プロフィール

  • 作者名:蓮池薫(ハスイケカオル)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1957年09月29日
  • 出身地:日本 / 新潟県
  • 職業:翻訳家、大学准教授

中央大学法学部卒。新潟大学大学院修了。2009年『半島へ、ふたたび』で第8回新潮ドキュメント賞受賞。『私が見た、「韓国歴史ドラマ」の舞台と今』、『夢うばわれても 拉致と人生』などの著書がある。また、『オモニ ホームレスから大統領へ』(李明博)などの翻訳も多数手がける。

作品一覧

  • 辺境から中心へ 文在寅回顧録 外交安保編

    辺境から中心へ 文在寅回顧録 外交安保編

    ビジネス・実用

    -
    1巻3,630円 (税込)
    辺境の国が世界を動かした激動の記録! 混迷を極めた時代、一国の大統領が、かつては世界の辺境と見なされた自国の命運を握り、国際舞台の中心へと押し上げた壮大な物語である。 有史以来の緊張が高まる中、指導者は強硬なドナルド・トランプ大統領と金正恩委員長という、 強大な勢力のトップ同士を対話の場に引きずり出すという、前代未聞の調停を試みた。 軍事境界線上で交わされた極秘の「本音」の対話は、世界を驚かせ、平和への希望を生んだが、 そのプロセスは、予期せぬ外部からの妨害や、相手指導者の極端な態度によって、幾度も挫折の危機に瀕した。 これは、自国の力が「先進国」へと劇的に飛躍した時代の記録である。 国民の力と成熟した民主主義を外交の武器とし、危機への粘り強い対応と自立への努力が、国家の品格をかつてなく高めた。 トランプと金正恩との駆け引き、そして今なお続く半島の運命と、平和への道のりのすべてが、この一冊に凝縮されている!
  • ハルビン

    ハルビン

    小説・文芸

    4.2
    1巻2,365円 (税込)
    1909年10月26日、ハルビン駅。伊藤博文に凶弾を放った安重根――それは英雄でもテロリストでもない、悩める青年だった。大地主の家に生まれるも勉学よりも狩猟を好み、義兵部隊は日本人捕虜を解放したことでクビ。やり場のない怒りを抱え、凶行へと駆り立てられた青年の姿を描く、歴史小説の第一人者による話題作。
  • 死者宅の清掃

    死者宅の清掃

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る 韓国で15万部突破の衝撃作、待望の日本語版刊行決定! 韓国で特殊清掃の会社「ハードワークス」を経営し、自身も清掃員として現場へ赴くキム・ワン氏が綴る、孤独な死者たちの部屋に残された生前の痕跡。 キム氏の視線をだどった先に私たちは何を見るのか。 彼らを死へと追いやったものは一体何だったのか。 それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。 「コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、毎日死亡者に関するニュースが続いていた2020年の初夏に韓国でこの本が発売されました。発売後すぐに多くの人が読んでくださり、出版社・書店・読者による「今年の本」に選んでくださいました。死という重い主題の本が成功した前例がなかった韓国で、思いもよらないことが起きたのです。」―本文より
  • 夢うばわれても 拉致と人生

    夢うばわれても

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,200円 (税込)
    NHKBSで放送中の人物ドキュメント番組「100年インタビュー」で語られた、拉致被害者であり、現在翻訳家・新潟産業大学専任講師として活躍する蓮池薫さんの言葉を単行本化したもの。大学3年の夏休み、帰省中の柏崎の海岸で、突然拉致という国家的な犯罪に巻き込まれた。本書の語りは、その現場から始まる。拉致の瞬間の様子から、沖に向かうボートから見えた柏崎の夜景。船酔いしながらたどりついた北朝鮮で感じた絶望感。その後、言葉を勉強することを決意。招待所とはいえ、極寒のなか、乏しい食料と燃料に苦しい生活をしいられた。しかし、キムチづくりの苦労や日本食が恋しくて手作りした納豆で腹痛を起こしたことなどを笑い話として懐かしく語る。一時帰国が決まったときの葛藤、帰国後、自活をするために挑戦した翻訳家への道など、蓮池さんの不屈の心が伝わります。いまだ解決しない拉致問題を、忘れないでほしいと願いをこめて発刊します。
  • 日本人拉致

    日本人拉致

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,034円 (税込)
    突如自由を奪われ,独裁体制下で生きた二四年.北朝鮮からの「帰国」を後押ししたのは,現地に暮らすある人の言葉だった――.私はなぜ拉致されたのか.「マインドコントロール」「革命教育」の現実は.国家に生を翻弄された当事者自らが未解決事件の本質をえがく.重層的な人権問題として拉致を捉えなおす決定版.

