澤西祐典の作品一覧
「澤西祐典」の「芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「澤西祐典」の「芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
大正13~14年にかけて芥川龍之介が編んだ、
旧制高校の英語の副読本全8巻51篇は、
当時の現代文学が選ばれていた。
その作品の中から怪異・幻想譚22篇を抽出し、
豪華な訳者陣によって翻訳されたアンソロジー。
・はじめに――柴田元幸
I The Modern Series of English Literatureより
II 芥川龍之介作品より
・おわりに――澤西祐典
附 芥川龍之介による全巻の序文と収録作品一覧
22の作品は怪異と幻想小説の他、エッセイ、民話、
童話調、戯曲、リアリズム作風も選ばれている。
ヴィクトリア朝時代の名残りに世紀末の頽廃、
アイルランド文芸復興運動、第一次世界大戦
Posted by ブクログ
芥川龍之介が1924~25年(大正13~14年)にかけて旧制高校生の英語学習用に編集した英米文学のアンソロジー
"The Modern Series of English Literature" 全8巻51編から22編を精選して、澤西祐典氏と柴田元幸氏他10名が日本語訳をした。
まず芥川にこういう「学習教材」のような作品があるということを知らなかった。古今東西の文学に精通している芥川のセレクションであるから、間違いはない。
また、それらを精鋭の翻訳者による現代の日本語で読めることが素晴らしいではないか。2018年に単行本が出ていた(不覚にもチェックしていなかった!)が、
Posted by ブクログ
芥川龍之介が、当時の「現代」英米文学を選んでまとめ、旧制高校で英語の副読本として使われるよう編纂したアンソロジー
あの芥川が選んだ小説・エッセイたちということで、少々ダークな雰囲気が漂いつつも、ユーモア・諧謔・寓意が随所に散りばめられた質の高い短編集になっている
彼の作品のモデルになったと思われるような作品も収録されていたりと、芥川ファンが読んでも楽しめるものだと思う
何せ、各作品の扉裏に芥川研究者で本書の編者でもある澤西佑典氏の解説が附されているため、それぞれを芥川の感想と一緒に読めたり、文学史の一時点に位置づけながら読めるというのが良かった
日本でも知られる著名な作家と同時期に生きて
Posted by ブクログ
芥川龍之介が選んだ英米怪異・幻想文学のアンソロジー。芥川龍之介が英文学者を志していたとは知らなかった。収録作品はオスカー・ワイルドやエドガー・アラン・ポーなど有名作家もいるが、知らない作家も多いので簡単なプロフィール紹介があるのが嬉しい。
好きな作品:
・月明かりの道(アンブローズ・ビアス):「藪の中」に影響を与えた作品。事件関係者たちの告白で構成されている。
・A・V・レイダー(マックス・ビアボーム):英国紳士二人の話。オチが意外だった。
・大都会で(ベンジャミン・ローゼンブラッド):わずか4ページの作品だけど、大都会の冷たさと人間心理の醜さにゾッとした。
・ささやかな忠義の行い(アクメッ