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Posted by ブクログ 2016年03月01日
古代世界においては、円環的時間が当然視されていた。歴史はその通り繰り返すと信じられていた。
古代では「怪物」が信じられ、アウグスティヌスも「神の国」の中で怪物について論じられている。
中世的普遍史の完成者オットー・フォン・フライシックの祖父こそ、カノッサの屈辱を経験したハンリヒ4世。
アウグスティヌ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月11日
「世界史」史の本。
ヨーロッパで語られた「世界史」は、それぞれの時代でどういう認識で語られたのかを、古代ローマから現代まで眺める。
最近は、古代ローマの凋落以後、ヨーロッパでは文明が崩壊し、インド・中東・中国などの中心に対してヨーロッパは周縁だった、と言われている。キリスト教文化圏が息を吹き返した...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
高校のとき世界史の最初の授業で、先生が「われわれが今から学ぼうとしているのはヨーロッパから世界をみた歴史だということを念頭においておいて」と言っていた。そのときからずっとぼんやりとではあるがその意識を持って世界史をみていたけれど、この本を読んだときはっきりとそれが理解できた。
昔のヨーロッパの人(と...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「歴史」を相対的に見ること 我々が親しんでいる「歴史」や「世界史」というものは、事実を列記した確固としたものとして存在しているのではなく、そこにはさまざまな時代にさまざまな解釈がなされた、その結果の集大成なのである。本書が扱う歴史は主に西ヨーロッパ人から見た歴史観で、世界最古の「バビロニアの世界図...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月04日
著者の岡崎勝世氏は、ドイツ近代思想史を専門とする歴史学者。
本書は、E.H.カーが歴史学の古典『歴史とは何か』で提起する「歴史とは現在と過去との対話である」という考えに基づき、ヨーロッパにおいて、その時代ごとの「現在」がどのように変化し、その結果、「現在」から行われる「過去」への問いかけと解答がどの...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月03日
歴史学の歴史。これまでいかほどの変遷を経て、今の「世界史」に至ったのか、興味深く読んだ。
ヨーロッパ中心史観には他地域への蔑視が含まれ、問題があることは容易に分かるが、そこを克服していく世界史の記述がどう行われていくべきか、今後学んでいきたい。
また、個人的にはキリスト教の歴史で、常に最後の審判...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月09日
有史以来のヨーロッパにて、時代時代で世界史がどう描かれどう捉えられてきたかが書かれている本。
歴史に疎いせいもあると思うが、宗教(キリスト教)的な思想、オリエンタリズム(西洋中心思想)など、「そうなのか」と思わせる部分が多々あり面白かった。
世界史、つまりは世界という物が時代時代のヨーロッパでどう捉...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月14日
[ 内容 ]
「世界史」はどのように創られたのか。
キリスト教的歴史観の成立と変遷、国民主義的歴史の誕生など、西欧的世界観・歴史観を根本から考える。
[ 目次 ]
第1章 ヨーロッパ古代の世界史記述―世界史記述の発生(歴史観の世界観的基礎;古代的歴史学・世界史像の特質)
第2章 ヨーロッパ中世のキ...続きを読む
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