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  • 私たちの幸せな時間
    完結

    私たちの幸せな時間

    少年・青年マンガ

    4.7
    全1巻880円 (税込)
    木曜日、午前十時。それは私たちが生きることのできる唯一の時間......。3回の自殺未遂を繰り返したピアニスト樹里は、叔母に連れらていった拘置所で無差別殺人を犯した死刑囚・佑に出会う。母との確執、弟の死......。互いに激しい反発心を抱く二人は、心に大きく深い傷を持つ。やがて二人は......。映画・原作ともに大ヒットを記録した純愛劇を、完璧なまでの美しい世界観で佐原ミズが描き切る----。
  • 拉致と決断

    拉致と決断

    小説・文芸

    4.2
    1巻605円 (税込)
    恋人と語らう柏崎の浜辺で、声をかけてきた見知らぬ男。「煙草の火を貸してくれませんか」。この言葉が、〈拉致〉のはじまりだった――。言動・思想の自由を奪われた生活、脱出への希望と挫折、子どもについた大きな嘘……。夢と絆を断たれながらも必死で生き抜いた、北朝鮮での24年間とは。帰国から10年を経て初めて綴られた、衝撃の手記。拉致の当日を記した原稿を新たに収録。
  • 安倍三選のアキレス腱

    安倍三選のアキレス腱

    ビジネス・実用

    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鼎談「場当たり的対応をやめ、ポスト平成の青写真を描け」佐伯啓思×中西寛×待鳥聡史/「『永久国債』で出口を探れ」岩村充/対談「日本政府は覚悟を持って拉致問題の交渉に臨め」蓮池薫×礒崎敦仁/「激動する東アジアの安保環境 日本が対する四つのシナリオ」道下徳成/「朝鮮半島の新秩序構築に積極的な関与を」西野純也(敬称略・『中央公論』2018年10月号より)

ユーザーレビュー

  • 日本人拉致

    日本人拉致

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    日本人拉致に関する詳細を知ることができました。当事者がかの国で強いられた色々なことや、かの国の方針の行き当たりばったり感がよく分かりました。
    他の拉致被害者の方々の帰国を祈念いたします。

    0
    2026年05月26日
  • 日本人拉致

    日本人拉致

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    拉致問題について、とても勉強になる内容だった。
    特に拉致問題の発生や蓮池さんの帰国時などをリアルタイムで生きていない若い世代が読むべきだと思った。
    拉致問題は政治問題ではなく、人権侵害だという、被害者からの言葉にすごく重みがある。

    0
    2026年02月25日
  • 日本人拉致

    日本人拉致

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    蓮池薫さんの北朝鮮での経験を岩波の「世界」に連載したもの。
    当初子供を北朝鮮において一週間の「訪日」のつもりであったものが、「帰国」を決心したのは、北朝鮮で暮らしていた自分たちを日本人が非難せずに、本当に暖かく迎えてくれたからだ、というところに心打たれた。
    昔、「フセイン独裁下のイラクで暮らして」という本に「情報が制限されると洗脳されてくるものだ」という内容のことが書いてあったけれど、北朝鮮でも同じ。ただし、物資が極端に少ない貧困の国では完全に洗脳するのは難しい、とも。

    0
    2026年01月02日
  • 日本人拉致

    日本人拉致

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    最初は拉致した外国人をそのまま工作員にしようとしてたけど失敗したから外国語を教える要員にしてたの知らなかった。
    最初から外国語を工作員に学ばせるために拉致したのかと思ってた。(拉致した人をどうしたかったのか本当は他にあるのかもしれないけど)

    0
    2025年12月03日
  • ハルビン

    Posted by ブクログ

    最初に断っておくと、本書は小説だ。
    参考文献の記載も無く、ノンフィクションに分類されていない時点で、本書の歴史的事実に関する記述の正確さを考慮して評価を下すことは適切ではない。あくまで実際に起こった事件を土台として、当事者や関与した人間がどのように考えて行動したかを考える作家の想像力の方向性と、それを再現するための文章能力や演出方法に注意を向けて読むべきだ。当時の情勢や声を現代に届けてくれる資料として本書に目を通していくことはあまり意味がないように思う。それが作家の意図する全てではない。

