【感想・ネタバレ】ダリエン地峡決死行のレビュー

あらすじ

第16回開高健ノンフィクション大賞最終選考作品。
選考委員が絶賛した新人とは思えない本格冒険ノンフィクション、堂々登場!

「ダリエン地峡」と呼ばれるコロンビアとパナマの国境地帯。
過酷な自然環境に加え、反政府ゲリラや麻薬組織の運び屋が往来するなど、世界でもっとも危険な地帯と言われている。その道なき国境を、空路と海路をつかわずに歩いて踏破しようとした一人の男の、足かけ3年間に及ぶ挑戦の記録。
なぜ多くの人々がダリエン地峡を越えようとするのか――
知られざる中南米大陸のディープな世界を舞台に展開される、手に汗握る冒険ノンフィクション。

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Posted by ブクログ

ラジオで本書を知って、興味を持った。
もともと作家ではない方だし、ノンフィクションであるということから、あまり文章への期待はしていなかったが、文体はとても読みやすく、続きが気になる構成となっていて、一気に読んでしまった。
近年、ダリエン地峡の通過者は50万人を超えているそうだが、ニュースに現れない実態を知ることができる貴重な本
越境を達成した段階で、ページ数が妙に残っているとは思ったが、最後に貴重な体験が記録されていた。
本に掲載しきれなかった写真をどこかで公開していただけると嬉しい。

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

久々に面白い冒険ものに出会った。コロンビアからパナマへ、原住民の案内でダリエン地峡を徒歩で渡る。パナマ入国後、逮捕され、収容所での話も面白い。

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2022年07月30日

Posted by ブクログ

 コロンビアとパナマ国境に広がるダリエン地峡。ここで、中米と南米は完全に断絶されている。道路はなく、グーグルで検索しても経路が出ないという。基本的に、飛行機で飛ぶか、カリブ海、または太平洋を渡るしかない、そんな場所。年間降水量が2万ミリを超える密林に反政府ゲリラ、麻薬組織が蠢き、そしてスペインが侵略する前から先住民が生活を営んでいる地。
 そんな場所がまだあったのか、ということにまず驚く。そして著者は、その道無き道をコロンビアからパナマへ踏破しようとする。3回目のチャレンジで友人になった先住民のエドガルとともについに走破する。ところが、国境を越えた村で警備隊に捕らえられ、拘束され・・・・。ダリエン地峡での命の危機、よりも拘束されたのちの話が興味深い。
 そして、この危険な地域を、そうとわかっていながらも越えていかなければならないアフリカや南米やアジアの人々がたくさんいるという現実が、今現在の地球上の絶望的な「格差」を物語っている。

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2019年07月17日

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