平石さなぎのレビュー一覧

  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    『第三十八回小説すばる新人賞受賞作』

    めっっちゃよかった!!

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    小学4年生の吉沢癒知は、所謂 「宗教二世」。創夫の生まれ変わりとされる『降り子』として信徒から崇拝されている。癒知は神聖な身体を持つ者として、日々の生活に厳しい制限を課せられている。

    そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を繰り返している渡来クミ。

    二人はある日、学校のトイレで遭遇し 癒知の勘違いから取っ組み合いの喧嘩になるが、その日を境に親交を深めることに。


    教戒に縛られた生活(口に入れるものも、喋る相手も決められてる!)を送る癒知は「しあわせ」がわからない。 「子どもは甘い物を

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    2026年04月08日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    38回小説すばる新人賞受賞作。
    小学4年生の吉沢癒知(ゆち)は、ある宗教団体で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。神聖な身体を持つ者として、食事や他者との触れ合いを厳しく制限され、幹部の母親との触れ合いも禁止されていた。そして、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。ある日癒知は儀式後に、父親の転勤で何度も転校を繰り返している渡来クミと偶然出会う。その後、学校のトイレで遭遇したふたりは距離を縮めていく。

    流れるようにスラスラと読めて、頭の中でイメージしやすかった。さすがすばる新人賞受賞作。

    宗教2世の話は本当に辛い。まして、癒知は

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    2026年04月03日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    残酷な新興宗教の構造。
    親子関係や家族のかたち。
    それらに違和感や嫌悪を感じるこどもたち。
    初めての友達と外の世界。
    育まれる秘密の友情。
    そして破壊と救出。
    現実を理解した上で、幻想ではなく意思表明としての逃走。
    感情を積み上げて内から外に向けることによって、身体を取り戻していく物語。
    タイトルと表紙の絵が良いなぁって思って手に取ったのだけれど、読んだ後だとさらにコクが増しました。
    最高のシスターフッド小説でした。

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    2026年03月10日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    宗教絡みの虐待。そこに転校してきた少女が神さまとされていた少女と紡ぐ絆。友情では計りきれないその2人の思いを乗せて疾走する自転車逃走の未来を信じたい。

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    2026年03月30日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    良かった、引き込まれてグイグイ読んだ。最初は怪しい宗教の言葉から始まったので、とっかかりに面白くないかも?と思ったがそれは間違いで、物語としてとても面白かった。宗教の神の降子として神として生きる癒知と、お母さんが病んで家庭はうまくいかないが明るく振る舞い日の転勤に翻弄されるクミと。出会いは最悪だったが、2人は親友というだけでは表せない、深い友情で結ばれる。
    出会うことで互いが良い意味で変わる。

    最後はどうなったのか?という終わり方。

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    2026年03月23日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    宗教団体で信仰対象とされている小学生の少女とその同級生を描いた小説

    設定も描写も面白かった

    ラストはやや強引で不自然にも感じられたが、少女たちの真っ直ぐな思いの現れと思えば飲み込める

    デビュー作とのことだが力のある作家さんだと思った

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    2026年03月14日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    ネタバレ

    全てを失ったとしても、手にしたいもの。
    それは一体なんだろうか。
    そもそも全てを失うという選択肢を選べるだろうか、そう考えてしまった。
    クミが引っ越してこなければ癒知と出会うことはなかった。クミの母が宗教団体に入ろうとも思わなかった。けれど、クミが引っ越してきたから癒知は救われた。希望を得た。
    クミは一歩踏み出す勇気を得た。
    人生に正解なんて無い。一つの決断は、誰かから見たら間違ってるかもしれないけど、
    当人たちからしたら最善の選択肢。
    すごく大事な決断を幼くして選んだ彼女たちは強い。
    個人的には森田の存在が気になる。
    癒知の味方に見えるが…
    なぜ彼は宗教団体に入ろうと思ったのか、
    なぜ宗教に

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    2026年04月06日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    子どもには変えたくても変えられないもの、縛りがたくさんある。宗教団体の神にされた子、転勤族の子‥そんな、子ども一人ではどうしようもできない運命の中でも、必死に前を向こうとする、変えようとする姿を応援して読んでました。
    描かれてないけど、登場人物が救われてほしいです。

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    2026年03月30日