    金薫は、安重根の若く力強いエネルギーと行動力を是が非でも取り上げ、作品として昇華させたいと長年思っていたそうだが、事件の歴史的・政治的重みに気圧されてずっと手をつけられないままであったという。書くために数え切れないほどの資料に触れ、その度に挫折し、ようやく本書が執筆される頃、処刑された安重根とは対照的に著者は若さを失ってしまっていた。しかし、落ち着いた年齢に達した頃に本書を書き出したことはかえってよかったと思う。作家の精神の落ち着きは、この事件の主犯である男に新たな深みを齎した。

    公判の記録から伺える安重根の後ろ姿は、直情的で力強い。しかし本書における彼は、一本気で決断力があるものの、静かだ。闘志を表に出すようなことはほとんどない。むしろ神父や彼の妻が評しているように、危なげで迷いを多く抱えた人間として映る。大学建設の希望を司教に話すも無視され、上海に住む資産家の同胞に国権回復を呼びかけるも相手にしてもらえず、ただ自国の民衆が外国権力によって蹂躙され死体の山が築かれていくのを茫然と見つめる彼の後ろ姿には、深い悲しみと絶望、諦観が漂い、その目には先行きの閉ざされた未来を進もうとする者の迷いが感じられる。「土地に縛られていながら、土地に居場所を見出せない男」、妻である金亜麗がこう評する男は、事件に至る前にその意思の根付くべきである大地を既に奪われていたのである。

    伊藤博文暗殺の主犯を無知で文明度の低い人間として扱い、法の裁きを受けさせることでその文明度の高さを世界に喧伝したい大日本帝国、対して事件に政治性を付与し、文明度の高い人民を処刑する野蛮な国というイメージを作り上げて傍聴者に見せつけようとする安重根、この対立構造は何を示すのだろうか。単に彼の文化度の低さを頭ごなしに否定する日本の横暴を取り上げた場面と読むのは容易い。しかし、事件に至るまでの安重根の心理の動きを見ていると、もっと大きな構図が見えてくる。

    安重根は多くの現代朝鮮人からしたら、侵略者に立ち向かった英雄として見えるのだろう。全員がそうではないのだろうが…。しかしこの作品の中の安重根は、「英雄」という言葉から連想される程に雄々しく強くは見えない。むしろその姿は、日韓協約による日本への権利譲渡、高宗の退位、高官達の相次ぐ自殺、暴動とその鎮圧により増加していく死者の群れといった一連の流れに途方にくれていたであろう民衆と大いに重なるものがある。伊藤側の記述にも見えるように、日本側の予想に反して多くの民衆が暴徒と化して総督府の専横に反旗を翻したわけだが、日本が軍を引くわけでもなく、欧米列強が助け舟を出してくれるわけでもなし、国外に逃げた資産家たちも実情から目を背けている状況だった。闘志はあれど、希望は見えない。ただただ疲弊していくばかりで、一向に良い方向に向かっていかない。彼らの勇猛さの裏では、深い絶望も癌細胞のように体の隅々にまで浸透していたのではないだろうか。

    作家の意図はどうあれ、本書は安重根について話す事を通して、当時の朝鮮人達の心理を克明に描き出すことに成功している。金薫は安重根の背中を追い、その根底に朝鮮人達の抱いていた怒りと諦めの混沌とした渦を見たのだ。そうしてこの小説は普遍性と宇宙のように深く複雑な深淵を獲得した。緻密に練り上げられた計画を持たずに飛び出した安重根と禹徳淳、殺害に至るまでの淡々とした空気、迷いなく引かれた引き金、これらが全てを物語っている。法廷での裁判長と安のやりとり、そこでは国家と個人の場面の上に国家と国家の争う光景が重なる。一人ではない、朝鮮人民の悲しみと苦しみにまみれたあがきが、この小説の隅々から滲みだしてくるようだ。

    著者と歴史的事実が長年の共同作業で救い出したこの果てしない漆黒の闇を、我々読者は感じ取らないといけない。間違いなく本書は名著だ、小説故に。

    作家が小説でなければ再現し得ない世界を認識し、寸分の狂いもなく文章に起こすことができた作品、それは、歴史を超えるのである。



    0
    2025年11月22日

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