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Posted by ブクログ
「ダリエン地峡決死行」「混迷の国ベネズエラ潜入記」の著者が、1951年のゲバラの旅=モーターサイクル・ダイアリーズのルートをなぞりながら、マッチングアプリ「ティンダー」を使って婚活していく南米紀行。アルゼンチンからチリ、ペルー、ベネズエラへ、都市に滞在しながらティンダーでマッチした女性との出会いを重ねていく物語。でもそれは決して成就しない。
長く南米を旅し、そこが危険であることを多分熟知している著者はなかなかリミッターを外すことができない。女性に対しても安全運転なのである。リミッターを外そうとしたイキトスでは「いっぱい食わされて」「すぐに騙されるわよ。あなた、いい人だからこの先が心配だわぁ」大笑いされてしまう。ダリエン地峡を走破し、破綻国家ベネズエラに何度も潜入した著者にとってさえも、南米の女性はなかなか手強いのであった。
ティンダーを使って女性たちとマッチングしながら旅する南米で、著者は「南米は想像以上に発展し、購買力のある中間層のボリュームが増えていた」「中間層のバックパッカーが登場している点などは注目に値するだろう。日本人バックパッカーが消えているのとは対照的に中南米のバックパッカーたちが日本に押し寄せてくる割合は年を追うごとに増えていくだろう」「いずれ、日本人労働者は安くて勤勉と見なされて中南米へ家政婦(夫)として雇われる時代がやってくると僕は思っている」と書く。中間層が細っている日本と、増えてきている南米の、これが2022年のリアルなのである。
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