牛島信明の作品一覧
「牛島信明」の「ドン・キホーテ」「ドン・キホーテ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「牛島信明」の「ドン・キホーテ」「ドン・キホーテ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
・騎士道物語を読みまくって自分を騎士道物語の英雄と思い込み、狂気の世界に入ったドン・キホーテの物語。
・騎士道物語をディスる意図があるのかも。騎士道物語を信じた結果狂ったが、他にも応用できそう。例えば、キリスト教を信じなくなったら?など。
・従士は、サンチョ・パンサ
・風車と戦ったり、
・ドン・キホーテは、狂気の世界で生きていても愛される人格。故郷の友人が、わざわざやってきてドン・キホーテを何とか村に帰そうとする。
・最後は、故郷の村で正気を取り戻す。同居する姪の夫は騎士道物語を知らない人にする旨の遺言を作成。正気を取り戻した後は、まともな本を読みたいが残された時間がない旨を話していた。
・1605年ごろの作品。キリスト教が前提になっている。
・物語の後半は、ドン・キホーテの話が出版されていることになっている。誰が出版したことになっているのか分からなかった。
Posted by ブクログ
オーディブルで聴いた。
物語の初めのほうは、主人公であるドン・キホーテの言うことなす事があまりにはちゃめちゃで、行く先々でトラブルを引き起こし過ぎて、ちょっと笑えないと言うか、これは統合失調症を発症してるんじゃないかと思いながら聴いていた。
サンチョとの旅が進んでいくにつれて、ドン・キホーテとサンチョが繰り広げる珍道中にも会話にも笑えて笑えて、いつの間にか2人にすっかりハマっていた。
愛すべき存在のドン・キホーテとサンチョ。
主従関係でありながら、割と対等で、ドン・キホーテの真剣なボケもサンチョのツッコミも面白い。
時にボケとツッコミが入れ替わる。
更に時々格言も入り混ざる。
ドン・キホーテにとっては騎士道物語の世界を生きることが生き甲斐であり、そのために命を懸けることも厭わない程、それが彼の全てだった。
だから正気に戻って突き進むものを失ってからは、急激に心身衰えて寿命が尽きてしまう。
生き甲斐がどれほど人間にとって大事なものか、人生を豊かにするだけじゃなく、病気や寿命にも関わってくるものであるということは経験的にも納得。
最後は物語が終わってしまうこと、ドン・キホーテがアロンソ•キハーノに戻ってしまうことに寂しさを覚えた。
あとがきを読んでみると、この作品が作られた時代背景やセルバンテスの当時の状況を知ることができる。
セルバンテスはこの物語を牢獄の中で思いついたようだ。
作者とドン・キホーテを重ね合わせてみると、ドストエフスキーの書評も何となく理解できた。
Posted by ブクログ
騎士道物語にハマったアラフィフの郷士キハーダが“遍歴の騎士”となり
近所の農夫サンチョを従士として冒険の旅に出る話……かな?
予想を上回る読みやすさ。そして面白さ。400年も読み継がれているだけある
笑えないレベルでドン・キホーテとサンチョがボコボコにされるんだけど(笑)いやもう、「そりゃそうだよな……」って流れだし、むしろ二人に遭遇した人たちに同情しがち(笑)
でもたまにめちゃくちゃいいこと言い出すから気が抜けない(元々郷士でたくさん本読んでたからか知識人なんだろうな)
サンチョがまたいい味出してるんだよなぁ……昔の漫画に絶対いるキャラ(笑)前歯出てそう(失礼)
一巻ではまだ二人は無名(むしろサンチョが合流するのが135ページ目と意外と遅め)なので、完全に頓珍漢なヤベェ奴らなんだけど、これからどう変わるのかが楽しみ!全六巻、のんびり読んでいく〜。
Posted by ブクログ
1155円
379p
スペイン長編文学の『ドン・キホーテ』本当面白い。第33章の「軽率な好奇心の男」に出てくるカミーラが好き。完全に善良で受け身な女性より、欲望やずるさを持つ女性に魅力を感じる。愛と裏切り、被害者性と加害者性が同居する人物像が面白いと思う。
「幸いわたしはまだ若いから、命さえあれば、まだまだやり直しはきくというものです。ですが騎士の旦那、あなたがこの哀れな連中を助ける施し物をお持ちだというなら、それはありがたいことで、神様はきっと天国でその善意にお報いになるでしょうし、わたしらはこの世であなたのために心してお祈りしますよ。あなたが、その立派な外見に似つかわしいほどの健やかな長寿と息災を享受しなさるように、とね。」」
—『ドン・キホーテ 前篇二 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著
「ところが、そうした配慮にもかかわらず、ある日の明け方、邸を出る男の姿がロターリオの目にとまることになった。男に見覚えのなかったロターリオは、とっさに幽霊ではないかと思った。しかし、男がマントの襟を立てて注意深く顔を隠しながら、足早に立ち去るのを見ると、幽霊だなどという他愛ない考えは消えうせ、新たな考えにとらわれたが、それは、もしカミーラが巧みにとりつくろわなかったら一同の破滅を招きかねなかった考えであった。つまりロターリオは、そんなに朝早くアンセルモの家から出ていった男がレオネーラとの 瀬を楽しんできたものとは思いもよらなかったばかりか、この世にレオネーラという女性が存在することすら失念していたので、ただただカミーラが、自分に対して軽々しく身をゆだねたように、誰かほかの男にもそうしたに違いないと思いこんでしまったのである。それも道理であって、世の女の不貞というものは決してそれだけですむものではなく、不貞をはたらいた女は、口説かれ泣きつかれたあげく身をまかせた男にさえ、貞操感のない、ほかの男にならもっと簡単に身をまかせる女という烙印を押され、彼女にまつわるいかなる疑念もたしかなこととして信じこまれてしまうのである。それにしても、この時のロターリオは持前の分別をすっかりなくし、いつもの明晰な論理を欠いていたとしか思われなかった。彼は明晰どころか、まともな論理ひとつめぐらすことなく、またアンセルモが起きるのを待とうという配慮もなく、ただただ嫉妬に目がくらみ、瞋恚の炎に胸を焼かれて、別に彼を侮辱するようなことを何ひとつしたわけではないカミーラに復讐したい一心で、アンセルモのところにとんでいき、こう言ったのである 」
—『ドン・キホーテ 前篇二 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著
スペイン長編文学の『ドン・キホーテ』本当面白い。第33章の「軽率な好奇心の男」に出てくるカミーラが好き。完全に善良で受け身な女性より、欲望やずるさを持つ女性に魅力を感じる。愛と裏切り、被害者性と加害者性が同居する人物像が面白いと思う。