作品一覧

  • 春夏秋冬 料理王国

    春夏秋冬 料理王国

    小説・文芸

    3.8
    1巻712円 (税込)
    料理は芸術である。味だけではなく美の追及にこだわった魯山人の料理哲学は、素材へのこだわり、食器の審美眼から家庭料理の見直しや残肴への慈しみまで幅広く、美味道楽七十年に裏付けされた珠玉の言葉は永劫に響く。諸侯の美食談義批判や痛快な世界食べ歩きをも収録。魯山人が自ら手掛けた唯一の論考を初文庫化。
  • 決定版 北大路魯山人全集

    決定版 北大路魯山人全集

    小説・文芸

    -
    1巻690円 (税込)
    美食家・料理家・陶芸家・書道家など様々な分野で活躍した北大路魯山人。初期から晩年までの約200作品を収録した北大路魯山人全集の決定版です。 ■目次 【食】 明石鯛に優る朝鮮の鯛 味を知るもの鮮し 甘鯛の姿焼き アメリカの牛豚 鮎の食い方 鮎の試食時代 鮎の名所 鮎ははらわた 鮎を食う 洗いづくりの美味さ 洗いづくりの世界 鮑の水貝 鮑の宿借り作り 鮟鱇一夕話 生き烏賊白味噌漬け いなせな縞の初鰹 猪の味 インチキ鮎 薄口醤油 鰻の話 美味い豆腐の話 海にふぐ山にわらび 海の青と空の青 梅にうぐいす 欧米料理と日本 お米の話 お茶漬けの味 衰えてきた日本料理は救わねばならぬ 化学調味料 夏日小味 数の子は音を食うもの 家畜食に甘んずる多くの人々 家庭料理の話 カンナとオンナ 胡瓜 狂言『食道楽』 京都のごりの茶漬け くちこ 車蝦の茶漬け 高野豆腐 弦斎の鮎 小ざかな干物の味 個性 琥珀揚げ 昆布とろ 昆布とろの吸い物 西園寺公の食道楽 材料か料理か 残肴の処理 三州仕立て小蕪汁 山椒 山椒魚 椎茸の話 塩昆布の茶漬け 塩鮭・塩鱒の茶漬け 「春夏秋冬 料理王国」序にかえて 序に代えて 知らずや肝の美味 尋常一様 すき焼きと鴨料理―洋食雑感― 世界の「料理王逝く」ということから 雑煮 沢庵 筍の美味さは第一席 だしの取り方 田螺 探訪深泥池(みどろがいけ)の蓴菜(じゅんさい) 茶碗蒸し てんぷらの茶漬け デンマークのビール 東京で自慢の鮑 納豆の茶漬け 鍋料理の話 伝不習乎 握り寿司の名人 日本芥子 日本料理の基礎観念 日本料理の要点―新雇いの料理人を前にして― 人間が家畜食 海苔の茶漬け 白菜のスープ煮 鱧・穴子・鰻の茶漬け ハワイの食用蛙 蝦蟇を食べた話 美食多産期の腹構え 美食と人生 美食七十年の体験 一癖あるどじょう 美味放談 美味論語 河豚食わぬ非常識 河豚のこと 河豚は毒魚か 筆にも口にもつくす フランス料理について 不老長寿の秘訣 鮪の茶漬け 鮪を食う話 味覚の美と芸術の美 味覚馬鹿 道は次第に狭し 持ち味を生かす 湯豆腐のやり方 夜寒に火を囲んで懐しい雑炊 洛北深泥池の蓴菜 料理一夕話 料理芝居 料理する心 料理と器物 料理と食器 料理人を募る 料理の第一歩 料理の秘訣 料理の妙味 料理は道理を料るもの 料理メモ 料理も創作である 若鮎について 若鮎の気品を食う 若鮎の塩焼き 若狭春鯖のなれずし 私の料理ばなし 【陶】 愛陶語録 織部という陶器 窯を築いて知り得たこと 河井寛次郎近作展の感想 河井寛次郎氏の個展を観る 近作鉢の会に一言 芸美革新 乾山の陶器 古唐津 古器観道楽 古九谷観 古染付の絵付及び模様 古陶磁の価値 志野焼の価値 食器は料理のきもの 素人製陶本窯を築くべからず 瀬戸黒の話 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 陶器鑑賞について 陶器個展に観る各作家の味 陶芸家を志す者のために 陶磁印六顆を紹介する なぜ作陶を志したか 日本のやきもの 備前焼 「明の古染付」観 余が近業として陶磁器製作を試みる所以 魯山人作陶百影 序 魯山人家蔵百選 序 私の作陶体験は先人をかく観る 私の陶器製作について 【書】 一茶の書 遠州の墨蹟 覚々斎原叟の書 鑑賞力なくして習字する勿れ 現代能書批評 芸術的な書と非芸術的な書 習書要訣 春屋の書について 書道習学の道 書道と茶道 書道を誤らせる書道奨励会 高橋箒庵氏の書道観 南浦紹明墨蹟 能書を語る 人と書相 美術芸術としての生命の書道 墨蹟より見たる明治大正の文士 牧渓の書の妙諦 柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る よい書とうまい書 魅力と親しみと美に優れた良寛の書 良寛様の書 良寛の書 【美】 雅美ということ 感想 坐辺師友 小生のあけくれ 青年よ師を無数に択べ 魂を刳る美 現代茶人批判 茶美生活 掘出しは病気の元
  • 魯山人の食卓 新装版

