地理的にそして時間的にその変遷を理解できる。たぶん高校のとき世界史が好きだった人はおもしろく読めると思う。個人的には教父アウグスティヌスが果たした役割がいかにヨーロッパに影響を与えたかが興味深く思った。

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    2009年10月04日

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