作品一覧 2019/02/15更新 伊藤正一写真集 源流の記憶 「黒部の山賊」と開拓時代 試し読み フォロー 定本 黒部の山賊 試し読み フォロー ヤマケイ文庫 定本 黒部の山賊 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 伊藤正一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ヤマケイ文庫 定本 黒部の山賊 伊藤正一 著者は現三俣山荘オーナーの父、伊藤正一氏。昭和20〜30年代の北アルプス最奥を舞台にした話。 出てくる男たちの脚力がとにかくすごい。本書で語られる山賊たちもそうだけど、伊藤氏も、朝4時に上高地の明神館を出て午前中に三俣山荘に着き、また引き返してその日のうちに上高地に戻ってくるなど常人ではない。私から...続きを読むすれば超人である。そんな超人たちが北アルプスを縦横無尽に駆け回る様を、楽しく読んだ。 Posted by ブクログ 定本 黒部の山賊 伊藤正一 雲の平山荘で、少し読んで、続きは下山してから読みました。 自分が見た景色と山賊がいた頃の様子がオーバーラップして、とても面白かったです。 山小屋が整備される前の大変な状況や、山小屋を建てる事の大変さ、山賊たちの個性豊かさ、山に潜む妖怪、 伊藤さんにしか書けない内容で、当時の困難さと豊かさが伝わって...続きを読むきました。 Posted by ブクログ ヤマケイ文庫 定本 黒部の山賊 伊藤正一 第二次大戦直後に黒部川源流の山小屋を買い取ったら、山賊たちが主人然としていたので彼らに宿料を払った。 山賊たちは銃を持っており、山で行方不明になった人々がいるのは彼らのせいだという噂。 仔細がわかってみると、山賊というよりはアルプスを熟知した猟師たちで、噂されていたことは誤解が多かった(もしくは立...続きを読む証できなかった)ので、彼らと5年ほど山小屋で生活を共にし、その後、昭和30年代半ばまでに山で経験したあれこれを書き記したという一冊。 「アルプスの怪」というのは、山賊たちのこともそうだし、佐々成政の埋蔵金を目当てにやって来る山師たち、さまざまな遭難事件、動物に化かされる話、そして妖怪や幽霊の話に聞こえるような話(疲労や標高などの理由で幻覚を見やすくなるのかな)、といった事柄を総称したもので、適切なサブタイトルなのである。 著者は工学者であって科学的な視点を持っていながらも、そういう内容になっているので「昭和の遠野物語」みたいな感じを受けた。 第一版は昭和39年で、絶版となった時期を経て復刊し、現在はヤマケイ文庫で入手しやすくなった。 それだけ根強い人気があるのは納得できる。とても面白い。 Posted by ブクログ 定本 黒部の山賊 伊藤正一 三俣山荘、水晶小屋、湯俣山荘、雲ノ平山荘のオーナーで伊藤新道を開削した伊藤正一氏が黒部の山賊事件を中心にまとめた雑誌記事を元に加筆したもの。 新聞で山賊と報道されたが、猟師(但し保護されているカモシカも獲っていたのは事実)のこと。 黒四ダムができる前の黒部深部の様子が語られている。 Posted by ブクログ 定本 黒部の山賊 伊藤正一 面白い!!これを読むと、昭和の20-30年代くらいまではまだまだかなり自由度の高い時代だったのだなと思う。装備が良くなり、登山者が気軽に山奥まで来られるようになって人が増えたこの数十年を思えば、規制は必要だと思うけれど、この頃山に生きていた人たちの生きざまが、もう、全然違って、輝やかしい。山の奥は人...続きを読むの世ではないから、人の理屈で説明できないこと、街では考えられない危険なども多いのだろうが、ロマンチシズムを感じずにはいられないし、今年こそ雲ノ平に行きたいなと改めて思った一冊。山を拓いた人たちにも敬意を覚える。 Posted by ブクログ 伊藤正一のレビューをもっと見る