    魯山人の食卓 新装版

    小説・文芸

    5.0
    1巻660円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「食器が楽しいものになれば、必然、料理が楽しいものになるのです」――書・絵画・陶芸の大家・北大路魯山人は、食にも一切の妥協を許さぬ通人であり、それは店で出す食事、家庭の食卓を問わなかった。旨い寿司、自分で作る贅沢茶漬けに雑炊、そして食に携わるすべての人に沁みる簡にして要を得た名言……稀代の美食家の想いを余すところなく伝える食エッセイ集の新装版。
  • 旨いものが食いたくなる本 合本版

    旨いものが食いたくなる本 合本版

    小説・文芸

    -
    1巻550円 (税込)
    篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などで知られる北大路魯山人の食に関するエッセイ集の合本版。105話を収録。食材の豊富さ、また季節ごとの調理方法は日本に生まれて良かったと思える本。
  • 旨いものが食いたくなる本 一

    旨いものが食いたくなる本

    小説・文芸

    -
    1~5巻110円 (税込)
    篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などで知られる北大路魯山人の食に関するエッセイ集。第一巻は「明石鯛に優る朝鮮の鯛」「味を知るもの鮮し」「甘鯛の姿焼き」「アメリカの牛豚」「鮎の食い方」「鮎の試食時代」「鮎の名所」「鮎ははらわた」「鮎を食う」「洗いづくりの美味さ」「洗いづくりの世界」「鮑の水貝」「鮑の宿借り作り」「鮟鱇一夕話」「生き烏賊白味噌漬け」「いなせな縞の初鰹」「猪の味」「インチキ鮎」「鰻の話」「美味い豆腐の話」の二十話を収録。
  • 若鮎の塩焼き
    無料あり

