作品一覧

  • 混迷の国ベネズエラ潜入記
    3.8
    南米随一の産油国として繁栄していたベネズエラ。しかし、長引く政情不安や経済政策の失敗により、国民は貧困に苦しみ、日常的に犯罪が発生する南米最貧最恐の国になってしまった。 すでに「破綻国家」とも言われているベネズエラの本当の姿を見るために、著者は身の危険に晒されながら三度にわたってこの国に潜入する。果たして、著者は何を目撃するのか。 新進気鋭のノンフィクションライターが挑んだ限界ギリギリの冒険紀行。
  • ダリエン地峡決死行
    4.3
    第16回開高健ノンフィクション大賞最終選考作品。 選考委員が絶賛した新人とは思えない本格冒険ノンフィクション、堂々登場! 「ダリエン地峡」と呼ばれるコロンビアとパナマの国境地帯。 過酷な自然環境に加え、反政府ゲリラや麻薬組織の運び屋が往来するなど、世界でもっとも危険な地帯と言われている。その道なき国境を、空路と海路をつかわずに歩いて踏破しようとした一人の男の、足かけ3年間に及ぶ挑戦の記録。 なぜ多くの人々がダリエン地峡を越えようとするのか―― 知られざる中南米大陸のディープな世界を舞台に展開される、手に汗握る冒険ノンフィクション。
  • 花嫁とゲバラを探して ~南米婚活紀行
    -
    カストロと共にキューバ革命を成し遂げたチェ・ゲバラ。彼の若き日の紀行『モーターサイクル・ダイアリーズ』に記された旅の軌跡を辿り、革命家ゲバラの原点を探す旅に出た著者。実は、この旅にはもう一つの狙いがあった。南米でマッチングアプリを使って、著者の人生のパートナーを見つけることだった。果たして著者は結婚という自らの“革命”を成し遂げることができるのか?「ゲバラ×婚活」という奇抜な旅の顛末記。

ユーザーレビュー

  • ダリエン地峡決死行

    Posted by ブクログ

    ラジオで本書を知って、興味を持った。
    もともと作家ではない方だし、ノンフィクションであるということから、あまり文章への期待はしていなかったが、文体はとても読みやすく、続きが気になる構成となっていて、一気に読んでしまった。
    近年、ダリエン地峡の通過者は50万人を超えているそうだが、ニュースに現れない実態を知ることができる貴重な本
    越境を達成した段階で、ページ数が妙に残っているとは思ったが、最後に貴重な体験が記録されていた。
    本に掲載しきれなかった写真をどこかで公開していただけると嬉しい。

    0
    2025年04月03日
  • 混迷の国ベネズエラ潜入記

    Posted by ブクログ

    産経新聞に掲載されており、ベネズエラの国政や経済破綻のことを全く知らずに購入。
    筆者は中南米を中心に取材しており、ベネズエラに3度にわたって潜入した記録となっている。
    2021年3月に刊行されたばかりで、情報としての鮮度が高く、筆者の取材した中南米の実情がリアリティをもって感じられた。
    こういったジャンルは、ともすればオーバーに感じられる表現が多くなりがちと感じることも多い。けれども、とても冷静な視点で対象を描いており、かつ読み物としても文章が上手い。協力者や取材対象者の描写が丁寧なため、引き込まれる。ベネズエラからコロンビアに出国する際のエピソードは、手に汗握る展開。

    0
    2021年06月13日
  • ダリエン地峡決死行

    Posted by ブクログ

    久々に面白い冒険ものに出会った。コロンビアからパナマへ、原住民の案内でダリエン地峡を徒歩で渡る。パナマ入国後、逮捕され、収容所での話も面白い。

    0
    2022年07月30日
  • 混迷の国ベネズエラ潜入記

    Posted by ブクログ

    南米の小国ベネズエラ。とてつもないインフレで国家財政は破綻。公共サービスはほぼストップ、治安は悪化、富裕層は国を去ったこの国の取材を著者はライフワークとする。アルバイトでお金を貯めては何度もベネズエラに潜入する。本書は「潜入記」というだけあって、著者のベネズエラ入国、取材、出国の苦労話、失敗話が中心。

    手を変え品を変え、ベネズエラに入国する著者の情熱はどこから来るのか、この国のどこに魅力があるのか、著者は多くを語らない。そこに山があるから登るのが登山家なら、著者にすれば、ベネズエラのことを知りたいから潜入するということなのだろう。

    しかし、興味欲だけで、こんな危険な国を目指すなんて、絶対に

    0
    2021年09月11日
  • 混迷の国ベネズエラ潜入記

    Posted by ブクログ

    国家破綻寸前といわれるベネズエラに、コロンビアから入国しルポを試みた潜入記。まずいちばん反省しなくてはいけないのは、ベネズエラの現状、みたいなことに全く無関心であったこと。潜入記自体は、国境あたりの話に終始していて、肝心の現状のルポは少なめの印象。だけど、それこそがリアルなのだろう。もうひとつ、メキシコからアメリカへの移民が乗る旅客用の列車。彼らはその列車の屋根に乗り、アメリカへの入国を試みて、大怪我や命を落とすものもいる。通称、「野獣列車」。これも、ライター自身、乗ろうとするが乗れない。取材対象になかなか入り込めず、それでも入り込もうとする姿勢がとてもリアルでした。

    0
    2021年05月26日

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