作品一覧

  • ギアをあげて、風を鳴らして
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    第38回小説すばる新人賞受賞作。 小学四年生の吉沢癒知は、宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。幹部の母からは、神聖な身体を持つ者として食事や他者との触れ合いを厳しく制限されていたが、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を経験している渡来クミ。引越し当初、近所を散策中に見かけた「めっちゃきれかった」癒知に興味津々。ある日、学校のトイレで遭遇したことをきっかけに、ふたりは距離を縮めていく。そして繋がりを持ったのは癒知とクミだけでなく、母親同士も親交を深めるようになり……。

ユーザーレビュー

  • ギアをあげて、風を鳴らして

    Posted by ブクログ

    小説すばる新人賞受賞作。平石さなぎさん、初めて読みましたが、本当に素晴らしい作品でした。
    宗教団体で生まれ育った少女が、友情を育み、これまで常識だと思っていたことに疑問を持ち始める。
    2人の少女のやりとりが微笑ましくて、どうか2人の未来に幸あれと祈らずにはいられなかった。
    表紙の絵になっている自転車での疾走シーン、どこまでも走り続けてほしい。
    もっと読み続けたいと思う幸せな読書でした。

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    2026年07月08日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

    Posted by ブクログ

    あっという間に読み終えた
    最高に面白かった

    途中2人で逃げようか相談しているところでは一瞬テルマ&ルイーズを思い出し、その後それを忘れて没入してたら、最後にまたやってきた

    重いテーマを主題にしているから重い場面も多い、でもそれをやっつけてしまうような、泣きながら笑ってしまう展開に恐れ入りましたという感じです

    0
    2026年06月27日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

    Posted by ブクログ

    よかった
    子どもならではの言い方や考え方が、面白くて深かった。
    小説という物語なのに、物事がうまく収集せずにずにぐちゃぐちゃな感じもまた良かった。

    0
    2026年06月25日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

    Posted by ブクログ

    新興宗教の教祖が死んだのち〈生まれ変わり〉として全国で7人の少年少女が降り子(おりこ)として定められた。そのうちの一人、吉沢癒知は現在小学4年生。施設のすぐそばに父親の仕事の都合で転校を頻繁にする渡来クミが越して来た。癒知は最初、他の同級生と同じように拒絶し常識外の反応(他の同級生とも、絡むと揉める)をしたが二人はやがて親しくなっていく。クミの母は建築士としてキャリアを積んでいたが夫と度重なる移転をする中で職を失い自分をも見失っていた。そして精神的に支えるべき夫との心の距離もできていて、癒知の母の誘いはクミの母の心に染みていく。そんな中、たかが10歳の二人はお互いの運命に逆らう手段がなく… 。

    0
    2026年06月22日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

    Posted by ブクログ

    未来は、自分たちの手で掴め!

    初めての平石さなぎさん。SNSのインフルエンサーで紹介されていました。

    新興宗教団体・荻堂創流会の降り子(創父さまの魂が宿ってる子ども)である癒知(ゆち)とクミの友情物語。
    新興宗教に関わる子どもの物語は何冊か読んでいるが、晴れた気持ちのいい終わり方をした物語は初めて。
    いや「まだ続くでしょ?」と思ったし。

    他の家族が感じる「しあわせ」とは何かを、常に探しているように感じた。
    特に癒知は、ただただ狭い空間の中でしか生きていなかった。
    「ずっとこのままで良いのか」そう感じた時に出会う人は一生モン。
    クミに出会わなければ、ずっと大人たちの成すがまま利用されていた

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    2026年06月19日

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