    若鮎の塩焼き

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 若鮎について
    無料あり

    若鮎について

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 料理メモ
    無料あり

    料理メモ

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 料理の第一歩
    無料あり

    料理の第一歩

    小説・文芸

    3.8
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 料理と食器
    無料あり

    料理と食器

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 料理芝居
    無料あり

    料理芝居

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 良寛様の書
    無料あり

    良寛様の書

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 夜寒に火を囲んで懐しい雑炊
    無料あり

    夜寒に火を囲んで懐しい雑炊

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 味覚馬鹿
    無料あり

    味覚馬鹿

    小説・文芸

    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 鮪を食う話
    無料あり

    鮪を食う話

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 鮪の茶漬け
    無料あり

    鮪の茶漬け

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • フランス料理について
    無料あり

    フランス料理について

    小説・文芸

    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 筆にも口にもつくす
    無料あり

    筆にも口にもつくす

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 河豚は毒魚か
    無料あり

    河豚は毒魚か

    小説・文芸

    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 河豚食わぬ非常識
    無料あり

    河豚食わぬ非常識

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 美味放談
    無料あり

    美味放談

    小説・文芸

    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 一癖あるどじょう
    無料あり

    一癖あるどじょう

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 美食七十年の体験
    無料あり

    美食七十年の体験

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ハワイの食用蛙
    無料あり

    ハワイの食用蛙

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 鱧・穴子・鰻の茶漬け
    無料あり

    鱧・穴子・鰻の茶漬け

    小説・文芸

    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 日本料理の基礎観念
    無料あり

    日本料理の基礎観念

    小説・文芸

    4.5
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 握り寿司の名人
    無料あり

    握り寿司の名人

    小説・文芸

    4.3
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 伝不習乎
    無料あり

    伝不習乎

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 鍋料理の話
    無料あり

    鍋料理の話

    小説・文芸

    4.5
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • デンマークのビール
    無料あり

    デンマークのビール

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 茶美生活
    無料あり

    茶美生活

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • だしの取り方
    無料あり

    だしの取り方

    小説・文芸

    4.7
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 雑煮
    無料あり

    雑煮

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 世界の「料理王逝く」ということから
    無料あり

    世界の「料理王逝く」ということから

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 尋常一様
    無料あり

    尋常一様

    小説・文芸

    5.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 素人製陶本窯を築くべからず ――製陶上についてかつて前山久吉さんを激怒せしめた私のあやまち――
    無料あり

    素人製陶本窯を築くべからず

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 小生のあけくれ
    無料あり

    小生のあけくれ

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 塩昆布の茶漬け
    無料あり

    塩昆布の茶漬け

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 椎茸の話
    無料あり

    椎茸の話

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 残肴の処理
    無料あり

    残肴の処理

    小説・文芸

    4.3
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 材料か料理か
    無料あり

    材料か料理か

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 古陶磁の価値 ――東京上野松坂屋楼上にて――
    無料あり

    古陶磁の価値

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 個性
    無料あり

    個性

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 高野豆腐
    無料あり

    高野豆腐

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 現代茶人批判
    無料あり

    現代茶人批判

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 弦斎の鮎
    無料あり

    弦斎の鮎

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 車蝦の茶漬け
    無料あり

    車蝦の茶漬け

    小説・文芸

    3.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 近作鉢の会に一言
    無料あり

    近作鉢の会に一言

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 京都のごりの茶漬け
    無料あり

    京都のごりの茶漬け

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 胡瓜
    無料あり

    胡瓜

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 魯山人の食卓 新装版

    Posted by ブクログ

    魯山人。名前は聞いたことはある。星岡茶寮のこともうっすら聞いたことがある。納豆のかき混ぜる回数を大真面目に実験した人。だけど、実際に魯山人の言葉を知らずにここまできてしまった。
    というわけで、手にした本。北大路魯山人、天晴れ。食への飽くなき探究心。食に向かう真摯な姿勢、生き方。
    これからの人生で何を食べるのか。どうやって食べるのか。どう食と向き合うか。そんなことを考えさせられる本でした。

    0
    2025年12月16日
  • 魯山人の食卓 新装版

    Posted by ブクログ

    北大路魯山人『魯山人の食卓 新装版』ハルキ文庫。

    大芸術家にして稀代の美食家と言われた北大路魯山人の食のエッセイ集の新装版。

    北大路魯山人と言えば、美食倶楽部を興し、星岡茶寮という高級料亭を創り出し、一切の妥協を許さね食事を提供したことで有名である。北大路魯山人の美食家の一面をモデルにした漫画に『美味しんぼ』があるし、星岡茶寮のコンセプトなどは人気テレビ番組『料理の鉄人』に使われている。

    北大路魯山人の食を芸術の一つとしてとらえた徹底したこだわりぶりには感服する。ここまでストレートに食について語ってくれると清々しい。現代のエッセイストなどは料理店に気を遣い、褒めるだけで、不味い店など端から取り上げることは無い。魯山人は、店の名前などには媚びずに正直に正々堂々と物申す。それだけの知識と経験に裏打ちされた信念ゆえなのだろう。


    最初のエッセイ『寿司道楽の話』を読むと、かなり辛口の内容になっている。東京における戦後の寿司屋に食える寿司はなかなか少ない、材料がよくなくては上等の寿司に仕上がらない、米は福島辺りが一等、酢は米酢が一番で米に三分づきくらい色づく酢が旨い、飯の握りの大きいのは安物、などなど注文が非常に多いことに驚かされるが、それが小気味よい。そして、一切の忖度無しに実在する寿司店を名指しで批判したり、褒めたりしているところに潔さを感じる。もしも、魯山人が現代の回転寿司など見た日には卒倒するに違いない。

