平石さなぎのレビュー一覧

  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    小説すばる新人賞受賞作。平石さなぎさん、初めて読みましたが、本当に素晴らしい作品でした。
    宗教団体で生まれ育った少女が、友情を育み、これまで常識だと思っていたことに疑問を持ち始める。
    2人の少女のやりとりが微笑ましくて、どうか2人の未来に幸あれと祈らずにはいられなかった。
    表紙の絵になっている自転車での疾走シーン、どこまでも走り続けてほしい。
    もっと読み続けたいと思う幸せな読書でした。

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    2026年07月08日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    あっという間に読み終えた
    最高に面白かった

    途中2人で逃げようか相談しているところでは一瞬テルマ&ルイーズを思い出し、その後それを忘れて没入してたら、最後にまたやってきた

    重いテーマを主題にしているから重い場面も多い、でもそれをやっつけてしまうような、泣きながら笑ってしまう展開に恐れ入りましたという感じです

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    2026年06月27日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    よかった
    子どもならではの言い方や考え方が、面白くて深かった。
    小説という物語なのに、物事がうまく収集せずにずにぐちゃぐちゃな感じもまた良かった。

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    2026年06月25日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    新興宗教の教祖が死んだのち〈生まれ変わり〉として全国で7人の少年少女が降り子(おりこ)として定められた。そのうちの一人、吉沢癒知は現在小学4年生。施設のすぐそばに父親の仕事の都合で転校を頻繁にする渡来クミが越して来た。癒知は最初、他の同級生と同じように拒絶し常識外の反応(他の同級生とも、絡むと揉める)をしたが二人はやがて親しくなっていく。クミの母は建築士としてキャリアを積んでいたが夫と度重なる移転をする中で職を失い自分をも見失っていた。そして精神的に支えるべき夫との心の距離もできていて、癒知の母の誘いはクミの母の心に染みていく。そんな中、たかが10歳の二人はお互いの運命に逆らう手段がなく… 。

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    2026年06月22日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    未来は、自分たちの手で掴め!

    初めての平石さなぎさん。SNSのインフルエンサーで紹介されていました。

    新興宗教団体・荻堂創流会の降り子(創父さまの魂が宿ってる子ども)である癒知(ゆち)とクミの友情物語。
    新興宗教に関わる子どもの物語は何冊か読んでいるが、晴れた気持ちのいい終わり方をした物語は初めて。
    いや「まだ続くでしょ?」と思ったし。

    他の家族が感じる「しあわせ」とは何かを、常に探しているように感じた。
    特に癒知は、ただただ狭い空間の中でしか生きていなかった。
    「ずっとこのままで良いのか」そう感じた時に出会う人は一生モン。
    クミに出会わなければ、ずっと大人たちの成すがまま利用されていた

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    2026年06月19日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    2026年、いや、人生で好きな小説のベストに入るぐらいグッと胸にきた、残った作品でした。出会えてよかった。

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    2026年06月14日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    主人公は小学4年生の二人の女の子。
    クミの母は一級建築士として働き充実していたが、夫の転勤で仕事を辞めて転勤生活になることをきっかけにうつ状態になったのか部屋で引きこもり生活を送っている。
    癒知は新興宗教の「降り子」として、教祖のような役割をさせられている。
    そんな二人が出会って・・という話。
    湊かなえの「暁星」も宗教2世のことをテーマとする話題作だったが、この小説も宗教に巻き込まれる子どもたちという視点では「暁星」にも劣らない小説だったのではないか。

    文体はやさしいが、臨場感に富み、ラストシーンはハラハラした。

     「(大人は)つよいくせに。なんでも持っているくせに。いざとなれば、自分の足

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    2026年05月18日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    すごい!!すごい!!すごい!!!
    こんな素晴らしい小説に出会えたのはいつ以来?
    いや、初めてかもしれない!

    青春?てほど成熟してないけど確かに誰の中にも存在してた(ような)幼く甘く熱い(!)時代を思わせ、憧れさせるような見事な文章とストーリーでした!

    面白い物語って、読み終わるのがもったいないなあと感じながら読み進めるのがいつもの私なのですが、かこの小説はとにかくぐいぐいとペダルを漕ぐように、先へ、先へ、と気持ちが先走りました。

    癒知とクミの行動や会話もとっても良いのですが、この小説はとにかくセリフ以外の部分がすごく魅力的です。隅から隅まで、その表現がめちゃくちゃ良い!

    「夏に狂ってし

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    2026年04月24日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    『第三十八回小説すばる新人賞受賞作』

    めっっちゃよかった!!

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    小学4年生の吉沢癒知は、所謂 「宗教二世」。創夫の生まれ変わりとされる『降り子』として信徒から崇拝されている。癒知は神聖な身体を持つ者として、日々の生活に厳しい制限を課せられている。

    そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を繰り返している渡来クミ。

    二人はある日、学校のトイレで遭遇し 癒知の勘違いから取っ組み合いの喧嘩になるが、その日を境に親交を深めることに。


    教戒に縛られた生活(口に入れるものも、喋る相手も決められてる!)を送る癒知は「しあわせ」がわからない。 「子どもは甘い物を

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    2026年04月08日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    38回小説すばる新人賞受賞作。
    小学4年生の吉沢癒知(ゆち)は、ある宗教団体で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。神聖な身体を持つ者として、食事や他者との触れ合いを厳しく制限され、幹部の母親との触れ合いも禁止されていた。そして、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。ある日癒知は儀式後に、父親の転勤で何度も転校を繰り返している渡来クミと偶然出会う。その後、学校のトイレで遭遇したふたりは距離を縮めていく。

    流れるようにスラスラと読めて、頭の中でイメージしやすかった。さすがすばる新人賞受賞作。

    宗教2世の話は本当に辛い。まして、癒知は

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    2026年04月03日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    残酷な新興宗教の構造。
    親子関係や家族のかたち。
    それらに違和感や嫌悪を感じるこどもたち。
    初めての友達と外の世界。
    育まれる秘密の友情。
    そして破壊と救出。
    現実を理解した上で、幻想ではなく意思表明としての逃走。
    感情を積み上げて内から外に向けることによって、身体を取り戻していく物語。
    タイトルと表紙の絵が良いなぁって思って手に取ったのだけれど、読んだ後だとさらにコクが増しました。
    最高のシスターフッド小説でした。

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    2026年03月10日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    ネタバレ

    親の不仲に悩むクミと生まれながらに宗教の中心に置かれた癒知はともに10歳。特殊な環境で育ったため友達もいなかった癒知は転校してきたクミと最初こそぶつかるが、家庭が楽しくないクミと秘密を共有し、親友となっていく。
    癒知の悩みは神の降り子としての役割と降り子であるがため、母にすら触れてもらえない事。食べるものも制限されていて、ガードをしながらも愛情に飢えている。クミにすら全てを打ち明けることはできない。クミもそれを察知して踏み込まない。母同士も交流し、健康を取り戻し、明るくなってきた事を喜んでいたクミは、自分の家に起きる事を予測できず、衝撃を受け、癒知に当たってしまう。
    小説とはいえ、児童虐待とも

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    2026年07月09日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    色んなところの『ボタンの掛け違い』を所々に入れることで、よりその歪さなどが強く感じられて展開がより印象深く感じた。

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    2026年06月14日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    宗教二世の意志というのはあるのだろうか?と疑問に思う。
    子どもがいちばん最初に触れるのが母親であり、育つに従いその影響は大きいと思う。
    だが、知らぬ間に親と距離が生まれる…それはとても悲しいこと。

