遠藤浩二の作品一覧
「遠藤浩二」の「追跡 公安捜査」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「遠藤浩二」の「追跡 公安捜査」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
国家権力の犯罪=大川原化工機事件の取材を通じて公安・検察・裁判所の共犯関係を暴く。
何よりも無実(というかでっち上げ)の罪で逮捕され長期間勾留され、体調悪化で癌が発見されたにもかかわらず、保釈請求が認められず十分な治療を受けることがかなわず逝去された顧問の相嶋さんと家族の無念さは想像を絶する。
公安の自分たちのでっち上げストーリーを十分に検証することもなく、立件に不都合な証拠や事実は隠滅し自らの組織と出世欲と保身にまみれた輩に権力を保持させることの恐怖と権力を抑制させるための有効な機関が不可欠と感じる。
本来その役割をするべき検察も事件を立件する実績重視から人権を軽視した捜査手法がまかり通るこ
Posted by ブクログ
警視庁長官狙撃事件と大河原化工機事件。警視庁公安部が犯した大きな過ちを取材したもの。
警視庁長官狙撃事件において、公安部は一貫してオウム真理教」の犯行と断定して捜査を進め、時効を迎えたが、筆者は「真犯人の支援者」と接触し、また、別の見立てをしていた刑事部が結成した特命捜査班も取材、真犯人にたどり着いている。
大河原化工機事件においては、国家賠償請求訴訟における現職警察官の「捏造」という証言を契機に取材を進め、公安部内部での力学も含め、冤罪事件の全容を描いている。
筆者の取材による記事が裁判の証拠にも使われるほどの綿密な取材であり、ジャーナリズムにはこういった地道で社会的な意義のある調査報道を期
Posted by ブクログ
警察庁長官狙撃事件、大川原化工機事件、
二つの「事件」を通して、
公安がいかに酷い捜査をしてきたかを、
毎日新聞東京社会部の記者が取材をもとにまとめ上げた本。
狙撃事件は結局迷宮入りしたにもかかわらず、
公安は最後まで「オウムの犯行」といいはる。
しかし、実際は犯人に協力したという証言をする人がいた。
記者はその人と接触もしている。
警察もその線で犯人を特定していたのに、
公安が「犯人はオウム」と決めつけたため、
正しい証拠は採用されず、犯人を取り逃がした。
そして大川原化工機事件。
これは青木理さんをはじめ多くの方が語っているので
概要は知っていたが、記者はかなり掘り下げている。
公安の