    昔、アメリカのテキサス州ダラスに出張に行った時、夕食で日本料理店に行った。普段は20ドルの定食がその日は10ドルということで、自分は幾つかの定食の中から刺身定食を頼んだ。刺身が山盛りにサラダも山盛り、天ぷらも三人前くらい付いて、これにご飯と味噌汁が付いた。余りのボリュームに天ぷらは食べ切れず、ドギーバッグに入れて持ち帰った。一緒に行った同僚が寿司定食を頼んだところ、自分の刺身定食の刺身部分が握り寿司に変わっただけなのには驚いた。つまりは握り寿司をおかずにご飯を食べろということなのだ。テキサス州で刺身や握り寿司というと少し驚くが、ヒューストンの港で良質の本マグロなどが水揚げされていたようだ。


    『鮪を食う話』。まぐろの一番美味いのは、三陸、岩手の宮古にある岸網ものなのだそうだ。ズバリと言い切るあたりは魯山人らしい。魯山人の時代には青森の大間のまぐろはもてはやされていなかったのだろうか。驚いたのはまぐろに大根おろしという組合せだ。刺身でも煮焼きしたまぐろでもイケるようだ。


    『いなせな縞の初鰹』。初がつおは鎌倉小坪の浜に、小舟からわずかばかり揚がるそれを第一にするそうな。なかなか注文が多い。


    『鮎の食い方』。鮎は塩焼きばかりでなく、洗いづくりにして食うことも非常なご馳走だと言う。自分も鮎の洗いづくりというか刺身を食べたことがあるが、珍味と言えば珍味であった。如何せん鮎は小さいだけに身が少なく、刺身は物足りない気がする。その辺はどうしてくれよう、魯山人。


    『鰻の話』。養殖より天然、地方の直焼きより東京の蒸焼きがよいようだ。自分は土用の丑の日に限らず鰻を食べる。養殖だろうが天然であろうが、国産だろうが中国産であろうが、兎に角、身が厚く、食べ応えのある大きい鰻を好む。最近は一匹丸々は食べ切れず、半分残して、後日、弁当にのせてもらう。


    『河豚は毒魚か』。下関のふぐの上等品にこだわる魯山人。自分は河豚の刺身、河豚の一夜干しなど何度か食べたことがあるが、さほど美味いとは思わなかった。むしろ、昔、居酒屋で鍋で食べたアラの方が遥かに美味いと思う。


    『鍋料理の話』。鍋料理の作法から調理法までこだわる魯山人。魯山人に鍋奉行をやらせたら、大変なことになるだろう。

    確か『美味しんぼ』で魯山人風すき焼きとか言って、全ての具材を同じ高さに切り、その高さひたひたに割り下を注ぐというのがあったことを思い出した。魯山人風◯◯というネーミングで料理を作り、その謂れをこじつければ、何でも成立するのではないか。全ての具材が溶けて見えなくなった魯山人風カレーとか、おかかをご飯に混ぜて握った魯山人風おにぎりとか。


    『一癖あるどじょう』。柳川鍋の謂れから、どじょうの調理法まで語る魯山人。自分も昔、料亭のような日本料理店で柳川鍋を食べたことがあるが、さほど美味いとは思わなかった。さらに昔、田舎の方で田んぼの脇の用水路で採れたどじょうをご馳走になったこともある。


    『夜寒に火を囲んで懐かしい雑炊』。魯山人の雑炊は粥を炊くことから始まるという。しかも、余り物の汁に冷やご飯を投入するのではなく、わざわざ雑炊を作るというのだから恐れ入る。