    気がつけば宗教施設で育ち、創父の生まれ変わり=降り子として信徒から崇拝されていた小学4年の瘉知が、転校生の渡来クミと出会ってから距離を縮めていく話である。

    クミと出会うことで、知らなかった世界を知る瘉知だが、彼女は神聖な身体を持つ者として、食事や他者との触れ合いを制限されていた。
    それは信じられないほど厳しいもので…。

    思いっきり母と触れ合いたいし、気軽に喋りたいし、いろんな食べ物を食べたいと

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    2026年05月24日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    宗教とは何なのだろう、神様とはどのような存在なのだろう、人を苦悩から救うものであるのではないのだろうか。
    この小説を読んで今までも疑問に思っていたがより疑問は深まった。
    信じる者こそ救われる、信じる人を否定する気はない、信じて幸せになれればそれでいい。
    この小説に出てくる神様は、神様が幸せではない。
    こんな宗教があるとしたら、そんな宗教で人が救われることはない。
    誰も真に幸せにはなれない。
    神様は形の無いもの、それぞれの心の中にあるものでいいのではないだろうか。
    誰かを不幸にして自分だけ救われる宗教なんてありえない。
    癒知とクミが自分のためだけに生きる大人になることを願わずにはいられない。

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    2026年05月24日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    よかった、とてもよかった。
    ラストで涙が出たのは、かわいそうだとか二人の友情だとかではなく、この先どうしたって厳しい現実が待っていると思うんだけれど、それを彼女たちもわかっているんだけれど、二人が自分と相手を信じて「今」を切り開こうとしているような、、うまく言葉にできないけれど、そんなふうに感じて胸がいっぱいになったんだと思う。

    癒知の母親は、彼女の世界で娘を愛しているんだと思う。癒知も母親と同じ信仰心なら伝わったんだろうな。
    環境がちがっても、母親への気持ちは二人とも同じなんだよね。
    どうにか報われて欲しいけれど、、むずかしそうで切ない。

    不信感や不快感は感じるけれど、ギリギリのところで

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    2026年05月22日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    あさきょさんの本棚から

    宗教二世問題を子ども目線で描いている。
    小学生であっても生まれながらにして宗教の教祖としての役割を背負わされるということ自体が、人権侵害だと思うけれど…
    実際こういったケースはあるのだろうな。

    宗教施設の中ではその宗教のルールだけが真理であって、国の法律を超えたものなのになってしまうという現実。
    闇だな…

    そんな中で、クミが癒知を救うために必死に動く姿が素晴らしい。
    私だったら絶対諦めてしまうだろう。

    宗教二世問題について考える時、なぜ逃げなかったのかという発想になりがち。でも現実は決して逃げることなどできず、彼らにその意識すら芽生えないようにされているというこ

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    2026年05月20日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    最初は宗教がらみ?って感じだったし、この思考行動が4年生にしては・・・って思ったけど
    内容は凄く良かった。
    二人に幸あれと願った。

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    2026年05月19日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    身体がゆるやかに大人へと移ろいゆく子どもたちの季節が、大人の為にオトナにならざるを得ない日々になってしまっては絶対にいけないと、そのことを強く思いながら読みました。出来ることにも行ける距離にも限りがある中で、手が届くものへ危なっかしい不器用な全力で突き進めるのは、あの頃の私たちも持っていた未熟さ唯一の特権と言ってよいはずです。大人になれば戻ることも、そこにあった宝物に触れることも出来ず、ただ惜しい気持ちを抱えるしかしようの無い子供時代だからこそ、この瞬間の彼ら彼女らには、今はまだ《「ちゃんと漕ごうって思わんでええねんで」111p》という愛情で包んだ言葉を私たちは手渡してあげるべきなのだと思いま

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    2026年05月02日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    宗教絡みの虐待。そこに転校してきた少女が神さまとされていた少女と紡ぐ絆。友情では計りきれないその2人の思いを乗せて疾走する自転車逃走の未来を信じたい。

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    2026年03月30日