作品一覧

  • コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか
    4.2
    1巻1,155円 (税込)
    ロシア革命後の一九一九年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、世界革命のために誕生。 各国共産主義政党の国際統一組織として、欧州のみならずアジアなど各地に影響を及ぼすべく、様々な介入や工作を行った。 本書は、レーニンやスターリンら指導者の思想も踏まえ、知られざる活動に光をあてる。 一九四三年の解体にいたるまで、人々を煽動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡を描き出す。 目次 まえがき 序 章 誕生まで――マルクスからレーニンへ 第1章 孤立のなかで――「ロシア化」するインターナショナル 第2章 東方へのまなざし――アジア革命の黎明 第3章 革命の終わりと始まり――ボリシェヴィズムの深層 第4章 大衆へ――労働者統一戦線の季節 第5章 スターリンのインターナショナル――独裁者の革命戦略 第6章 「大きな家」の黄昏――赤い時代のコミンテルン 第7章 夢の名残り――第二次世界大戦とその後 あとがき 主要参考文献 コミンテルン 関連年表 主要人名索引

ユーザーレビュー

  • コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか

    Posted by ブクログ

    共産主義、社会主義国のありようを理解するための、ひとつの有力な補助線になりそう。言い回しも格調がある

    0
    2025年04月10日
  • コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか

    Posted by ブクログ

    共産主義の枠組みを支えるコミンテルンにフォーカスし、その歴史を追って行った本。

    ソ連史、共産主義史、フォーカスすべき部分は多いがコミンテルンに焦点を合わせてつぶさに説明をしている本はなかなかないように思った。

    またソ連やスターリンの立場から細かい粒度で世界大戦に向かうまでの歴史を捉えた内容も自分としては新鮮だった。1930年代から第二次世界大戦に向かう時代にコミンテルンは自己のアイデンティティを細かくアップデートしなくてはならずそのあたりの攻防は壮絶な印象だった。

    またナチスやファシズムの台頭が第二インターである社会主義陣営に重なり合わさっていたという視点も自分にはなかったので勉強になっ

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    2025年10月04日
  • コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか

    Posted by ブクログ

    国際共産運動の成り立ちから衰亡までを丁寧に描いている。理想に反してソ連ファーストのための手段として変貌を迫られる過程がわかる。当時の日本との関係をもっと詳述してくれていたら理解がさらに進むかも。

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    2025年09月17日
  • コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか

    Posted by ブクログ

    特に印象に残ったのは、共産主義が支持される為に、弱者の味方である演出をし、アインシュタインやロマン・ロランなど、著名で支持されている人からの応援をもらえるように画策する。これは今も変わらない。そして、多くの日本人が騙されている。
    これは一部だが、本書では、コミンテルンの全貌がよくわかる。ソ連とコミンテルンの関係なども書かれており、現代史の理解が深まった。

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    2025年08月24日
  • コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか

    Posted by ブクログ

    佐々木太郎「コミンテルン」(中公新書)
    ロシア革命で生まれ第二次大戦まで存在した国際共産主義運動体であるコミンテルンの歴史。内容は面白いが話題が盛り沢山で錯綜しており話の筋がつかみにくい。ただ左翼純化路線と統一戦線路線の間で常に揺れ続け、多くの人が振り落とされてきたのは理解できた。

    0. マルクスらは1864年に第一インターナショナルを結成した。第一インターが分裂・解消しマルクスも没した後、1989年に第二インターが創立された。さまざまな主張を持つ人たちのゆるやかな集まりだった。第一次大戦前には反戦を訴えていたが、戦争が始まると各国の運動体は自国の戦争を支持するようになった。
    レーニンらが1

    0
    2025年05月04日

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