    普通の家庭の雑炊は鍋料理のシメに余っていた冷やご飯を余った鍋に投入するとか、味噌汁に余った冷やご飯を投入するという感じだろう。

    我が家では大量にストックしている気仙沼の石渡商店のレトルトのふかひれスープに冷やご飯を投入して雑炊にすることが多いが、簡単で間違いが無く、美味い。

    牡蠣雑炊、納豆雑炊、餅雑炊、猪肉雑炊、鳥肉雑炊、なめこ雑炊、蟹雑炊、焼き魚の雑炊など様々な雑炊が紹介される。納豆雑炊の納豆は水戸の小粒納豆なそうだ。自分は納豆は大粒に限ると思っている。そう言えば、以前、魯山人の推奨する納豆の混ぜ方を実践する調理器具を見たことがある。魯山人推奨の納豆の混ぜ方は、タレを入れる前に400回だか混ぜて、少し間を置いてタレを入れて300回だかかき混ぜるといった感じだったと思う。


    『塩昆布の茶漬け』。安物の実用茶漬けではなく、趣味の茶漬けを語る。茶漬けって、実用的で安いものだろう。趣味の茶漬けって何だ。茶室でお抹茶を頂くように茶漬けを食べるのだろうか。


    『鮪の茶漬け』。茶漬けの御飯のこだわりから、お茶の出し方、まぐろの種類にお茶漬けの作り方と微に入り細に入り指定される。鮭茶漬けは食べるが、まぐろの茶漬けなんぞ食べることはないと思う。


    『鱧・穴子・鰻の茶漬け』。わざわざ茶漬けを作ろうとしない限り、鱧や穴子、鰻なんぞは使わない。せいぜい鰻は、ひつまぶしの最後に頂くお茶漬けくらいだ。鱧も穴子も鰻も、産地により美味しい食べ方が異なるようだ。


    『車蝦の茶漬け』。まずは一般庶民には良い車蝦が手に入らない。仮に手に入っても茶漬けにするだろうか。魯山人は江戸前の車蝦を醬油と酒で佃煮にして、茶漬けにするのだとか。


    『京都のごりの茶漬け』。ごりは名前だけは知っているが、食べたことも見たことも無い。高級なごりを生醤油で佃煮にして茶漬けにするという。


    『日本料理の基礎観念』。またまた魯山人の辛口が始まる。汽車の弁当や旅館の料理は不味くて閉口すると言うのだ。西洋料理や中国料理は拵え方が簡単だからいくらかは食べれると言う。そして、魯山人の考えるところの日本料理の基礎が、心構え、材料の選定の仕方、出汁の取り方、器の選び方などいちいち細かく語られる。

    確かに日本料理は繊細で、材料や僅かな加減でだいぶ味が変わるだろう。一般庶民は出された物をなるだけ残さぬように頂き、それがたまたま美味かったり、不味かったりと、その時々の味を楽しめば良いのではないかと思う。


    『魯山人料理語録』。魯山人の残した様々な言葉。同意出来るものもあれば、およそ希望や願望と取れるものもある。

    自分は全く好き嫌いが無いので、国内でも、タイでも、中国でも、アメリカでも食べる物に困ったことが無い。タイに出張した時、同僚は生水は危険だと言って、生野菜は生水で洗っているからと食べるのを控え、歯磨きにもミネラルウォーターを使うほど慎重を期していたが、ざるそばで腹を壊したのには笑った。ざるそばだって生水で洗っているだろう。自分は生野菜であろうが、ざるそばであろうが食べても特に問題無かった。

    本体価格600円
    ★★★★★

    0
    2025年09月20日
  • お米の話

    お米の話

    小説・文芸

    購入済み

    「美味しい」では無く「美味い」

    板前の修行時代に親方から「美味いメシ」を炊け!と指導された。「美味しいご飯」と言うと「上品ぶってんじゃねぇ!」と怒られた。
    今考えると、ご飯とおかずを含めて「ご飯」、白米だけを「メシ」と言うつもりだったのかなぁ・・・


    ご飯ひとつで語り合える、そんな世の中がいつまでも続きますように。

    #タメになる #深い

    0
    2025年08月23日
  • 若鮎について

    若鮎について

    小説・文芸

    購入済み

    鮎は美味いという話

    稚魚はまだ鮎になってなくて、鮎になったら何でも美味いという話

    0
    2013年09月06日
  • 尋常一様

    尋常一様

    小説・文芸

    購入済み

    多分、魯山人は性格に難あり

    玄関に「玄関」と書く話。
    多分達筆。
    粋人だと泣いて喜ぶと思うんだけど

    0
    2013年09月06日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET